ケナコルト(ステロイド)のリスクと効果

はじめに

ケナコルトをはじめとするデポメドロール、リンデロン懸濁液などの固形粉末ステロイドは炎症抑制の持続効果が極めて強く、絶大な効果を発揮することは知られています。しかし一方で副作用(腱断裂、関節破壊など)が懸念され、たやすく使用することのできない使い勝手が難しい薬剤です。その適切な使い方が普及していないために「一線を超えてしまう」ことがしばしば起こり、医療過誤となることも多いようです。ここでは、ケナコルトの適切な使用方法を研究している私が、使ってよい、使ってはいけない、の境界線について述べて行きたいと思います。ケナコルトを基準に話を進めますが、ケナコルト以外のステロイド、そして生物学的製剤などの免疫抑制剤なども同様です。


ステロイドの悪しき作用

最近用いられるようになったレミケードなどの強力な免疫抑制系の薬剤は「肺線維症」の副作用が警戒されます。肺の間質の細胞が膠原繊維に置き換わっていくために肺が固くなり呼吸機能が衰える疾患です。

免疫を抑制すると、死んだ細胞を処理する(免疫)作業が停滞しますので、細胞の死骸が蓄積されていきます。細胞の死骸は処理不可能なためゴミとしてその場に捨て置かれるしかありません。その際に死骸に細胞適応が生じて膠原繊維などになります。よって細胞が大量に急激に壊死する状態に免疫抑制剤を使うと、膠原繊維が体内に蓄積し、これが不可逆な血行阻害の要素となり周囲の壊死を進めるでしょう。

ステロイドが悪者扱いされるのは、このような壊死細胞のゴミ化を助長し、血行阻害がさらに進み、結果的に組織破壊がささらに進む恐れがあるからだと言えます。


ケナコルト(ステロイド)の善と悪の境界

ケナコルト(ステロイド)は適量を使用すれば、ほとんどが絶大なる効果を発揮して「善」となります。しかし、使い方をわきまえなければ「悪」に転じます。その境界がどこにあるかを知っておかなければなりません。

  1. ケナコルト(ステロイド)の善 浮腫軽減→局所の血行増進→死んだ細胞の処理が進む→組織が修復される
  2. ケナコルト(ステロイド)の悪 免疫抑制→死んだ細胞の処理が停滞→死細胞が細胞適応を起こし膠原線維などに置き換わる→無血管野ができる→慢性の機能不全→組織破壊が進展

この二つの善と悪がどちらに転じるかでケナコルト(ステロイド)の影響が変わると考えてよいでしょう。その境界は死んだ細胞の「処理が進むか停滞するか?」にかかっていることがお分かりいただけると思います。ケナコルト(ステロイド)が死細胞の処理にどう影響するか?が全てであり、ここを見極めない限り「ケナコルト(ステロイド)を使用する資格なし」となります。ステロイド使用資格は、運動器から、膠原病、耳鼻科、眼科、婦人科などすべての領域で同様であり、すべての科の医師がこの「ステロイドの善悪」について勉強しておかなければなりません。


ケナコルトの異物作用

ケナコルトは固形であり、その存在自体が組織内では異物となり周囲組織を傷つける存在であり、アレルゲンとなりうる物質であり、そして血行を阻害しかねない存在です(固形だからです)。よって、注入量が多いとそれだけで組織破壊を進めてしまいます。しかも、ケナコルトは解けて吸収されるのに数週間かかりますから、それらの悪しき作用も数週間持続すると考えます。よって第一に、ケナコルトは「可能な限り少量使用」としなければなりません。しかし、少量過ぎると効き目がなくなります。ですから、まずは「効果を発揮する最少量」を研究しなければなりません。最少量の研究結果はこのHP上にも記載しています。が、大雑把に言うと「1回量が数ミリグラム」です。これほどわずかな量で効果が出る理由はDDS(ドラッグデリバリーシステム)です。拡散せずに局所に留まり続けるからです。1箇所に1度に10mg以上となるようでは「多すぎ」ですのでご注意ください。ケナコルト1瓶は40mgまたは50mgですから、これらがいかに多すぎる量なのかがわかります。異物作用で局所に炎症が起こり、皮下にくぼみが出来てしまう例があります。たかが腱鞘内注射でさえ、ケナコルトの量が多いと異物反応が起こり後遺症を残すことを考えておかなければなりません。


患者の日常生活に分かれ目がある

ケナコルトやレミケードなど免疫を抑制する系の薬剤は「悪として働くか? 善として働くか?」は患者にも医師にとっても大変興味のあることですが、この境目は実は患者の日常生活にあるのです。その意味を以下に示します。

