慢性疼痛患者へのオピオイド使用に警告

2017年治療成績

はじめに

以前よりがん患者の末期ではその疼痛を和らげるためにモルヒネが使われています。モルヒネはオピオイド神経を興奮させ、下行性に侵害受容器で発生した痛覚の信号を抑制します。近年、トラムセット・ノルスパンテープなど、モルヒネではなくオピオイド受容体に作用する薬が開発され、癌性疼痛以外の疼痛患者にもオピオイドが広く使用されるようになりました。


整形外科領域では腰痛や上下肢の神経痛などに頻繁に処方されるようになっていますが、そこには落とし穴があります。オピオイドは通常、組織や臓器が障害された痛みに用いるべき薬剤であり、神経が障害されて起こっている痛みには効果が低いのです。しかしながら、神経痛にもオピオイドが濫用されはじめた近年、それによる二次的な副作用が出始めていると感じます。ここではオピオイドを神経因性の疼痛に使用した場合の症状悪化について考えていきたいと思います。


オピオイドが効かない痛み

日本ホスピス・在宅ケア研究会ではモルヒネに反応しないケースとして次のようなものを挙げています。

 

  1. 痛みは(組織や臓器ではなく)神経が傷害されて起こっている。 末梢神経が侵されたときは皮節に一致して発生し、中枢性の病変によるときは皮節には一致しない。
  2. 痛みの表現(灼けつくようだ、刺すように痛む)から、神経叢損傷が疑われるが、痛みの部位で感覚が鈍くなっていたり、変化していたりすることで診断できる。
  3. 表在性で灼熱的、あるいはズキズキした不快感のある痛み。
  4. 自発性の刺すような痛み、あるいは放散する痛み。
  5. 深部に併発するうずきが、神経の圧迫と遮断との混在による痛みのときも神経の遮断のときも現れることがある。
  6. 軽く触れたり、軽く叩いたりすると痛みを生じる。したがって肌に着衣が触れると痛みとなり、着衣に耐えれれなくなることがある。
  7. 針を用いた痛覚検査や温室の検査では、感覚低下が認められる。
  8. 時にしびれを伴う。
  9. モルヒネを投与しても効果があがらなかったり、僅かな効果が得られるのみのことが多いため、不眠が続き、患者は疲れきってしまう。
  10. 腕神経叢を巻き込む場合には、上肢に、また骨盤内腫瘍による腰仙骨神経叢の場合には、下肢に典型的な痛みが出る。
  11. アスピリンやモルヒネがあまり効かず、三環系薬がしばしば適応になる
  12. 治療目標は、夜よく眠れること

上に挙げたような場合はオピオイドの使用量を増やしていくことは不適切と思われますが、最近では世界的に「難治性の痛みには何でもかんでもオピオイド」という風潮になってきており、私はそうした疼痛管理に危機感を持っています。あまり効果が出ない痛みに対してもオピオイドを医師が気安く処方しています。オピオイドを処方する医師は痛みの性質と使用薬剤の適応をもう少し真剣に学ぶ必要があると感じます。しかし、オピオイドを販売促進しようとする製薬会社、そして薬学部の研究が、これを阻んでいるような気がします。


 

飲酒後の激痛の例

神経因性疼痛の患者は、その激痛に耐えられず、しばしばお酒を飲んでこれをごまかそうとします。アルコールは脳に対して麻酔作用があり、疼痛をあまり感じなくなります。しかしながら、酔いがさめるとお酒を飲む前よりもさらに強い痛みになっていることがしばしばあります。また、飲酒中は転んで骨折などを受傷したとしても痛みがほとんどありませんが、翌朝、目覚めると激しい痛みになっていることもあります。こうした飲酒後の疼痛増強は、痛みを抑えることによって自由に活動ができるようになり、損傷部位をさらに傷めつけてしまうことが原因と考えられます。


痛みの増強を抑えるために「お酒をさらに飲み続ける」という方法もありますが、これが体に悪いことは誰にでもわかります。オピオイドも同様に、痛みを抑えることにより、損傷部位をさらに傷めつける恐れがあり、服薬が逆効果になることを想定しなければなりません。特に上に挙げた神経破壊によると考えられる疼痛ではオピオイドを使用すべきではないと考えます。


 線維筋痛症患者でのオピオイド使用注意

現医学で理解不能な痛みを総称して線維筋痛症と言われることがあります。線維筋痛症では神経ブロックも無効である場合があり、その場合は「脳で痛みが増幅されている」というような言い方をされ、精神の異常による痛みと定義されてしまうことが多いようです。こうした医者に治せない痛みの場合、プレガバリン・オピオイド・抗うつ剤の併用で薬漬けにするのが近年の常套手段となっていることを非常に残念に思います。


慢性の疼痛に苦しむ患者は、「あまり効果がない」と知っていても、これらの薬を中断すると「酔いがさめた時の激痛」のように痛みが増加するために止められません。よって、神経破壊が起こっている場所には治療がなされず、痛みをごまかすのみとなり、経口薬の悪循環にはまり抜け出せません。もちろん、神経破壊が起こっている場所の同定が、現医学では無理だからこそ、このような悲劇が起こります。


オピオイドによる疼痛増強の可能性

神経破壊が原因で起こる疼痛は通常の求心性痛覚伝達経路とは無関係な経路から起こります。これらがアロデニアや皮節を無視した疼痛領域、異常知覚を作り出します。しかし、そうした臨時痛覚回路の情報をオピオイドで遮断し続けた場合、どういうことが起こるかを想定しなければなりません。


