整形外科手術への警鐘

はじめに

外科手術というものはいつの時代も悪者扱いされるのが常です。なぜならば、時代と共に次々と侵襲のない手術法、経口薬などが開発され、手術手技は必ず時代と共に葬り去られる運命にあるからです。「手術しか方法がない」と言われていた疾患も、10年後には手術せずに治せるようになっていることが常です。しかしながら、外科医は命がけで精力を尽くし手術に人生を捧げます。そうしたサムライ魂が高いプライドを作ってしまい、手術をしないで治す方法を否定してしまうのもまた外科医の性です。私は人生を捧げ整形外科の手術を続けているサムライ医師たちを知っています。彼らの気高い精神はまさに「医者の鏡」です。しかし、そんな彼らの手術でさえ完璧ではなく、常に失敗と隣り合わせなのです。ここでは整形外科術者を非難するわけではなく、今よりもさらに前に進むための「手術への苦言」を述べていきたいと思います。そして、手術を行わなくても保存的に多くの整形外科的疾患が治せることにも言及します。これから脊椎の手術を受けようと考えている方は、一読しておくことをお勧めします。

 腰部脊柱管狭窄症手術に必要な真の解剖学

小児科ではもう常識になりつつある言葉だが「子供は大人の縮小版ではない」というものがある。これは小児専用の知識を学ばなければ小児治療にあたることはできないとする医師たちへの戒めの言葉である。このことはそっくりそのまま高齢者にも同じことがいえる。「高齢者は大人の拡大版ではない」というものだ。高齢者の生理や解剖は明らかに通常の大人とはあまりにもかけはなれている。にもかかわらず多くの医師は高齢者に対し、大人にするのと同じように治療を行い数々の失敗を繰り返しても反省も戒めも少ない。それは余命があまりないからというどこか投げやりな深層心理状態が影響しているように思える。ここでは腰部脊柱管狭窄症のことについて述べるが、もともと腰部脊柱管狭窄症は長生きすれば100人中100人がわずらう病気。つまり高齢者病の典型であるが、その解剖生理の研究は進んでいない。そこでもっとも基本的な解剖生理を解説することにする。何度も言うが高齢者の脊椎は大人の脊椎とは全く異なる。以下に記載することが「そんなことは当たり前、偉そうに改まって…」と言われるのならこんなうれしいことはない。→続きを読む

やってはいけない脊柱管狭窄症手術

症例 79歳 女性 腰部、両殿部、両大腿、両下腿の強い痛みが2年前から続くという主訴で来院。来院時10分も連続で歩けないという。2年前に某医大で腰椎の手術をし、1年前にも某病院で腰椎の手術を施行される。しかし症状はよくなるどころか日増しに悪化する。現在、週に2~3回という常識外れた回数の神経根ブロックを行いやっと生活ができるという激しい痛みが続く状況。痛みはほぼ両側性にあり、殿部、大腿部、下腿部と日によって痛む場所が異なる。たまに2週間程度痛みがあまりなく過ごせる日もあるが長くは続かない。→続きを読む

 腰椎後側方固定術の致命的な欠点

後側方固定術は椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術の際に、椎間不安定性を認める場合、もしくわ内側関節切除術を行う必要があり、その後の不安定性が予測される場合に第一選択とされる術式である。Pedicle Screw(以下PS)が開発されて以来、外固定はPSで行うことが主流になりつつあるが、PSの合併症(神経根損傷や感染)を考えると、より安全な本法が選択されることも多い。だが本法にはそれらとは別に致命的な欠陥がある。それは欠点と呼ぶべきものではなく、患者によって絶対に行ってはならない禁忌の術式となりうるということが知られていない。それは固定後に脊椎が後湾し、その結果脊髄や神経根の緊張を高めてしまうところにある。よって術前に神経根(馬尾)が緊張している所見があれば、この術式は禁忌となる。今後、本法の適応については患者選択を慎重にすべきであるとの警鐘としてここに記す。本文を書いたのは2010年であるが、最近はようやく脊髄が緊張するという概念が出はじめ、「脊髄終糸症候群」と言われるに至った。これは非常にうれしい進歩である。ここでは最近言われ始めた脊髄終糸症候群に後方固定を行って症状をさらに悪化させた例を紹介する。→続きを読む