免疫抑制系の薬剤は基本的に「組織破壊が極めて激しい部位には使用してはいけない」という原則があります。この原則は知られているようで知られておらず、例えば能書きには「動揺関節には禁忌」と書かれています。動揺関節かそうでないかを判断できる医師はこの世にはいないに等しく、判断基準もなきに等しく、これを正しく理解すると「組織破壊が極めて激しい部位には使用してはいけない」と私は解釈します。

また、「感染箇所には禁忌」と書かれていますが、感染も物理的な破壊も、細胞にとっては破壊という異味では同じです。両者の違いは、感染の場合、細胞の破壊スピードが菌によってことなることと、物理的な破壊よりも感染の場合は二次関数的に破壊が広がる点です。

何が言いたいかと申しますと、緩やかな感染であれば「組織破壊が極めて激しい部位」の定義にはあてはまらないので使ってよいということです。


逆に、一見、動揺関節ではない関節でも、急速に炎症が進む場合は「組織破壊が極めて激しい部位となる」ことです。

組織破壊が極めて激しい部位では細胞がたくさん死にます。死んだ細胞(体内のゴミ)を食して回収する免疫系統をステロイドが抑制してしまい、組織の中に死んだ細胞の山を築いてしまいます。よって組織破壊の激しい部位では、「破壊をやめさせる」ことが治療の第一選択にしなければなりません。この第一選択をしていない状態でステロイド(ケナコルトなど)を使用すると次のようなことが起こります。


組織破壊が激しい部位ではプロスタグランジンなどの疼痛物質が盛んに作られますが、ステロイドはそれを抑制し「痛みを軽くさせて」しまいます。痛みを軽くさせることが患者の行動範囲を広げてしまい、結局組織破壊行為を推し進めてしまうことになります。

ケナコルトを使用すると、その消炎鎮痛作用も極めて強力かつ長期間持続します。よって患者が自ら行う組織破壊行為に歯止めが効かなくなり、結果、ケナコルトが「悪として働く」側に回ります。「痛くないことが害になる」ことの意味を知らなければ、ステロイドを使用するべきではありません。


ケナコルトが善になるか悪になるかの境界は、組織破壊のスピードに極めて依存していると私は考えており、その考えの元にケナコルトを使用した際は患者の日常生活指導を徹底するのです。急激な細胞破壊が起きている場所かそうでないかの見極めが、すべてのステロイド使用者に必要であり、その見極めはきわめて難しく、医学書にも書いておらず、よって見極めができないうちは気軽にステロイドを使用するべきではないと考えます。私はそれらを見極めるために、自らステロイドを研究してきました、では、実際の「善と悪の境界線」見極め方について述べます。


ケナコルト使用ガイドライン

私は、関節も靭帯も滑液包も腱鞘内も、全てケナコルトの使用量は一律にしています。1回1箇所1週毎にケナコルト2.5mgです。この週1回のケナコルト2.5mg投与を痛みが軽快するまで毎週行います。痛みが軽快した時点で隔週~月1回と投与間隔を開けて行きます。多くの患者は1回のケナコルト注射で痛みのほとんどが消失しますので、毎週連続投与になる患者はマレです。連続投与となる患者は自ら高度の破壊行為を行っていることが推定されます。


毎週ケナコルト投与しているにもかかわらず、痛みがとれない患者の場合、自ら行っている組織破壊行為が過剰と判断します。つまり、痛みを組織破壊の基準としています。ケナコルトは非常に強力に炎症を抑えますのでこれを4~8回連続投与で痛みがとれていないことは「極めて異常な破壊を行っている証拠」とします。このとき、ケナコルトが強力に痛みを抑制しているせいで患者が破壊行為を無理なく行えています。


この時、初めて、患者に対して「すべての行動を制限するように」命じます。そしてケナコルトの使用を中止し、わざと痛みを感じさせ、いかに自分の行っている日常生活が関節を破壊させているかを体験させます。この4~8回連続投与が一つの境界線であり、さらにケナコルトを続行すると、おそらく関節破壊は急激に進行します。つまりこの時点がケナコルト(ステロイド)が「悪」に変貌するポイントです。このポイントを無視してケナコルトを使用する世界の整形外科医たちが、患者に後遺症を残すのです。そしてケナコルト(ステロイド)が使用禁止とされてしまいます。


もし、この時点で患者が行動制限を守り、ステロイド抜きの注射で痛みを軽快させた場合、私は再びケナコルトの使用を考えます。それはケナコルト使用が「善」となるエリアに患者が戻ったからです。このような「善か悪かの境界線」は流動的です。疾患によっても異なります。そこで疾患ごとに境界線を研究していかなければなりません。