恐らく、臨時痛覚回路は「痛覚情報が十分に脳に送られていない」と判断し、自動的に痛覚回路の増強を計ると思われます。すなわち、オピオイドによる信号遮断をさらに上回る臨時疼痛回路を作り出します。これがどういう結果を招くか、想像すると極めて残酷です。同量のオピオイド使用では痛みに耐えられなくなり、さらにオピオイドを増やさなければならなくなるでしょう。そしてどんなに増やしても、人の体はさらに痛みの回路を増強し、結局、オピオイドを増量してもすぐに効かなくなり、最終的に痛みの回路だけがパワーアップして行き、こうした患者がオピオイドを中止した時に、地獄の猛火に焼かれるがごとく痛みを感じるようになるでしょう。こうした理由から、神経破壊に起因する痛みにはオピオイドは不適切と考えます。


 安静で治る神経因性疼痛であればオピオイド使用は問題なし

神経破壊による痛みであっても、安静にしていれば破壊部の炎症はおさまり、自然治癒するのが人間の痛みの仕組みです。この場合、神経の破壊部分が治癒するまでオピオイドを服薬していれば、何事もなく痛みが自然治癒します。よって、動的なストレスで発生する痛みでは、安静+オピオイドでよいでしょう。この場合は神経因性の疼痛であっても、オピオイド使用が問題ありません。この世に存在する疼痛の99%は「自然治癒する痛み」であるため、オピオイドの使用はほとんどの人に有効です。しかし、残りの1%の特殊な疼痛の患者にオピオイドを使用すれば上記のような、オピオイドによる疼痛回路の強化が起こるでしょう。


 安静でも悪化する痛みがある場合はオピオイド要注意!

ヘルニアも脊柱管狭窄症も神経根症も、安静にしていればそのほとんどが治癒します。物理的に神経が圧迫されていたとしても、圧迫部の浮腫が改善されると、神経が再び炎症を起こす機会が減るでしょう。しかしながら、臥床安静にしていても痛みが消えることがないような痛みの場合、オピオイドは神経破壊を悪化させる可能性が極めて高くなります。


例えば腰椎の数が多いなどの奇形を持つ患者は神経線維の全長が脊椎の全長よりも相対的に短くなると思われます(椎体の数が多い分、神経の長さが長くなければなりませんが、多椎が神経の成長に何らかの悪影響を及ぼす可能性がある)。また、椎間板の数が多いため、前屈させた際に脊柱管全長が長くなる距離が普通の人よりも増えることで、神経線維が引き伸ばされて損傷を起こす可能性が高いでしょう。


このように、脊柱管全長よりも、その中を走る神経線維の長さが足りない場合、神経線維は常に緊張することになり、姿勢が変化することで自動的に神経破壊が起こることがあると推定しています。ある患者は、座位でのみ神経線維が引き伸ばされ、ある患者は仰臥位でのみ神経線維が引き伸ばされ、ある患者は立位のみで引き伸ばされ、神経が破壊されるでしょう。


こうした患者にオピオイドなどの鎮痛薬で、薬漬けにすることは大変危険です。安静にしていても姿勢が悪いのみで神経破壊が起こるでしょう。しかし、その際の痛み信号をオピオイドでブロックするため、知らぬ間に神経破壊が進行し、疼痛回路の増強システムが作動し始めるからです。これに耐えうるためにさらに薬を増やし…疼痛回路はさらに増強…やがて寝たきりの疼痛患者が出来上がってしまいます。


 神経破壊に起因する痛みの治療法

基本的に破壊されている部分には浮腫、血行不良、疼痛メディエーターの貯留が必発です。破壊されている神経が修復され、また、神経線維の緊張が強いのならばその神経線維が多少でも伸びるように成長させるためにも、浮腫の改善、血行改善、疼痛メディエーターの洗い流しが必要と思われます。


これらの治療を神経が破壊されている部分に的確にヒットさせない限り、患者は疼痛地獄から逃れるすべはないと思われます。つまり、神経破壊部の炎症と浮腫、血行不良を改善させるために、ステロイドの大量投与などが必要と思われます。


神経破壊に対し、ステロイド大量投与が有効であることは、すでに癌末期のターミナルケアで証明されており、いまさら私が述べるまでもありません。特に、線維筋痛症などの「神経破損部位が特定できない中枢性疼痛」にはステロイド大量投与が選択されるべきと考えています。部位の特定が難しい場合は全身投与しか方法がないからです。


ターミナルケアではオピオイドが無効の神経破壊性の疼痛患者にステロイドを用いると、とたんにオピオイドが効き始めることが証明されています。しかしながらステロイド大量投与には副作用がつきまとうため、使用が難しいでしょう。


近年、ステロイドに変わる強力な抗炎症薬であるTNFα阻害薬が開発されたため、ステロイドの副作用を起こさせることなく、抗炎症を得られるようになりました。よって原因不明の中枢性疼痛にはTNFα阻害薬の使用を試みるべきと考えます。しかし、この薬剤もまた、強力な副作用があるため、使用が難しいと言えます。


こうした副作用の強い薬剤の使用には、神経破壊部がしっかり同定できていて、炎症が起こっていることが予想されている必要がありますが、以下の理由によってそれが大変困難な状況があります。そして、治療ができない理由があります。


 