手術をしなくてもよい整形外科疾患の実例集

私は「手術をしなければ治りません」と整形外科医に宣告されて逃げてきた患者を主に診察している。よって私の外来には軽症患者は少ない。また、ブロックを行う必要のない程度の患者はできるだけ私の診察曜日に来院しないようにお願いしている。よって患者の多くが中等症から重症患者を対象とした話しであることが本文の内容の前提となる。つまり、ここで述べる「手術をしなくてもよい整形外科疾患」は軽症の患者を例に挙げているわけではなく、他の医師に「手術を勧められているほど症状の重い患者」の話であることを述べておく。その上で私の外来で膝や腰、股関節、肩関節を手術を必要とした患者がH24年度の1年間の調査期間中において0例であった。週1回未満の維持療法で手術を回避できていることを示す。延べ人数までは正確な数字を出せないが恐らく1施設当たり年間100~200名の患者と関わっていると思われる(私は当時3施設で働いていた)。→続きを読む

整形外科医に手術を勧められたら…

私は整形外科医であり、整形外科で行われている手術を否定しているわけではありません。しかし、あまりにも「手術をしなくても患者がよくなる」ことを知らない先生方が多いので、「患者には手術を回避して生きる権利がある」ことをここに申し上げます。私は「手術しなければならない」と言われた患者の多くを手術することなく注射で日常生活を送れるようにしています。それは私の意志ではなく、患者の意志です。くれぐれも「手術をしなければ治らない」という言い方をせず、あくまで手術は患者の選択権であることを改めて述べておきます。手術を回避するためにはケナコルトの使用は避けられません。ケナコルトを使用すると種々の副作用・合併症の問題がありますが、それらはしっかり管理すれば副作用・合併症を起こさずに済むことを「ステロイドの薬効・薬害」のところで詳細を述べています。一度、そちらの方もご覧ください。→続きを読む

整形外科手術への警鐘」への16件のフィードバック

  1. 初めまして、ステロイド治療で検索してたどりつきました。
    先生のお考えに大変感銘を受けました。
    こちらで質問して良いかわかりませんが、藁にすがる思いで書き込みます。

    私の60歳の母についてご相談です。
    8年前に歩けなくなり、後縦靭帯骨化症とのことで胸椎の手術をしました。その時に頸椎にも狭窄がみられましたが、しびれなどなかった為そちらは経過観察となっていました。術後のリハビリなどでなんとか歩けるまでに回復はして生活していたのですが、先日、家の階段から転げて脊髄損傷を負ってしまいました。(1階と2階は一直線の階段で上から3分の1ぐらいから転落)
    入院時、骨折や脳出血などなく呼吸や意識や知覚も問題ありませんが、自分で体を動かせない状況です。2日目くらいから腕や足の曲げ伸ばしはできるように回復しましたが、手足首、手足の指に力が入りません。
    自分なりに調べると、事後直後のステロイド投与が有効のようですが、近年効果なしの発表などがあり、入院している病院ではステロイド治療を行ってくれませんでした。本日で5日目になりますが、今からでもステロイド治療の効果は望めるでしょうか?それとも急性期は過ぎたので難しいですか?
    まだ、本格的なリハビリや手術などの治療方針は決まっていませんが、今からでもステロイド治療の可能性があるなら受けたいと本人は言ってますし、自分も受けさせてあげたいと思います。
    今後どのようにしていったら良いでしょうか?(現状からの受診時期など)
    ぜひ先生のところで診察、治療をお願いしたいです。
    ご連絡よろしくお願い致します。

    • ステロイド治療は脊髄損傷に極めて効果があることを私は自分の医師人生の中で、実際に患者治療に携わって経験しています。ステロイドを点滴したとたんに症状が劇的に軽快する様子をこの目で実際に見て来たという意味です。私は自分の目で見たもの以外を信じませんし、他の教授たちのおろかな論文をみじんも信じていません。ただ、日本は白い巨塔なので、教授の意見は「神様の意見」なので、「効果なし」と言われればそれを真に受けます。ただし、重症度の高い脊髄損傷は、ステロイド投与程度では治りません。それは確かです。しかし、もし、「自分が脊髄損傷になったら・・・」と考えてみてください。わずかな希望しかなくてもステロイド治療を受けようとするに決まっています。わずかな化膿性でもあれば、それに絶対にかけます。そのわずかな可能性さえも否定してしまう「人間性のない論文」を真に受け、治療を拒否する医師がいることを私は非常に残念に思います。ただ・・・私の勤務先は入院施設がなく、治療は不可能です。申し訳ございません。これを参考に自ら行動を起こしてください。