疾患ごとのケナコルト使用の境界線

アキレス腱治療の境界線:痛みが1ヶ月以内に再燃する時点が境界線、これを半年(6回)以上繰り返すとその後1年以内にアキレス腱断裂となる可能性が極めて高い。1ヶ月以内の再燃を数回以上繰り返す場合、ケナコルトが断裂までの期間を短縮させてしまう。


腱鞘炎治療の境界線:ばね指、ドゥケルバン、各伸筋・屈筋腱炎、腱鞘炎を1週間毎に再燃させることを6回以上繰り返すと断裂の可能性が高まる。ただし、リウマチやその他の膠原病体質があり、腱鞘炎を起こしやすい例ではケナコルトを使用しない状態でも断裂する。また、1週間以内に再燃することを4回以上繰り返す場合は要注意。


肩関節周囲炎:これまで肩関節周囲炎の腱板炎に肩峰下滑液包内へのケナコルト使用の例では毎週使用(1回に2.5mg)でも私の場合は腱板断裂を経験したことがない。腱板は断裂の可能性が低いと思われるが、易損性は高まると推測される。易損性が高まると転倒して肩を打撲した際に断裂の可能性が高まるので、一応、ケナコルトの毎週使用には3か月を限度とすることが望ましい。


変形性膝関節症:1回1関節にケナコルト2.5mgを毎週連続投与で4~8回が境界線。つまり治療を開始して1~2か月で痛みがほとんど軽快していない場合はケナコルトの使用を中止する。日常生活で厳重に安静を保つことを指導し、指導を無視するようなら一切の治療を中止することを辞さない強硬姿勢を患者に示さなければならない。その時点でヒアルロン酸注射に変更し、痛みが強くならない程度に運動量に自制をかけることを患者に約束させる。患者が約束を守り、痛みを軽快させた場合はケナコルトを隔週投与から開始する。


以上が整形外科領域のケナコルト使用ガイドラインです。しかし、実際はステロイドの使用ガイドラインが全ての科に必要であり、それを作成していない現医療体制ではステロイドの使用が「悪」に変わる例を防止することが難しい状態です。以下に、各科で検討していただきたいステロイドの境界線の例を示します。


ステロイドの境界線

ここではステロイドが体の組織にとって「悪」に変わるポイント(境界線)についていくつかの例を挙げて考察します。「悪」に変わるポイント=「ステロイド使用禁忌」を意味しますが、この「禁忌」と変わる点がどこにあるかを認識することは現医学界ではなされておらず、そのため、今も尚、ステロイド(レミケードなども含む)投与が病状を悪化させ、致死的な状態になる事故が水面下にたくさんあると思われます。これからの医学の進歩のためにステロイドをはじめとする免疫抑制系のターニングポイントを研究していく必要があると思われます。私は「組織破壊が極めて激しい場合」にステロイド使用を禁忌とすべきであるという原則を提唱し、おそらく世界で初めて、各科においてそのポイントを研究するガイドラインが必要であることを述べます。


内科系

末期癌

癌が組織の破壊を急激に進展させた場合、ステロイドの使用は悪液質をさらに悪化させると思われます。末期癌では悪液質を改善させるためにステロイド使用が望ましいとされますが、組織破壊が大量となり、悪液質が極めて進行するとステロイド使用で患者の容態が急激に悪化することがあると思われます。このターニングポイントはホスピスを担当する医師の研究で解明されていくでしょう。そして、末期がん患者のステロイドターニングポイントの研究は、ステロイドのターニングポイントは医師たちが想像しているよりも深い場所にあることを教えてくれるでしょう。

 

膠原病

膠原病とその周辺病(潰瘍性大腸炎など)ではステロイドだけではなく、免疫抑制剤の全てのターニングポイントを研究する必要があります。致死的なのは間質性肺炎(肺線維症)です。免疫抑制剤が肺線維症を増加させるポイントがターニングポイントであり、XPを用いて経過を観察するのではなく、その前に手を打つためのガイドラインが必要です。CPRやサイトカインなどを指標として、ターニングポイントの値を知る研究をすることが急務と思われます。

 

腎臓

ネフローゼ、IgA腎症など ステロイドを日常的に治療薬としている科では「組織破壊が急激な場合にステロイドが逆に組織を破壊する要因になる」ことを認識している医師はほとんどいないと思われます。ステロイド治療しても症状が改善されない場合はターニングポイントの可能性があり、ステロイド使用禁忌となる場合があることを研究していかなければなりません。

 

感染症

感染症の場合、ステロイドが禁忌と世界中の医師たちが考えていますが、この誤りをいち早く正さなければなりません。つまり、感染症の場合、ターニングポイントがゼロ地点にあると思われていることが極めて愚かな誤りなのです。