難治性慢性疼痛治療の問題点

  1. 血液データに炎症所見が現れない:神経節の部分に炎症起こっていても、CRPやサイトカインなども含め、数値の上昇は一切見られません。それは損傷個所がミクロだからです。炎症が起こっていることを医師に理解してもらえません。
  2. 神経線維の緊張所見をMRIなどから読み取れる医師がいない:神経線維の緊張という考え方が現在の医学には欠落していますので画像で異常所見を読めません。
  3. 神経の破壊部分が推測できない:神経の緊張による神経の破壊場所は最上部では視床、そして延髄・脊髄・神経根・後根神経節…とあまりにも広範囲なため、破壊場所を絞ることができません。
  4. 痛みの場所と原因箇所が離れている:中枢感作が起こっているために、痛みの場所と神経の破壊部位は異なることがあり、通常の医学教育だけでは、その発生場所を推定することは不可能です。
  5. 治療に時間がかかる:神経の緊張が原因なら、神経線維が伸びることを期待して長期の治療が必要になりますが、治る確証がなく、長期の治療は医師・患者ともども根気が続きません。
  6. お金がかかる:保険医療の範囲外の治療となりますからお金がかかります。
  7. 患者は医師を信用しない:これらの考え方は現医学の枠を超えているので、患者は医師を信用することができません。例え治療法を示しても、患者から承諾を得られません。患者はエビデンスを求めますが、現医学レベルではエビデンスを出せません。
  8. リバウンドが来る:オピオイドで長期に疼痛を抑えていたせいで疼痛回路が強化されており、治療過程で激痛が起こること(リバウンド)が予想されますが、これに患者は耐えられず、医師を逆恨みして治療が中断することが予想されます。
  9. 循環系のリスクが高い:薬漬けになっている患者の場合、ブロック時の血圧が不安定になりやすく、少しのミスでも循環不全性ショックを起こすリスクが高くなります。
  10. 副作用に飛び込む勇気が必要:神経破壊箇所が特定できないまま、その箇所の治療を行うにはステロイド,TNFα阻害薬(レミケードなど)の全身投与が必要となりますが、その副作用は決して少なくないため、医師と患者共に治療に勇気と覚悟が必要です。しかし、患者はすでに医師不信に陥っているため、ほとんど同意は得られず、さらに不信感をあらわにする患者に対し治療を行う医師はいません。
  11. 繰り返しの根気治療が必要:ブロックはほぼ無効です(原因場所が特定困難、中枢感作の生じている部分へのブロックで痛みはとれない)が、ブロックを血管拡張のための治療と割り切って何度も繰り返し行う。血管拡張剤を用いるなどあらゆる手段を用いながらのたいへん根気のいる治療が必要と思われます。しかし、そうした精神力もお金もない現実に突き当たります。

 


 難治性になる前に徹底治療

難治性の中枢性疼痛が慢性となった場合、上記のような困難を乗り越えなければ治療が難しく、一般的には、患者は慢性疼痛になるまでに極めて医者不信になっていますので「打つ手なし」となります。患者を救うためには慢性疼痛になる前に、徹底的なブロック治療などで改善させなければなりません。中枢感作の回路を作らせてはいけません。徹底的とは…例えば週に5回、ブロックを行うというような、医師と患者に忍耐の要る治療です。保険医療はそれを認めていませんが、慢性疼痛になる前に引き止めなければ、患者は疼痛の生き地獄にはまり込んでいきます。そこは人間の尊厳のない世界です。そうなる前に手を打つのが医師の使命であると私は思っています。たとえ保険医療が認めていなくても。


しかしながら、近年、オピオイドなる優秀な疼痛治療薬が出現してしまったために、徹底治療をする医師が減り、患者が薬漬けにされ、慢性疼痛の悪循環におちいりやすくなったと感じます。


難治性疼痛の最後の砦、脊髄刺激療法

脊髄刺激療法は硬膜外腔に電極を埋めて微弱電流を流すことで、痛みの電気信号をブロックさせる方法です。疼痛治療の最後の砦的な位置にあります。ただし、電極を埋める位置をどこに決めるのかが問題であり、神経破壊場所(中枢感作が構築されている場所)よりも末梢に入れたのでは効果が低いと思われます。よって万能ではありません。


また、この方法は痛み信号の求心回路を妨害する方法ですから、オピオイドの電気版のようなものです。根本原因を治療しているわけではありません。求心回路の妨害によって、神経破壊部がさらなる疼痛増強回路を作ってしまうことを考えると、オピオイドの薬漬けと同様であり、痛みの解決にならない場合も考えなければなりません。


人間の体は痛み回路に対しては非常に精巧かつ狡猾であり、痛み信号をどれほど遮断しても、根本原因が改善されていない場合はあの手この手を使って神経系は痛みの別回路を作っていきます。よって脊髄刺激療法も、根本原因が判明している場合に行うべきであり、なんとなくの使用では痛み回路の増強を助長するかもしれません。


基本的には脊髄刺激療法でさえ、痛みの根本原因の治療と同時に行うべきでしょう。しかしながら根本治療は困難ですから、原因が不明の難治性慢性疼痛の治療が難しいことは、本法でも例外ではないでしょう。よって、脊髄刺激法もオピオイドと同様、ごく一部の患者には逆効果になる場合もあると考えます。


オピオイドが効かない時

疼痛治療でオピオイドが効かない場合、多くは神経破壊による疼痛であることを想定し、急性期のうちにに手厚いブロック治療を敢行することを勧めます。MRIで調べても、痛みの原因がわからない患者の数は、医師が考えているよりもかなり高い割合で存在しています。つまり、現医学の水準では発見できない神経破壊性の疼痛が想像以上にたくさんあります。しかし、名誉ある医師たちはその事実を決して認めないため、慢性の疼痛患者を生み出し、地獄のような苦しみを味わう患者が存在します。その数はオピオイドが開発されても全く減りません。


オピオイドが効かない時は「なぜ効かないのか?」を現医学水準の枠を超えて考える癖を持つ必要があります。医学書通りの治療では、決して患者を救えません。現医学は疼痛の研究に関して、まだまだ遅れているからです。

慢性疼痛患者へのオピオイド使用に警告」への44件のフィードバック

  1. こんにちは。
    はじめまして、私は頸椎5.6番の間のヘルニアと言われ手術を予定していましたが痛み場所がコロコロ変わると手術をのばしました。
    セカンドオピニオンで行った病院で線維筋痛症と言われ
    トラムセットからトラマールと
    飲み薬を変更致しましたが
    まだ灼けるような痛み、つーんと疼く痛み、痺れに薬は効いていません。
    薬を止めようと何度かチャレンジしましたが飲まなければ激痛で
    やめる事ができません。
    ノルスパンテープに変えようか
    凄く迷っています。