  2. コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。
    いろいろ、探してみましたが、いい答えがいただけません。
    日本のどこかには先生のような志をもった医師がいると信じてあきらめずに
    探してみます。
    励みとなるお言葉ありがとうございました。
    人生なにがあるかわかりませんが、いつかお世話になる事がありましたらよろしくお願いしたいと思います。(お世話にならずにすむことが一番ですけど)

  3. このような掲示板があったことを喜んでいます。

    当方、63歳男です。
    3年前L4とL5の腰部脊柱管狭窄症と診断され、様々な治療を受けたにもかかわらず症状がとれず悶々とした日々を送っています。
    次のような症状です。
    ①両足裏(特に指先裏)のしびれ
    ②陰部不快感、尿漏れ感、頻尿、尿意切迫感
    ③肛門部の熱感
    ④臀部や腰の痛み
    ⑤背部痛
    ⑥ふくらはぎの痛み
    ⑦その他
    特に②③は直腸膀胱障害であり即手術なのではと思い、泌尿器科3カ所・肛門科2カ所を日にちをかえて検査を受けると、「残尿がない。神経因性膀胱ではないと思う」「慢性前立腺炎のせいかもしれない」「はっきりわからない」「整形外科で相談してください」等との診断。
    脊椎専門の大学病院や数件の整形外科をはしごをし、泌尿器科でのことを伝えましたが、以下のような意見でした。自分としても不安がとりのぞかれていません。
    <医者の意見>
    ・脊柱管狭窄症の馬尾型の症状かも。
    ・陰部の症状は前立腺炎から。肛門部は狭窄症から。両足のしびれは狭窄症かも。
    ・陰部と肛門部は前立腺炎からきている可能性がある。ただ両足のしびれは 狭窄症からだろう。
    ・MRIの画像上では、手術については判断つきにくいところ。

    自分の感覚としては手術の適応ではないかと思うとともに、将来的に車いすになるのではないかと考え、眠れない日々が続いています。

    以上、またまだ書ききれないところはたくさんあるのですが、助言をいただければありがたく思います。

    なお、地方に住んでいますが一度先生の診断をお願いしたいです。最近撮ったMRIの画像はコピーしてもらっていますので、お渡し・お見せすることができます。診察がOKならば遠いですがいつでも参ります。

    • 整形外科も泌尿器科も基本的に外科ですので手術をして勝算のある患者には興味を示しますが、勝算のない患者にはまともな治療を行いません。なにせ外科ですから。これまでの検査で手術を勧められていないことから、治る勝算が低いと判断されていることがわかります。よって手術を考えるのはひとまずお休みされたほうがよいと思います。本格的に治したいのであれば、仙骨部か腰部からの硬膜外ブロックを週に1回ずつ数ヶ月行うのがよいでしょう。そのためには整形外科ではなく、ペインクリニック科に行くべきです。現状をお知りになりたいのでしたら、私が診察しますが、その場合は数日東京に滞在されたほうがよいと思います。実際に治療する事で、治せる症状と治せない症状が明らかになり、手術はその上で最終的に考えるものです。

      • 早々の返信ありがとうございます。大変うれしく思います。

        文章ではうまく表現できにくいところ、この掲示板上では書きにくいところもあります。先生のところへ行きそれをお伝えし、診察・助言・治療をお願いしたいと思います。数日間の滞在は可能です。

        なお、慢性前立腺炎と前立腺肥大症を10数年以上前に患い、治らないままです。また、長い時間固いいすに座ると陰部全体がしびれることがあります。慢性前立腺炎と狭窄症における馬尾型の症状と類似点が多いので医者も面食らっていたような気がしています。

