マクロファージの死骸がもたらす病気

マクロファージの死骸がもたらす病気

マクロファージは体内の異物の全てを消化できるわけではありません。どうやっても消化できない異物があるので、消化できない異物を食したマクロファージの死骸はそのまま異物として体内に残るしかありません。なぜならば死んだマクロファージが他のマクロファージに食されたとしても、再び消化不良を起こすからです。
何度も述べていますが、コレステロールを食したマクロファージは消化不良を起こし、そのマクロファージの死骸は排除することが出来ずにゴミとなり動脈壁に付着することがわかっています。 このように消化できない異物を食したマクロファージは体内で分解できずに蓄積し、組織内のどこかに追いやられて片隅で瓦礫となる運命にあります。
老化とはこのような「排除できない異物の蓄積」でもあります。逆に、消化不良を起こしたマクロファージを体外に効率よく排出させることができれば、人の寿命は何倍にも伸びる可能性があります。今後の医学はこの「瓦礫化したマクロファージの除去」に目を向けなければなりません。「瓦礫化マクロファージ」の除去は、現医学では不可能であり、瓦礫を出さないように食生活を改善していくことが必須でしょう。コレステロール以外にも瓦礫と呼べるものが多々あると思われます(活性酸素も瓦礫の一つ)。これらが出現しないようにする方法と、出現した瓦礫除去の研究を進めることが課題です。
例えば、過度なスポーツの後には関節内に細胞適応を起こした軟骨細胞や滑膜細胞が急激に増えるでしょう。これらを食するためにマクロファージが過剰に集まると、これは異物として関節内の磨き砂となり、関節炎をもたらすでしょう。マクロファージの死骸はCaとPaSO4が付着して石灰化し滑膜に吸着もするでしょう。恐らく石灰化して吸着するのは、浮遊して磨き砂にならないようにするための生体防御反応の一つと思われます。よって石灰化は悪者ではないと思われますが、悪い状態を意味することは確かです。 これを未然に防ぐにはマクロファージの過剰な集まりを阻止するための免疫抑制治療をできるだけ早期に行います。ただし、免疫抑制療法のさじ加減(適時、適所、適量)が非常に難しいと言えます。マクロファージは悪役ではありません。過剰なマクロファージのみが害をもたらすのであり、免疫を抑制しすぎると細胞死に陥った軟骨細胞や滑膜細胞が異物化して関節内に漂い、この異物がさらに関節を傷つけるからです。
例えば、過度のスポーツ後の関節炎は、まず関節内洗浄を行い、細胞死に陥った細胞を物理的に除去します。そしてステロイドの注入を行い、過度なマクロファージの集積を阻止します。こうすることで強力に炎症を抑えられると思われます。

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