    • 痛みにはどんなに立派な人でさえ耐えることはできません。痛みから逃げるためなら、人は自殺を選ぶこともあります。ですから、痛みを緩和させるためにあらゆる手段をとってもよいと思います。ノラムセット、トラマール、ノルスパンテープはどれも作用機序がほとんど同じですので、迷う必要はありません。ご自身に合うものを選べばよいでしょう。ただ、痛みを長期ごまかしていると体は慢性の痛みシステムを作ってしまうので、そうなる前にペインクリニックに行き、ブロック注射を受けることをお勧めします。ペインクリニックのブロックは、現状ではもっとも「根治性」が高いものだと思います。

  2. こんにちは。はじめまして。
    ブロック注射ステロイドという語句を検索していてこちらのサイトにたどり着きました。

    私の脊椎には原発性の腫瘍ができおり、以前の手術で腫瘍骨摘出と後方固定を行っていたのですが、昨年から腫瘍の増大とともに坐骨神経痛が強く出現するようになり、仙骨硬膜外ブロックでは効果を感じられず、再手術を行い摘出とチタンロッドによる後方固定をやり直しました。
    手術後は、左足にあった坐骨神経痛は感じなくなったものの、鼠蹊部から右大腿部そして膝にかけての疼痛が日増しに激しくなり、睡眠に障害を来すほどになりました。

    ほどなくして両太腿裏と仙骨部に神経痛を覚えるようになり、姿勢によって両大腿部と臀部に電撃を受けたような痛みを感じています。
    L4L5間の椎間板ヘルニアで神経が傷害されていると考え、仙骨硬膜外ブロックにステロイドを追加してもらっていますが、今のところ効果があまり実感できません。

    再固定や除圧など手術によって痛みが軽減されることに期待していますが
    これらの症状は、インスツルメントを更新したことによって神経が緊張され傷害を受けているためではないか。と考えるようになりました。
    仮にそうであったとして、ブロックで痛みを緩和することが可能でしょうか?

    • ロッドを入れた為に脊髄が緊張という推測をされるあたり・・・かなり頭脳明晰の方のようにお見受けします。それが真実かどうかはわかりませんが、医師よりも考察が深いと思います。手術をされている場合、ブロックの方法は4つ。仙骨硬膜外ブロック、胸部硬膜外ブロック、神経根ブロック、交感神経節ブロックです。これらを組み合わせれば痛みが緩和されると思いますが、問題はそれらをする技術と情熱を持つ医師がいないことです。普通の医師は「ロッドを入れたのにブロック?!、馬鹿げている! ロッドにばい菌がついたらどうしてくれるんだ!」というネガティブな考え方しか持っていません。現在、仙骨硬膜外ブロックをしてもらっているということは、それなりに良い医師に恵まれているかもしれませんので、いろいろとトライしてもらうしか方法はないでしょう。

      • コメントありがとうございます。
        現在、執刀してくれた整形外科医と、もうお一方
        違う病院の麻酔科医に仙骨硬膜外ブロックをやっていただいています。
        再手術でロッドを外して元に戻す際に神経障害が和らぐことを期待する他
        ないのですが、それまでブロック注射で凌いでいくしかないと考えています。

        私は都内在住なのですが、先生のところで受診は可能でしょうか?

  3. 頚椎及び腰椎脊柱管狭窄症で20年来、治療を受けています。ブロック注射を10クール以上、色々なDrにかかりましたが、全然、治癒せず、下半身及び右半身まひとなり、ベット上で10年が経過しました。
    痺れ、疼痛、不眠等、殆どの病を経験しました。現在、トラムセットを1日4回処方していますが、主治医が麻薬免許を持っていないためオピオイド系の薬を処方していただけません。保健所で免許の届けを出し免許を受けるだけなのですが、取得をしていただけません。この場合、並行診療でオピオイドを出してくれるでしょうか。
    オピオイド系のの貼付薬はどのようなものがあるかお教え下さい。

    • 麻薬施用医師とはその名の通り麻薬を処方してよい医師への免許ですが、整形外科医にはまず申請は下りません。麻薬は癌の末期にのみ使用されるものなので麻薬施用は癌末期にかかわる医師に限定されています。どんなに痛みが強くても癌の末期にしか麻薬を用いてはいけないことになっているのは世界の法律のほぼ共通したところです。ただし、ノルスパンテープという製剤は整形外科医でも講習と勉強と試験を受けて合格すれば製剤の使用許可が下ります。ノルスパンテープはトラムセットとほぼ効果が同じですから、わざわざ試験を受けてまで許可を申請する医師は少なくなる傾向にあります。正確にはこれらの薬剤は準麻薬の扱いで、最近は疼痛治療に許可が下りるようになったものです。そうであっても、これらの薬は医師たちには評判が悪く、好んで使う医師は少なくなる傾向です。これらの使用は医の倫理の問題ですので難しいとしか私にはいいようがありません。もうしわけごじません。