  4. 先生 こんにちは。
    38歳男です。
    現在、四肢の脱力と痺れで困っています。
    事の発端は20歳頃からです。当時の主訴は下記の5点です。オペ時まで続きます。
    ①月に何度かの激しい意識が遠のくぐらいの拍動性の頭痛。大概早朝から夜遅くまでの16~18時間続いていました。数々の鎮痛剤を服用しても全く効果がないため、柱の角に頭部をぶつけて紛らわす対処法しかありませんでした。発生するタイミングは不定期だったため、いつも怯えながら生活をしていました。
    ②左握力が徐々に低下し、50kgが最後には3kgまで落ちました。
    ③立ちくらみ。しゃがみこんでいる状態から立ち上がると卒倒する勢いで症状が出現。
    ④頻尿。30分ごとに少量が出ました。
    ⑤首凝り。
    内科・神経内科・整形外科・脊椎センターと色々と廻りましたが全て異常なく、精神科受診を薦めるので諦めていました。

    転機となったのは、去年の3月です。自宅で就寝中に頚部に寝違いのような痛みを感じ数日経っても快方しないため、近所の整形を受診したところ頸椎ヘルニアの疑いとなり、メディカルスキャニングでMRI撮影し疑い濃厚となり、総合病院の脊椎センターを受診。「頚椎症性脊髄症」「頚椎ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断。オペしなければ車椅子生活が待っていると言われ決意する。ベッドの空き待ちの間に症状が急速に悪化する。同4月、同センターでオペを実施。
    同7月からリハビリ専門病院で週3通院しPT・OTを実施。

    オペ前には無かった症状
    ・起立性低血圧(オペ前に上の血圧が140あったのが80を下回るようになる)。
    ・常に全身に弱い痺れ
    ・時折現れる全身に渡る強い痺れ(顔面も激しく痺れます)
    ・時折現れる四肢麻痺
    これらの症状で度々リハ中断。負荷も上げられず今年3月に終了。

    最初に疑いを持った近所の先生やオペしていただいた先生に相談するも「除圧は完璧だし、オペは成功している」「こういう症状は専門外」「首をオペすれば色々な後遺症が出るもの。時間が解決してくれる」「この病気は箸やスプーンが持てなくなったり歩行できなくなる等の症状が発現するのを遅らせているだけ。オペしても70代になれば歩けなくなる」と言われ困惑しています。

    オペした病院内の神経内科や循環器内科を受診し、心電図・ホルター心電図・神経伝達検査では異常なし。セカンドオピニオンで別の神経内科を受診し検査しても異常なし。ただ、自律神経系の異常が疑われると言われました。

    現在は藁にもすがる思いで中国鍼灸と中国漢方に週2で通っています。「腎で作られた気を首に流す」鍼灸治療と、朝鮮人参を主とした漢方治療をしていますが、波が大きくオペ前の症状が復活していて不安です。

    現在の症状は
    ①漢方を飲まないと血圧が維持出来ない
    ②四肢脱力。先生の記述にある首の角度が影響している時もあります。脳の指示が伝わっていない感覚があります。
    ③全身の痺れ。顔面まで痺れるのは恐怖です。
    ④頻尿。いまは1時間ごとです。
    ⑤下痢と硬い便を繰り返す。一日中ジュース状の下痢が続く日もあれば、1回目の排便が下痢で2回目が硬かったりします。
    ⑥弱いですが頭痛があります。オペ前の拍動性ではなく、ずっと続く痛みです。
    ⑦飲み込みにくい。
    ⑧物を持った状態で腕が肩より上へ上がりにくい。
    ⑨左握力は20kg程度まで回復。
    ⑩首肩こり。

    20代から不遇な生活を過ごし、痛い思いをしてオペを受け、ようやく人生をやり直そうと思っていたのに、実際は日々の生活にも困る現在。あと30年もすればまた不遇な生活が待っているのであれば、今のうちに伸びしろを高くして後遺症が極力出ないようにしたいし、いまの生活も改善したいです。

    • おそらく根本原因は脊髄の全長が(健常人と比べて)短いこと。そのため脊髄に常に強い緊張があり、その緊張が延髄を下方に引っ張り、延髄の血行障害を起こし、様々な症状が出ているものと推測します。現代医学では考えられていない病態であり、それらは「精神異常」とされてしまいます。

      整形外科医が述べている「頚椎症性脊髄症」とは病気の種類が違いますが、彼らにそれらを区別する考察力はありません。また、神経内科医も延髄が過緊張で起こる病態を認識していませんので、どこの病院にかかっても答えは出ないと思います。