感染症の場合、たとえば、風邪をひいたとき、ステロイドの投与は劇的に症状を改善させ、完治までの期間を何倍にも短縮できます。つまり、感染症にもステロイドのターニングポイントが存在し、そのポイントよりも手前であれば、ステロイド治療は極めて優れた治療法となります。感染症にステロイド禁忌という愚かな定義を一刻も早くなくし、感染症でのターニングポイントを正しく研究する方向に医学が進むことを切に望みます。

肺結核でさえも、ステロイドが特効薬になることを認識しなければ医学は発達しません。なぜなら、たとえ愚かな医師たちが「結核にステロイドは禁忌」と叫んだところで、体内の副腎皮質では結核がアクティブな時はさかんにステロイドが生産されて分泌されているのですから。


耳鼻科系

突発性難聴では耳鼻科では大量のステロイド投与が常識化しています。しかし、ステロイドで治療しても大半は改善しません。ステロイドしか治療方法がないので原因が不明にもかかわらずステロイド投与している現実を直視しましょう。おそらく内耳神経核に関わる神経細胞の何らかの損傷(血行障害、長時間の悪姿勢による物理的な張力ストレスなど)で難聴が生じると思われます。しかし、神経細胞の損傷が急激である場合、ステロイドが神経組織の破壊をさらに進行させる可能性があると思われます。そうしたターニングポイントを研究せずに、ステロイドの大量投与が行われ、さらに改善率が高くない現状では、悪化したとしてもその原因がステロイドの投与にあると思われないところが問題です。

 

眼科系

視野狭窄や視神経炎、原田病などでは、進行を止めるために大量のステロイドを長期間投与することもしばしばあります。失明すると大変なので医師たちは「どんなリスクを侵してでも」ステロイドを大量に投与しようとします。しかし、そうして投与してもよくならなかった症例の中には、ステロイドの大量投与が原因で悪化したものがあることを真摯に認めて研究しなければなりません。ステロイド投与が失明を進展させるポイントが必ずあります。そのポイントを見極める研究をするには「眼科医たちに自分の首を自分で絞める」覚悟がいるでしょう。


ステロイドの真実

私はステロイドが悪に働くか善に働くかの境界が「組織の破壊量(スピード)」にあるとする新しい理論を提言しました。この提言を受け入れるには、医師たちが今まで「そうとは知らずにステロイドを大量に投与してきた罪を認める」作業となるため、極めて困難であると思われます。逆に、感染症では一律、全てにおいてステロイド禁忌という間違った理論が医学界に蔓延しており、「ステロイドを投与すれば助かったはずの人が肺炎でお亡くなりになる」というパターンが全世界に相当な数として実在すると思われます。感染症にステロイドを使用して人の命を救った英断ある内科医もいると思われますが、そうした内科医は必ず異端児扱いされます。整形外科領域では、私はステロイドの使用ガイドラインを真剣に制作することに取り組みましたが、やはり私は異端児です。

さて、ステロイドは使い方により善にも悪にもなり、そのターニングポイントを研究するという重要課題をこれまで先送りにしてきた医学界の罪を問わなければなりません。ステロイド大量投与の罪が問われていた時代は数十年前に終わりましたが、現在、医師たちにはそうしたステロイド使用のトラウマが残り、ステロイドのターニングポイントを研究するということ自体を禁止している状態が続いています。一刻も早く、この状態を医学界全体が抜け出すことを願っています。


追記:レミケードなどの生物学的製剤が各種開発され、免疫抑制系の薬剤が急激に進歩しました。当然ながらこれほど強力に免疫系を抑制できる薬剤は、ステロイド以上にターニングポイントを考えなければなりません。しかし、その研究は全くなされておらず、その被害者は増えて行くでしょう。残念ながら、現在は投与前に副作用を検討するのではなく、投与後に副作用が検討されている時代です。一刻も早くこのような状態を抜け出さなければなりません。

ケナコルト(ステロイド)のリスクと効果」への21件のフィードバック

  1. 私はテニス肘と首のヘルニアと変形性頸椎症、バネ指を患っています。7年ぐらい苦しんでいます。鍼治療して何とか誤魔化している状態です。
    ケナコルトの治療を始めようかと思ったのですが、アトピーがあり、我慢出来ない痒みの時は薬を服用しています。
    そして、糖尿病ギリギリで、ヘモグロビンa1c6.1なのです。
    いろいろ調べていくうちに副作用が心配になりました。
    ヘモグロビンa1cがもう少し下がってから、治療を開始した方が良いのでしょうか?