  4. インターネットの膨大な情報の中でこの記事にたどり着くまでに時間がかかり過ぎました。読んでいて、今はただ涙が溢れてきます。

    私は全く原因不明と言われていますが、2年半と少し前から右半身全てに疼痛(アロディニアや自発痛)があります。頭頚部領域、特に顔面もです。三叉神経領域では第2枝の痛みが強いです。体でも痛みの強い部位弱い部位があります。視床痛と病態は酷似していると自分でも思いますし神経内科でも言われましたが、脳と頚髄レベルのMRI画像を見るかぎり写し出される(読み取れる)病変はどこにもありません。視床は特に何度もチェックしてもらいました。
    ただ一人だけ、キアリ奇形があると言われた神経内科のお医者さまがいますが、痛みとの関連はないとのことでした。
    私自身は視床に何らかの神経損傷が起こっているのではと考えると自分が持ち合わせている知識と矛盾しないので、勝手にそう思っています。
    2年半の間、ブロック治療、リドカイン点滴、投薬、いろいろ行われましたが改善されず、オピオイド(モルヒネとフェンタニル)が増えてしまった状態ですが、オピオイドを増やしても痛みもそれについてくるということで、増やすことはストップしていますが痛みが強く減らすまでには至っていません。
    今年、ようやく疼痛医療センターにて集学的治療を受けることになりましたが、投薬はこれまでの病院で継続、(私からすれば)中途半端な介入で運動療法3ヶ月、その評価も説明もないままにその後3ヶ月放置されています。次は代替補完療法の予定でヨガや認知行動療法と言われていますが、病院側の体制が整っておらず連絡が来ません。精神科受診も打診され、行ってみましたが、希望に応えられないということで通院自体を継続するか中断するかの選択を強いられています。
    どの病院も医師も対応に苦慮し、次第に手に負えない厄介な患者になりつつあるのを強く感じます。でもどうしてもこの生き地獄のような疼痛から抜け出したく、自分でもいろいろ調べたりしていますが、ある時、脳に炎症があるのではないか?と思うようになりました。
    このサイトに辿り着いたのがつい数時間前で、まだ疼痛に関する全てを読ませていただいた訳ではありませんが、私には納得できるところがたくさんありました。
    情報がうまく伝えられていないかもしれませんが、私の疼痛も完治する可能性はありますでしょうか。(改善ではなく完治を目指しています)
    死を考えるほどに辛い日々から抜け出せることはできるとお考えでしょうか?
    少しでもご意見をお聞かせいただけますでしょうか。お願い致します。

    • 私は常にあらゆる可能性を考えて多種多様の工夫をして治療しますので、疼痛治療の最後の砦として私の治療をお受けになることを勧めます。とは言うものの、大きなリスクにはとびこまなくて結構です。さて、キアリ奇形があるということは、脊髄の張力が高いことを意味しています。その張力が脳幹や視床に血行不良を発生させる可能性を考えます。疼痛の根本原因が脊髄の張力にあるのかもしれません。私は脳幹や視床の血行不良をブロック注射で改善させることができますが、根本的な張力を減少させることはできません。スペインで、あまり効果のない「張力を減少させる手術」を専門にしている病院があると患者から聞いたことがあります。それはさておき、完治を望むと書き込まれていたので、完治はブロック注射だけでは難しいことをとりあえず認識しなければなりません。やはり改善が今の医学では限界でしょう。とりあえず、ご連絡さしあげます。

      • 先生、コメントありがとうございます。
        キアリ奇形については症状が出ている訳でもなく、少し小脳がはみ出しているくらいですが、脳・脊髄という神経系にとって、その「少し」は最終的に何か体全体に大きい影響を及ぼすこともあり得るのでは、と思っていましたので、先生の言われる脊髄の張力のお話は「なるほど…」と感じましたし、疼痛の原因の可能性1つとして十分にあり得ることだと思いました。完治はやはり難しいということもはっきりとおっしゃって下さりありがとうございます。病気に対する認識や覚悟を改めて、改善でも極力良い方へ向かうよういろいろ考えたいと思います。関西在住で常勤の仕事もしておりますので、東京へすぐ治療に、ということは今は無理ですが、はじめの方で書かれてあったように、最後の砦として常に念頭に置いておきたいです。
        ご連絡本当にありがとうございました。非常に嬉しいです。
        今後研究者の立場からも議論が出来ればと思いますので、またメールさせて頂きます。

  5. 私は頚椎症性脊髄症、胸椎黄色靭帯骨化症、腰椎ヘルニア、腰椎狭窄症などで胸椎10〜仙骨まで固定手術、頚椎症はラブ方手術をして身体障害者一瞬二級取得して
    1日に朝から就寝までトラムセット配合錠8個、リリカ150㎜1個、ボルタレン坐薬二個を処方してもらってますが痛み、痺れが取れず
    医師に相談してノルスパンテープを処方をお願いしましたが
    私には成分の問題で処方していもらえませんでした、それ以上聞く勇気もなくいまだに痛みが取れず精神的にもキツくなって来てます。
    何故処方してもらえないのか解る方がいらっしゃいましたら教えて下さいm(__)m

    • ノルスパンテープを処方するには処方資格が必要です。医師免許だけでは処方できません。なぜなら準麻薬だからです。しかしトラムセットは誰でも処方が可能です。薬に頼るのではなく、ペインクリニックの医師に交感神経節ブロックをしてもらうことをお勧めします。ただし、あなたの症状にブロックで治療するには、医師に慈愛と奉仕の精神が必要です。おそらく、そうした医師に巡り合える確率はかなり低いと思いますが、探してみることをお勧めします。薬は、人間が耐性を持ちますので、必ず効かなくなっていき、結局痛みから逃げられなくなります。根本治療は痛みをごまかすのではなく、血行改善のために交感神経系をブロックしてもらうとよいでしょう。

  6. こんにちは。初めまして。

    私は5年前に多発性硬化症を発症し、3年前から全身の激痛に悩まされています。内臓以外は身体全身が強烈に痛み、一睡も出来ない日も多々ありました。神経内科でステロイドパルスを大量に点滴投与したりした直後は微妙には効果がありましたが1週間も経つとまた激痛に襲われ、トラムセットも内服しましたが全く効果はなく、日々どんどん痛みは強くなっていき途方に暮れていたところ1年前にペインクリニックの存在を知り現在も毎週通院しています。ブロック注射のお陰で激痛からは解放されましたが、まだまだ頑固な痛みがあります。

    質問したいのですが、現在モルヒネを1日90㎎服用していますが、ほぼ効果はありません。リリカも効果がないように思います。唯一効果がみられたのがカルバマゼピンです。このような状況から見て、モルヒネやリリカの服用はもう止めるべきでしょうか?
    そしてカルバマゼピンに効果があったという事は他にどのような薬が効果があるのでしょうか?