       私はあなたのような病態に対し、延髄・頚髄の血流を促進する意味で、上頚神経節ブロックや、頸部硬膜外ブロックを行いますが、それで脊髄が長くなるわけではなく、根本的な治療に一歩届きません。願わくば、「腱引き師」や「カイロプラクター」の優秀な治療師に脊椎の負担が軽くなる姿勢を矯正してもらいつつ、私の治療を受ける事をおすすめします。「腱引き師」は紹介できます。

  5. こんにちは。
    私は現在看護師として働く23歳の女です。
    私は小学生の頃から剣道をしており、それが原因なのか分かりませんが高校生の頃から右手首を痛めています。
    看護の専門学校に入り、系列の病院に手の外科の医師がいたため受診しドゥケルバン病と診断されました。
    安静療法、湿布、ステロイド注射など試しましたが改善せず2年前に手術を受けました。
    その後半年ほどはよかったのですが、再度痛みが再発。
    医師からはこれ以上できることはないので、上手く付き合っていくしかないと言われました。この先ずっとこの痛みと付き合っていくことを考えてすごく落ち込みました。
    主治医の医師が異動になり、違う手の外科の医師に診てもらうようになりましたがそこでもいい治療法は見つからず。
    痺れもあることを伝えると簡単な検査をし、その後MRIを撮り、胸郭出口症候群と診断されました。手術適応ではないためストレッチをするように言われました。
    もともとあったドゥケルバン病の延長なのか、今年に入ってから右母指のMP関節に疼痛があります。
    ステロイド注射は効かず、ばね指と診断され手術手前までいきましたが、手の外科の医師に診ていただきばね指ではなさそうなので、手術しても良くならないかもと言われました。
    原因が分からず、治療法も良く分からず・・・。
    現在、原因を見つけるために作業療法士の中でもハンドセラピーの方のリハビリを受けています。
    主に機能評価や超音波療法、テーピングや装具にての固定を行って様子を見ている状態です。
    現在の症状としては、主に右手母指のMP関節の疼痛、痺れです。
    MP関節?が左手に比べて少し出っ張っているような感じがします。
    この先どうなってしまうのか。仕事を続けることはできるのか。色々なことを考えて先の見えない状況です。
    明日主治医の診察の日で、何か進展があればいいんですが・・・。
    なにかいい方法をご存じではないでしょうか。
    ちなみにドゥケルバン病の手術を受けた際に通常2本しかない腱が3本あったと聞きました。これは痛みとなにか原因があるんでしょうか。
    なにか少しでもアドバイスを頂けると幸いです。

    • 難治性である理由は、痛みの発生点が複数あるのと、炎症を起こしやすい体質と推測します。複数の発生点とは手関節とその周囲、MP関節とその周囲、デケルバン、頚神経根症、の4つであり、これらの4か所同時治療ですべてが解決するような気がします。しかしながら日本の整形外科医は、これらの4つのうち、デケルバンにたいする治療しかできません。よって手の外科の名医にかかっても改善しないという現実があります。基本的に、上記の4つの治療のすべてが、保険が認めていない治療なのです。「認めていない」、という真の理由は料金設定にあります。腱鞘内注射は270円、関節内注射が800円なので、これは医者の給料から比較すると、無料奉仕と同じ値段であり、つまりタダ同然です。治療をすればするほど病院側が赤字になる注射となっていますので、事実上、保険制度により「治療禁止宣言」を受けているのと同じ状態です。ですから、手首やMPの関節内注射をしてくれる医師は存在せず、病気があっても治せない状況です。これは厚生労働省の犯した罪です。

       事実上、自費でしか治療ができません。私は上記の全ての治療ができます。よって、私の元へは、わざわざ飛行機に乗って来院し、手関節に注射して帰っていく患者もいます。他のどの整形外科医も手首に注射してくれないからです。飛行機の運賃を考えると、たかが手首の注射なのに、その料金がどれほどかかっているか想像がつきますでしょうか? このような現状のため、不要な外科手術をすることになり、手の周辺の炎症のある方は困り果てています。厚生労働省と学会が医者を無能にしてしまうよい例です。当院には医学部の教授も医者も来院します。大学病院では治らないからです。上記の4つを行えば、改善するとは思われますが、一度では治り難いかもしれません。参考になりましたでしょうか?