    • このご質問は私の診療所で治療を受けたいという主旨のご質問でしょうか? というのも、ケナコルトを進んで注射しようとする医師はなかなかいないので、本人がケナコルトを希望しようとしまいと医師の方が拒否することがほとんどだからです。通常の医師はケナコルトの適切な使い方を知りませんので、通常の医師にケナコルトを使用してもらうのであれば、「気をつけた方がいい」というアドバイスになりますし、私が使用するのであれば副作用を考慮しながら使用するので、ほとんど問題ありませんという回答になります。

  2. 四国在住、49歳の女性です。

    できましたら,先生への受診を希望しています。ケナコルトの治療を希望しております。

    (困っていること)
    左手首から肘に向かっての(おそらく)腱鞘炎
    左手首の関節痛も少しあります

    (既往歴)
    35歳ころに 関節リウマチの診断
    現在,リウマトレックス 8ミリ/週 を服用しています。
    主治医は,内科の先生です。

    (現在の生活)
    1年半前より,楽器演奏を開始しています。(ギター系です)
    2016/3/8 にライブ演奏

    今日(2016/4/1)までの1か月間は,楽器を弾かず左手を休めています。
    でも,まだ,左手の腱鞘炎が痛くて,治まらずに困っております。

    (お願い)
    遠方在住のため,保険外になりましても,一度でできる限りの治療をお願いできましたらと希望しております。

    よろしくお願いいたします。

    • 旅費は高くつきますが、治療はたやすい御用です。保険内で十分に治ります。しかしながら東京まで来なければ治せる医師がいないなんて西洋医学のレベルの低さに嘆くしかありません。

  3. 遠方の高校陸上部男です。

    10か月前に分裂膝蓋骨と診断されステロイド(薬剤名不明)とストレッチ指導されその時は痛みもほぼ消えました。

    3か月前くらいから痛みが出だし2週間前にランニングが出来ないほど
    痛みが出てしまいました。

    前回診ていただいたスポーツ外来は月末まで休みとのことで
    他院に通う必要があると思い近くで院を探しているのですが

    一般的な整形外科でケナコルト2.5mg注射していただくことは
    可能なのでしょうか?
    一応先生の記事を印刷していきますが、田舎なのでやってくれるかどうか・

    一般的な整形外科と整形外科併設のペインクリニックどちらを選ぶべきなのでしょうか?

    あと1つ、ケナコルト以外に有用な懸濁液はあるのでしょうか?
    ケナコルトは持ってないと言われた場合他の懸濁液名も言ったほうが
    わかりやすいのかと思いまして。

    変な質問ですみませんが、よろしくおねがいします。

    • ケナコルトや他の縣濁性ステロイドは様々な副作用が報告され、これを使用して副作用を起こした医師は犯罪者扱いされます。法的にも守られないために訴えられれば敗訴する確率も高いといえます。よってケナコルトを使用する医師は次の3タイプ。

      1、副作用を勉強さえしない無謀な医師
      2、副作用を知っているがスタンドプレーで治療成績を上げたいという目立ちたがりやの医師(スポーツドクターに多い)
      3、副作用をきちんと研究し、それを回避しながら使用する研究熱心な医師

      3の医師は日本には私以外にはまずいません。その理由は、ケナコルトを研究する事さえ学会ではタブーとされているからです。学会に逆らって生きる医師はまずいません。つまり、どう転んでも、3の医師以外にケナコルトを注射してもらうことは危険なのです。

      ではケナコルトの使用量をこのHPをコピーして渡して使ってもらうということをしてくれる医師がこの世にいるでしょうか? それはあなたの家族が医師だった場合のみ頼み込めば可能かもしれません。私のHPの文献は、公に認められているものではありませんので、医師を動かすことは不可能です。ただでさえケナコルトの使用は犯罪者扱いされるのに、この文献を見せて「ケナコルトを使え!」と医師を脅迫すれば、おそらく激怒されると思います。そもそもここのHP上にあるものが、なぜ他の医師ができない・やれないのか?を考えなければなりません。全ての行為に「できない・やれない理由」があります。

       また、日本の医療は(厚生労働省は)患者の希望を通すことを禁じています。その理由はブログ「日本の医療への苦情」に書かれています。よって患者から医師に「これをしてほしい」と治療法や検査法を指示する事は、保険医療では禁止されているということを知っておいたほうが得策です。

       インターネットで探せばケナコルトを使用してくれる医師を探す事ができると思いますが、彼らは1と2の医師であると思われます。たかがケナコルト2.5mgのことですが、この分量を見つけ出すには長い年月をかけた研究から導き出しています。それは特許のようなものなので他の医師に気軽にできるものではないということです。そして、他の医師たちは私のように名もない医師の研究に耳を傾けることもありませんので、こうしてHP上に治療法を掲載し、高い治療成績を出していても、彼らはプライドがあるため、それを決してマネしません。笑ってやって下さい。これが日本の、いや世界の西洋医学の限界なのです。