    そして、2年間の激痛のあと1年間ペインクリニックで治療中ですが、完治は無理でも改善に至るまでには、まだまだ時間はかかるのでしょうか?
    というより、通院しなくて済む日が来るぐらいに治る事は、もしかしてないのでしょうか?
    トラムセットやモルヒネの服用が更に悪化させた事も考えられるのかも知れませんね。

    このサイトに出会えたことを、とても嬉しく思います。とても勉強になりました。ありがとうございます。

    • 多発性硬化症は原因不明でリンパ球が悪者扱いされていますが・・・原因は神経細胞を傷つける何か(リンパ球以外の何か)があるのが真実で、現医学ではその何か?を発見できないでいるだけと思われます。当院にも多発性硬化症と似たような症状をお持ちの方が何十名も来院されています(初期なので診断がつかないだけと思われます)。重要なことは「飲み薬に頼ることは不正解」であることを受け入れられるか?ということです。原因がわからないから対処しないという方針がまさに薬を飲むことです。効果のない薬はやめていかなければなりませんが、やめると禁断症状が出てしまい、なかなかやめることができないというのが現状です。そのため、モルヒネは通常、末期癌の患者にしか使わなかった薬剤です。おそらく、やめるためには数か月の地獄と戦わなければならないと思います(こちらを参照)。今の地獄から抜け出すには、医者ではなくあなたが治療法を発見しなければなりません。このサイトにはそのヒントになる論文をいくつも掲載しています。恐らく、根底に神経細胞の血行障害とそれを増悪させる炎症反応が存在しており、それらを薬ではなく、姿勢や運動、温熱療法などでどうやって取り除くか?にかかっています。痛みがあると体が硬直します。カルマバゼピンはその硬直を緩和させるものであり、それがもっともよく効くのであれば、からだの硬直による延髄付近の血行障害があるのではないか?というような発想をします。これを解除させるためには、姿勢を考え、適度な動きと温熱などがよいだろうと考えます。そうした発想を何度も何度も試み、症状が軽くなるところを探し出さなければなりません。
       しかし、問題は、延髄の血行がよくなると、逆に痛みが強くなる現象が必ず起こることです。これは治るためには乗り越えなければならない山ですが、山ではなく悪化であるととらえると、治療にならないことです。私はこれをリバウンドと呼んでいますが、そうした逆説と不信とも戦い、何が真実か?を見つける知能も持たなければなりません。このサイトに書かれてある全ての文章を読むことで知識は得られると思いますが、専門用語が多いため読むには苦労するでしょう。しかし、今の地獄から脱出するには、そういう努力が必要かもしれません。

      • お返事ありがとうございます。

        私は遠方なので、なかなかそちらに伺う事は難しいのですが、例えば行ける事になりましたら、一回の治療で治す事も可能なのでしょうか?
        痛みは、頭から足の裏まで全身に渡るのですが、ペインクリニックと治療は一緒の事になるのでしょうか?

        • 頭から足の裏まで痛みがある場合に、それを現代の医学で「治せるか治せないか?」は別として、「治そうとする医師」はまず存在しません。その理由は、痛みの発生源が頚髄よりも上(頭側)にあるからです。頚髄よりも上の病変は現医学では手をつけられないエリアです。私はまさにその頚髄よりも上の病変を「治そうとする医師」ですが・・・、それは前人未踏の治療で困難を極めます。運悪く、あなたはそうした前人未踏の疾患にかかってしまったわけですが、それを私がたった一度の治療で治せるのであれば、私は超能力者かペテン師でしょう。私の元へは遠方からも泊りがけで来院される方が少なくありませんが、それは人生をかけた戦いであり、患者自身も困難な道を歩みます。そうした強い精神がなければ、前人未踏の病気は、現代の科学では治せないと思います。治療をする私にも莫大な労力がかかるので、できれば、最初から望みが薄い患者には手を出したくありません。では望みが薄い患者とはどういう患者なのか?というと、全てをなげうってまで治療しようとする根性のない患者ということになります。無駄な労力やリスクを掛けたくないと思っているのは、患者よりも医師のほうであるということを知らなければなりません。患者は単に寝て、ブロックを受けるだけですが、前人未踏のブロック治療を行う責任を負いながら、精神をすり減らして治療にあたるわけですから、「やっても無駄に終わりそう」な患者にはブロックなんかしたくないわけです。私は真実しか述べません。それを厳しいととるか当然ととるか?はあなたの受け取り方で決まります。

          • お忙しいところ度々、お返事ありがとうございます。

            そうですよね。
            身体も激痛な為、もう仕事も辞めて生保での生活となっています。その為なかなかそちらまで伺うのも、滞在するのも難しい為に1回でなどと聞いてしまいました。申し訳ありません。

            少し相談にのってもらってもいいですか?

            今ペインクリニックで上半身と下半身に分けて治療をしています。下半身の方はまだまだ根強く痛みはありますが、少しずつ落ち着いてきております。

            そこでお尋ねしたいのは上半身の痛みの取り方についてです。
            背中の痛みは、痛む場所に直接ブロックをしていますが、首、肩、二の腕、腕、手の指が連なって全部とても痛むのですが、このような場合は、どこに注射をするのが効果的なのでしょうか?直接打つには箇所が多い為、後回しにしていて、まだ治療出来ていません。この打つ場所が分かると、それだけでとても助かります。

            どうぞ宜しくお願いします。

          • 上肢の痛みの原因が神経根症であると仮定しますと、効果があるのは神経根ブロックや頸部硬膜外ブロックです。ただし、どちらもお勧めできません。その理由はリスクが高いからです。私はリスクが極めて少ない安全な傍神経根ブロックというものを開発し、それで通常の神経根ブロックの代用として治療にあたっています。が、それができるのは日本にそれほど多くないと思います。その理由は保険請求ができないからです。自費になるということです。リスクを覚悟するのであれば、頸部硬膜外ブロックなどができるペイン科の医師を探すことが上肢の痛み治療にはもっともよいと思われます。しかし、一つの施設で同じ日に上肢と下肢のブロックを行うこと、保険請求ができません。よって、上肢と下肢の治療では、どちらかの手を抜く以外に同時治療の方法がないという困難な状況があります。