  6. Doctorf先生様ー患者さんからのご質問に誠意と心から納得出来る回答をされている先生に、是非ご相談した上、診察を希望します。H24年7月頃から、徐々に右膝がガクガクと痛くなり、段々と右足の股関節辺りから、指先迄、灼熱感を伴ったヒリヒリ、ズキズキする激痛が生じ、整形外科に行ったら、腰部脊柱管狭窄症と診断され、痛み止めと、機械によるリハリビを続けていましたが、痛みは増すばかりで、歩行困難になり、H25年3月頃から殆ど寝たきり状態。46時中続く激痛に負けて、H25年5月遂に手術をしました。(横浜市)が、痛みも取れず、著しい筋力低下が生じ、術後からは、階段不可。杖も2本必要になりました。大きなショックを受けましたが、何とか前向きに考え、簡単なリハリビ等、出来る事はしていましたが、痛みは増すばかりで、H27年6月により、ハイリスクの高い再手術を受けました。(名古屋市)術後は痛みはかなり軽減され、不自由ながらも、出来る事が多くなり、感謝していましたが、H28年5月末頃から、徐々に術前よりも激しい激痛が再発。今は、毎日座薬を使わないと我慢も出来なくなりました。どうして、一旦軽減された激痛が再発してしまったのでしようか ? 手術は2回共固定術で、ボルトが6本入っています。画像だけで、判断されてしまい、痛いのは貴女のせいでしょう。と向き合って頂けません。先生のHPを拝見させて頂き、手術は、矢張り、やるべきではなかつた。と再認識すると共に、今の状態から、どう言う治療が出来るのか?を、是非教えて頂きたいと思います。後悔先に立たずーですが、宜しくお願い致します。私は、現在60歳です。前向きに何とか、この激痛を軽減したいと願うばかりです。長くなり、申し訳ありません。

    • 固定術の後にできることと言えば、固定した箇所より頭側からの硬膜外ブロックか、仙骨硬膜外ブロック、そして神経根ブロックです。+αとして交感神経節ブロックがあります。仙骨硬膜外ブロックなら整形外科医でもできます。しかし、それ以外はペインクリニックの医師しか行いません。整形外科医は固定した箇所に針を入れることをしません。

       上記のブロックを行っていけば、激痛からある程度は逃れることができます。そしてブロックをしてくれる医師とは長いつきあいとなりますから、ぜひ近所でペインクリニックを探して下さい。

      また、痛みの原因は不明です。固定術をしてしまった後の痛みの原因は、ほとんどわかりません。固定器具のゆるみ、固定箇所の前後での不安定性の増強などありますが、推測の域を脱しません。腕のいいペインクリニックの医師にあたることを祈っています。

  7. はじめまして。
    40代主婦です。
    頸椎症の件でご相談お願い致します。

    2.3年前から左頸部が痛かったのですが
    昨年より左腕から指が痺れ、地元の整形外科(オペはしていない)でレントゲンのみで「変形性頸椎症」とのことで
    診察と薬を頂いていました。
    ですが、痛みが広範囲になり我慢できないほどになりました。(トラムセットも効かなくなってきました)

    そこでオペ可能な
    2件の脊髄専門医(MRI)に診ていただきましたところ

    A病院 頚椎神経根症
    C56 経皮内視鏡下椎間孔拡大術

    B病院 変形性頸椎神経根脊髄症
    C56 前方固定(人工骨、チタン、腸骨2センチ)

    という手術適応の診断が出ました。
    ヘルニアと骨棘があります。

    現在、酷い左後頭部痛、頸部痛、肩、腕、指の痛みがあります。
    激しい痛みが始まっての保存療法が1年経過し
    幼い子供が2人おりまして、子育て日常生活が大変困難で限界を感じています。
    どちらのオペをすれば痛みから解放されるのか素人には
    解からず
    もちろん絶対はないでしょうし、決めるのは自分自身ですが、ご相談できる場所がなく困っています。

    それとも他に治療方法があるのかも含め、是非先生の受診を
    希望しております。
    病院名、費用など詳細を教えてくだいますでしょうか。

    こちらに書き込みして宜しかったでしょうか(もし。違っておりましたら大変失礼いたしました)
    宜しくお願い致します。

    • もしも手術を検討なさるのでしたら鏡視下を勧めます。固定はできる限りしてはいけません。頸椎という非常に大切な部分を固定するという考え方は極めて乱暴です。ただし、鏡視下手術は運も左右します。全く改善しない可能性と、神経を損傷させる可能性の二つの不運があり、このはずれくじを引く確率がゼロではないため慎重さが必要です。