      • ありがとうございます。
        一日でも早く!という思いから相談させていただきました。

        大変参考になり感謝します。

  4. 21年前からリュウマチで、最終的にプレドニンを1日10ミリ服用していました。
    効果が良くないので、昨年の6月からアクテムラと両膝にケナコルトを関節注射をしています。肝臓の数値が少し悪くなったので今年の8月からアクテムラを中止して、ケナコルトとロキソニンで対応しています
    ケナコルトも初めは2週間ほど効果があったのですが、アクテムラを止めてから1週間に1回片膝4ミリで、両ひざで8ミリです
    1か月4回ですので1か月合計32ミリです(プレドニンに換算すれば40mm)ですのでプレドニン換算で1日1.4ミリになります
    やはり減らした方が良いでしょうか?
    知人にケナコルトを教えていただいて、ネットで調べて先生の資料を参考にさせていただき、効果にはとても驚き感激ました
    でも担当医は少ない量は難しいそうで、片膝4ミリでお願いして今日に至っています
    年齢は68歳です。できれば、今後もケナコルトを続けたいと思っています
    アドバイスを宜しくお願いします

    • ケナコルトの量、使う回数、あなたの活動レベル(破壊レベル)などは全て微妙なバランスであり、どの量が増えても崖から落ちるリスクをかかえています。この分量でなら一生安全に健康に、手術せずに生きられるというような都合のよい話は全くございません。そうした都合のよい話をしてほしいのなら占い師に頼むべきです。ケナコルトでの治療をどう管理するか?は医師の一生をかけた観察と考察でのみ得られる匠の技ですので、ここでアドバイスできることはございません。意地悪ではなく、極めて多くの知恵とデータが必要で、ここで述べられるほどたやすくないということです。あしからず。

  5. はじめまして。7~8年前からひじ痛で悩んでいます。整形外科、整体などへ
    行きましたが効果がなく、やむを得ず別の整形外科でケナコルトを注射して
    いただきました。その後痛くなる度に(4か月に1回くらい)打っていただいて
    おりましたが3か月ほど前に打っていただいてからなぜか痛みが取れない状態
    が続いております。もちろんずっと同じ方に打っていただいており、レントゲンでも特にいつもと変化はないとのことのですが…。
    診療明細には以下の通り書かれていました。
    リドカイン注射液1%10ml 1ml
    ケナコルトA皮内用関節腔内用水懸注50㎎/5ml 10㎎ 0.5ml
    先生の治療を出来れば希望したいのですが、よろしくお願い致します。

    • ケナコルト使用量はまあまあ適正(少し多いようですが)ですのでよかったです。肘の痛みの原因は、一般に考えられているもの以外に骨破壊の痛みや神経に起因した痛みがあります。調べるのであればそのあたりを調べるべきです。が、それらをできる技術を持つ医師はほとんどいないと思います。神経根ブロックや関節内注射の技術が必要だからです。

  6. 初めまして、宜しくお願い致します。

    現在38才になりますが、幼少期からプロに及ばない程度の高いレベルでサッカーをして来まして、今では週末にエンジョイでプレーする程度なのですが、昨年の夏頃から膝の外側下(腓骨頭)の辺りに慢性的な痛みを覚え整形外科に受診し、レントゲンに異常が無かった為、周囲の軟部組織の炎症との見解から腓骨頭部に「ケナコルト-A筋注用関節腔内用水懸注 40mg/1mL 1瓶」「リドカイン塩酸塩注射液1%(ファイザー)5mL 1A」を昨年11月に注射➡劇的に痛みが消え週末のサッカーに復帰➡今年5月に痛みが再発し出したので再診しレントゲン異常無し、前回と同様・同量の注射➡痛みが消えサッカー再開➡8月に再発し再診、レントゲン異常無しだが注射を打ってる部位の体毛が円形脱毛症の様に綺麗に抜けている為「これはステロイドの後遺症、頻繁に打ち過ぎなのでコレですぐ痛みが再発したら違うアプローチを考えましょう」と言われ、いつもと同様・同量の注射➡しかし、今回は痛みが軽減しただけで炎症は治まらず、その4週後のサッカーで踏み込んだ際に患部に経験した事無い激痛が走り1~2週間は歩行も困難に・・。
    再診しましたがレントゲン異常無しの為、今回は注射せず保存療法という事で現在に至るまで2ヶ月間 ジョギングすらせずウォーキングのみで安静にし、患部周囲のマッサージやストレッチ、ロキソニン軟膏を毎日塗布していますが、痛みは軽減したモノの相変わらず走ったり ふとした瞬間に激痛が走り、サッカーどころか本格的なリハビリトレーニングすら行えません・・。