  7. 両足の痛みしびれがあり市民病院整形に紹介してもらい3か月目、胃が重く食欲不振などがありしばらくやめてこのホームページを開きました。
    トラムい日3回リリカい日2回処方を受けています。
    ここを副作用を自己で勉強するため見てびっくり。使用するのも副作用がでるしやめてしまっても副作用となることが分かりました。詳しい薬の説明がありませんでした。ホームページの医師や患者のリポートを読んでいると不安が募ります。私は今後どのような治療が望ましいのでしょうか。

    • 痛みを紛らわせる薬剤を飲むことはもっとも治療から遠い姑息的手段です。しかし、姑息的であるからこそ、口に入れるという簡単な作業で症状を軽減できます。お金もほとんどかかりません。通院時間も奪われませんし、仕事も可能です。つまり、経口薬に頼るという「極めて甘えた治療」はその分、「極めてメリットが高い」ということになります。あなたはそのメリットを得るために「体を壊していく」というデメリットを選んでいるわけです。それは人それぞれの道であり、私が口を挟む問題ではありません。人生において何を犠牲にして何を得るか?はその人の価値観だからです。あなたの場合、肉体を犠牲にして、手軽さと社会人を続けるということを選んでいます。

       逆に会社を2か月間、完全に休み、または解雇され、その間、可能な限りベッド上で安静をとるという治療法もあります。これは背骨を治すために、体力も社会ステータスも、時間もお金も犠牲にするという治療法です。その代り、効果は極めて高いでしょう。手術、ブロック、カイロプラクティック、など他にもいろんな選択肢がありますが、全て「何かを犠牲にする」という点で共通しています。犠牲なくして治療は成立しませんから、何を犠牲にすべきか?を自分の価値観で考えることです。

       オピオイドの禁断症状も、全員に出るものではありません。確率の問題です。だから価値観で選んでいくしかないわけです。ペイン科の医師にブロック注射をお願いし、症状が軽くなれば経口薬を減らすのが妥当であると思います。整形外科医は一般にブロックをやりたがらない人種ですから。

  8. 私は、フェンタニルを貼付剤として3mg/day使用しながら、仕事と育児と障害者スポーツをしています。
    ①フェンタニル製剤の使用に踏み切ったことで、寝たきり生活から脱却でき、
    ②脊髄刺激療法を開始したことで社会復帰することがてき、
    ③それらに加えて、ITB療法にて痙縮痛をおさえたことで、スポーツができるようになりました。
    おそらく、全てが適時適所で介入された結果なのでしょう。
    現在は、脳外科ニューロモデュレーション医師、麻酔科疼痛緩和医師との療法の診察・治療を受けて文化的日常生活を取り戻しています。
    慢性疼痛治療というと、ポジティブな話が極端に少なくなってしまいますが、このような例もあることを、治療者にも患者にも市ってもらいたいです。
    ちなみに私は医療者であり、すべての治療において十分なインフォームドコンセント、そして豊富な情報量と適切なアドバイスを受けて、治療法を自己決定してきました。

    • 貴重なコメントありがとうございました。強い薬剤はリスクもありますが、強い恩恵も必ずあります。現在認可がおりている薬剤は、基本的には使用者の95%以上にメリットがあります。ですから、上手に使えば人生を救う一助になります。それは95%の人々にとってとてもありがたいことです。たとえ5%の患者に悪しき副作用や合併症が出たとしても、そのせいで95%の方々の恩恵を奪うことはできません。そんなことをすれば95%の人々が怒ります。

       重要なことは、5%の人を無視するのか? 対策を練るのか? です。 対策は常に後手に回りますので、そうならないためにこのような記事を掲載しています。よって95%の方々には目立った副作用はあらわれにくいので、過敏に反応しなくてもよいでしょう。

  9. 主人のことで相談させてください。
    主人は数年前に高所から転落し中心性頸髄損傷となり現在は自宅で療養しております。
    痺れ、疼痛、強張りが常に有り、リリカとダントリウムを服用しておりますが一向に良くなりません。
    特に疼痛が辛そうでこの痛みが永遠と続くのなら死んでしまいたいと弱音を吐くこともあるのですが、主治医に訴えても我慢するしかないと言われるのみで他の手立ても教えてはもらえません。
    家族としてはなんとかしてやりたいと思うのですが、知識も無く何から動けばいいのか途方に暮れた状態です。
    他にどういった薬剤があるのか、どういった治療があるのか教えていただけないでしょうか。

    • 「他にどういった薬剤があるのか、どういった治療があるのか教えていただけないでしょうか」の回答はありません。もし、治ったとすればそれは前人未到の領域です。前人未到の奇蹟を起こすのであれば、超能力に頼る以外に方法はないと思います。しかしながら、どんな偉大な超能力者でさえ、死人は生き返らせることができません。脊髄の死である脊髄損傷に超能力者の力が及ぶかどうかさえわかりません。

       しかしながら、可能な限り症状を軽くさせていくことに全力を尽くすべきと思います。ですが絶望的な症状に全力を尽くしてくれる治療師は、そうそうこの世の中にそんざいするものではありません。

       存在しない者を探し、存在しない全力を尽くし、存在しない奇蹟を起こす、ようなことをしなければ、この患者を救うことは難しいと思います。存在しないのですから探すのではなく、あなたが存在しないものを作り出すしかありません。全力で人生をかけて物事に対処していると、そのあなたが求心力となり、偉大な人たちを集め、そして結集した力が奇跡を起こす起爆剤になることがあります。そのくらいのことをしなければ難しい病状です。