       私の近所にお住まいであれば、痛みが出れば傍神経根ブロックを行うということを何度も繰り返し、寛解にまで持って行くと思います。診療所は東京ですが、遠方にお住まいなら、泊りがけで通院し、毎日のようにブロックを行って寛解させるという方法があります。一度寛解すれば再発したとしても今ほど強い痛みにはなりません。お試しであるなら、1回のみの治療、または数日の連続治療という手もあり、それでだめなら 最終的に手術を考えるとよいです。基本的には手術は不要です。その理由は、神経根症はひどくなれば痛みだけではなく、手の力がはいらなくなり筋委縮が起こってきます。それがないということは、運動神経は保たれているということを意味します。運動神経が保たれるのであれば、椎間孔狭窄は「許容範囲」にあるはずで、手術をするほどまでに狭窄していないと考えるからです。狭窄よりも、神経が緊張して(突っ張って)痛みが出ている可能性があり、その場合は手術が全く無駄に終わります。

       現代の整形外科の医学レベルは、神経の緊張を診断する能力がありません。ですから成功率が下がるという不名誉な時代なのです。あなたがそうであるとは限りませんが、整形外科手術には不確定要素が多く存在するため、なるべく手術しないほうがよいと思います。

       痛くてつらいのは理解できますが、短気をおこさず、私の治療で少し時間をかけて治すことを選ぶことを期待しております。

       費用は連続治療の場合、2回目からは保険がききません。連続治療という治療法が保険制度では許されていないからです。その他、私の診療では予約料金4320円が別途かかります。ブロックは1回3500円まあ、大金はかかりません。

      • 先生
        お忙しい中
        ご親切に誠に有難うございます。

        私の説明不足で申し訳ございません。
        実は、握力低下が起きています。(握力左右15くらい)
        そして細かい作業が(料理など)やりずらいです。
        1年前は、左手だけだったのです。
        ですがここ最近(一カ月前くらい?)は右手まで握力低下して。両手ということになります。
        両手の肘から下の痛み、こわばり、両指も痛いです。

        今月に、A病院に行き、MRIとCTを撮りますが
        仮に「脊髄症状」と認められた場合は
        当初の「内視鏡下頸椎椎間孔拡大術」ではなくB病院と同じように「前方固定」に変更になる可能性が高いでしょうか。

        私は、「内視鏡下頸椎拡大術」を望んでいますが、これは「神経根」のみ適用なのでしょうか。
        この内視鏡下の術式にについて、手術された方の状況など
        事前に自分なりに勉強したくて
        手術された方がブログや口コミなど書かれていないかネットで探しましたが無くて不安です。
        再発率とか予後(良いかどうか)など、もし先生がご存知でしたら教えて頂けますと嬉しいです。
        そして、このような症状でもペインは有効か合わせて教えてください。
        再度質問してしまい大変申し訳ございません。
        宜しくお願い致します。

        • 手術の成績は、必ず誇張されていますし、悪化例はなかなかカウントしませんし、再発はしばしば伏せられていますし、手術ミスはなおさら隠されていますので、正確な数字を知っている者はこの地球上に存在しません。悪化は「加齢のせい」にされます。

          頸椎の手術はギャンブルであることは避けられません。ペインは有効か?という質問ですが、これは、ブロックを行う医師の技量によりあまりにも大きな違いがあるので、何とも言えないのです。ただし、何度も申し上げていますが、手術を行う前にブロックで治療することをまず行うべきであり、それをしないで手術に臨むということ自体、「よくもまあ、自分の体をよくそこまで粗末に扱えるなあ」と嘆きたくなります。

           ただし、頚部へのブロックは極めて難しいため、よっぽど腕のあるペイン科の医師と出会わなければ成功しないという難題が待ち構えています。手術やブロックの成功率が問題ではなく、あなたが神の手を持つ医師を探し出し、その医師に出会えるかどうかの方がはるかに問題になっているということをご確認ください。それほど、頚部の治療は難しいということです。神の手を持つ医師を探し出すという作業を怠ると、人生が台無しになります。ここは面倒がらずに、しっかり探し出すことをお勧めします。セカンドオピニオンもいろんな医師に訊くべきです。

          手術をしなければよかったという話もしっかり調査されることをお勧めします。インターネットを駆使してください。

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