    恐らく長腓骨筋 or 大腿二頭筋腱 付着部の炎症だとは思うのですが、ハッキリとした原因が分かりません・・。
    最も症状が出る体位は、足首を背屈させて外旋させると腓骨頭部 辺りに痛みが出ます。

    今までサッカー絡みで骨折・捻挫・脱臼・靭帯断裂と色々経験しましたが、今回の様な原因不明で痛みの質も初めてで、2ヶ月安静にしても改善されないので、整形外科医にも指摘されたケナコルト注射が原因か否かを危惧しております・・。

    これらはケナコルト等のステロイド過剰投与(注射)が原因の可能性はございますでしょう・・?

    • 私にもはっきりした原因がわかるわけがありませんが、基本的に経験したことのない激痛の場合、「長腓骨筋 or 大腿二頭筋腱」付着部の炎症などというありふれた状態ではないと推測したほうが真実に近いと私は考えています。腱が切れれば、出血して腫れますし、ケナコルト注射が原因の可能性はやや低めと思っています。また、腓骨頭付近にケナコルトを注射して痛みがとれたからといって、痛みの原因が腓骨頭にあるとは限りません。その付近の半月板の損傷が、腓骨頭へのケナコルト注射で改善したのかもしれません。4週間のブランクがあることもふまえ、今回は今までとは別の事件が起こっていると思いませんか?

       さて、今までとは違うとしても、どのように治療すればよいのか? お悩みの事と思います。私の場合、まずMRI検査を行い、骨壊死がないかどうかを調べます。その上で、やはりケナコルト入りの注射を腓骨頭ではなく関節内に使います。使用量は2.5mg程度とし、40mgというような大量を入れません。それで痛みがどう解消していくかにより次の手を考えます。参考になりましたでしょうか?

       

  7. 初めまして、74歳、女性です。ケナコルト治療を希望いたします。
    症状
    ◎10年ほど前2度骨折した左膝のお皿の中ほどが今回約1か月前から激痛です。70キロの重いものを持ちました。足のレントゲンをとりましたが骨折はないとのことです。MRIまだとっておりません。
    ◎膝にリンでロン縣濁液2.5mg1Aを14日に注射いたしました。これが初めてです。胃潰瘍を患いステロイドは注意しております。

    少量のヶナコルトで完治を望んでいます。何卒ご診察を賜りたく存じます。
    東京ということですので万難をはいして伺いたく存じます。

    • リンデロン懸濁液2.5mgは適度な量であり副作用の心配が少ない量です。適切です。よって、すでに治療としてはベストな方法をとってもらっています。2.5mgでは胃潰瘍が悪化する量ではありませんので、過剰な心配はしなくてもよいでしょう。この治療が効かない理由は別にあると思います。おそらく微小な骨折が起こっていると推測します。微小なのでレントゲンに映らないのではないでしょうか? MRIをとるとわかるかもしれませんが、以前骨折したことがあるとなると、判断が難しいでしょう。治療法は基本的には固定と免荷です。

      • ご丁寧なご返信ありがとうございます。膝の事で間違って記入しました。2度の骨折は足首です。ひざは今回初めてです。痛みが取れません。激痛といっても過言ではないです。診ていただいてる先生にお任せしたほうがよいのでしょうか。辛いです。可能ならご診察をお願いしたいと思っておりますが、MRI撮っていただいてから再度先生にご相談させていただきたいのです。注射の部位ですが痛みのないところに打たれました。お皿の外側です。痛みのあるところはお皿の内側に入った真ん中寄りです、ズキンズキンとした痛みです。。一回の注射ですので適切ということですが、まったく痛みが取れません。先生の可能なら診察希望です。何卒よろしくお願いいたします。   

        • 私の説明が全く理解できていないことがありありとわかり、誠に残念です。理解力の乏しい方に私の診療を受ける権利があるか?心配しています。つい数週間前に私に叱責された膝痛の患者がいまして、それは理解力が乏しい上に、不信感を持ち、私に反抗的だったのです。叱責した後日、当院にいやがらせにやってらっしゃいまして、待合室で私の悪口を患者たちにいいふらす次第です。さらにそれでは飽き足らず、週刊誌に訴えた可能性が極めて高いというありさまです。後日、某雑誌から取材の依頼がありました。暴言を吐く医師の取材だそうです。叱責されて精神的な被害を被ったとのことです。

          理解力の乏しい方の診療は、今後は拒否していくしか方法がないと決意したばかりですので、あなたのように理解力がないと、先が思いやられます。
          まずはこちらのブログをよくお読みになり、その下の方にある他の方たちの投稿文章もよくお読みになり、その後に私の前回の回答を何度も繰り返しお読みになることを切に望みます。それらが理解できた上で、再度話し合いましょう。私の診察時間は大変貴重な時間であり、理解力の乏しい方と治療方針のずれの修正で押し問答している暇は全くありません。それは私にとって極めて迷惑なだけでなく、命がけで診療に来られている他の患者にとって極めて迷惑な話なのです。
           このサイトに来られている患者たちが、どれほど重症で、治療に命がけであるか?まずはいろいろと読んで見ることです。そうでなければ、あなたは私の診療所で私に叱責され、そして嫌な思いをすると思います。

           追伸:骨折は足首ということですね。ならばMRIでは微小骨折部分は判断しやすいと思います。MRIはこちらの診療所の近くの病院で当日撮影してもらうので、そちらで撮影していただく必要はありません。面倒だとはおもいますが、まずはリンクしてあるブログをお読みください。

  8. 3年前に腱鞘炎と診断され手術うけました。術前の診察時(前医の診断に疑問を抱き専門外来に受診)、撓骨部の痛みは無く、CM部の痛みを主張しましたが、ろくな検査もせず腱鞘炎手術に至りました。結果、CM部の痛みも治まらず、なおかつ、痛みの無かった撓骨部分の痛みや皮膚の癒着に苦しんでいます。初診でみていただいた医師は!ケナコルト注20ミリ を1Aキシロに混ぜてCM部分に注射していましたが、半年位たつと またCM部分が痛みだしました。 腱鞘内注射も受け、腱鞘炎と診断されましたが、自分的にはCM関節症だと感じていたので、病院を変え専門医に託したのですが、前医の治療や腱鞘炎と言われたと言う話をうのみにされ、腱鞘炎と診断され、腱鞘炎の手術をすればCM部分の痛みの緩和も期待できるといわれ、手術に至りました。しかし、いまだにCM部分に痛みがあり、撓骨部分には皮膚の癒着や腱の突っ張りが生じ、未だに苦しんでいます。
    そこでお聞きしたいのですが、ケナコルトを20ミリ 1A、1年半で4回位注射された場合、腱はどのくらい傷みますか。
    できましたら、直接お聞きできたらと考えております。
    御返事のほど、宜しくお願い致します。

    • 腱の障害よりも、痛みの原因がCMにあると思うのでしたら、その考えを正すべく、CMの治療をまずするべきです。それで痛みがとれなかった場合にはじめて腱のことを考えるべきであり、現時点で腱の損傷を考えるのは意味がありませんし、神様にしかわからないと思います(考えることは無理)。ケナコルトを何回注射したら、これだけ腱が痛みますというような証拠があれば、ケナコルトは生産中止になりますし、そうした明らかなデータがないからこそ、世の医師たちが無謀なケナコルト使用に至っています。ある人はたった1回で損傷し、ある人は10回行ってもなんともなく、そうした「人によって結果が未知」だからこそ、ケナコルトが生産中止になっていないわけです。よって、あなたの質問自体が回答できない質問になっているということをご理解ください。これが理解できない方に私は治療はいたしません。

      尚、なぜ医者がCMに治療をしてくれないか?の理由は、厚生労働省の保険点数の設定にあります。CMへの注射が1回1万円の設定であれば、治療をしてくれると思いますが、800円という設定になっているため、これを行う医医師は完全に奉仕活動になってしまうからです。800円に設定している厚生労働省を恨むべきです。私の場合は患者に自費で1万円要求します。

  9. 先生の病院に診察に行きたいです。どうすればよろしいでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • ケナコルトの注射をご希望ということでしょうか? 私の診療所は難病の方々であふれかえっております。私は心身ともに疲弊しており、予約料金を徴収して患者数を減らしにかかっています。注射自体は可能ですが、ご期待にそえる結果を出せるかどうかはわかりません。それでも挑戦したいということであれば、治療をさせていただきます。当然ではありますが、自費診療です。厚生労働省側が保険で治療費を使うことを絶対に許さないからです。お金儲けをしたいから自費という考え方は我々のような医師にたいしてはとても失礼な言葉になります。そうではなく、厚生労働省がお金を出さないから自費になっているのです。自費は値段が高いように思うかもしれませんが、その逆です。自費の値段設定は、私の場合、その技術力に比較してかなり安く設定しており、儲けるための自費ではありません。自費診療についての不満は厚生労働省に国会議員を通して訴えるしかありませんが、もともと医療は「ぜいたく品」ですので、お金がない方は受けられないのが本来の姿です。その本来の姿をどうにかしようと、国が必死にお金を工面しているわけです。

       というわけで自費に関してはご理解ください。

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