       かなり抽象的ですが、まず、きっかけとして私の存在がありますから、もう少し詳しく患者の症状を教えてください。
      痛みの種類、継続時間、痛みの場所、痛みのきっかけ、しびれも同様、体の知覚マップ(さわってわかるのはどこからどこまでか?)(つねってわかるのはどこからどこまでか?)筋肉が動くのはどこからどこまでか? 動くとしても、わずかなのか、ぴくりとも動かないのか、ぴくりとは動くのか? など、ありったけの情報をここに記載してみてください。そうした熱意が私を動かすきっかけになるかもしれません。

      • 返信ありがとうございます。
        患者の症状について述べさせていただきます。
        1 痛みの種類
        ちくちく、ズキズキする痛みが主で特に両腕に出ているとのことです。指先に行くほど痛みが強く、軽い時は動かしたり触ったりすると痛いのですが、悪い時は何もしなくても痛いそうです。

        2 痛みの継続時間
        常時です。リリカを服用した時は痛みが若干鈍くなるようです。筋肉が強張っているときにロキソニンを服用すると若干痛みが楽になるようです。

        3 痛みの場所
        両腕が主です。指先に向かうほど酷くなるそうです。

        4 きっかけ
        常時痛いのですが、台風などの低気圧や急激な温度の変化などがあると自律神経系の乱れも相まって痛みが増します。耳鳴りもひどくなります。

        5 痺れについて
        両腕と両脚にあるようです。

        6 知覚
        体全体の触覚がかなり鈍いです。
        上半身 ⇒ 温覚はあるが触覚は鈍く何かものを触っても厚い手袋をした状態で触っているような感覚があるとのことです。
        下半身 ⇒ 温覚が失われており腰から下は熱いお湯に触ってもわかりません。触覚は上半身と同じように鈍いです。

        7 動かせる範囲
        頸髄不全損傷なので寝たきりではありません。
        歩行は自力でなんとかできていますが、足元が不安定なため短時間しかできません。握力もないので杖も使用できません。

        8 その他
        MRI画像からですと第4~5頸椎椎間板の膨隆と頚髄神経への圧迫、頚髄変性があるとのことです。主治医の診断書には両上肢と手指はカウザルギー、アロディニア状態になっていると書かれております。

        自律神経も損傷しているため発汗など体温調整ができません。
        排便も一定せず強度な便秘で下剤を服用する時と逆に下痢で失禁してしまうこともあります。
        またこのケガに遭う前に糖尿病、高血圧の持病があり、腎機能も低下しています。

        現在処方されている薬は下記の通りです。

        <整形外科医処方>
        ブロチゾラム 0.25mg 1錠/日
        マグミット 330mg 1錠/日
        タムスロシン 0.2mg 1錠/日
        ダントリウム 25mg 2カプセル 2回/日
        リリカ 75mg 1カプセル 3回/日
        ベサコリン散 5% 1包 3回/日
        ロキソニン 60mg 1錠 頓服
        テプレノンカプセル 50mg 1カプセル ロキソニンと併用

        <内科医処方>
        ジャヌビア 50mg 1錠 1回/日
        バルサルタン 80mg 1錠 1回/日
        フェブリク 40mg 1錠 1回/日
        フロセミド 20mg 1錠 1回/日
        オメブラゾール 10mg 1錠 1回/日

        よろしくお願いいたします。

        • 痛みは中枢感作によるものと神経根症によるものが混在している可能性があります。混在している場合は、神経根ブロックを行えば神経根症の方の痛みを何割か軽減できる可能性があります。神経根ブロックをブラインドタッチでできる医師はほとんどおりませんので、私が行うことが望ましいですが、お住まいがどこであるかにより、治療の可能性が限定されると思います。メール差し上げます。

  10. 慢性疼痛患者さんの御苦労お察し致します。
    またdoctorf先生のご健闘には心から敬意を表します。
    私も以前別項で書きましたが、老化性の神経痛と診断され牽引の毎日を過ごしておりました。その折は頸椎の軟骨でしょうか?損傷というか摩耗により神経を圧迫していて、頸椎と離れた背中に痛みが発生するのだという説明を受け首の牽引で痛みを和らげていました。もう牽引とは一生の付き合いだからと言われた覚えがあります。眠れない、動けない痛さに夜自分でタオルやネクタイを使ってドアノブやベットを使って牽引したことも何度もありました。痛みを和らげる為にお酒を飲むので、今思えば、大変危険な事をしていたと考えます。さてその神経痛はロングブレス体操なるもので改善して5年すぎた今も再発していません。
    もう一つ私の持病と言っていいかも知れませんが、喉の扁桃腺炎があります。顎下の扁桃腺を中心に頬、あご、耳、こめかみまで腫れ上がり口も開かない状態になります。もうこうなると抗生物質の入った薬を処方されて一週間ほどで治癒していくという経過を辿っていました。
    以前は扁桃腺が弱いのだからと、薬に頼るだけの毎日でした。
    しかしあることがきっかけで、薬や医療に不信感を覚えて薬を飲まない様になりました。やはり何かのキッカケで同じ症状が現れます。
    私の場合、前夜には兆候も何もないのに朝目覚めると腫れているという状態です。必ず朝目覚めるとでした。日中に痛みが出はじめるとか腫れだすという事はありません。必ず朝です。薬を飲まなくなって自分の痛みの特徴を考えさせられる事になりました。
    痛みが移動する事に気が付きました。ある日扁桃腺そのものが痛むとき、喉の奥が痛む、左右どちらか若しくは同時に奥歯が痛む、歯全体が浮いたような感覚になり痛む、偏頭痛の様に痛む、上顎が痛む下あごが痛む舌が痛む等々。
    今まで薬に任していたので気が付きませんでしたが、痛む箇所が数時間で変わります。幸い熱が出ませんので日中は痛みを我慢して仕事や生活を送っていますが寝ている時より動いて居る時の方が痛みが和らぐような気がします。仕事に熱中して忘れているだけかもしれませんが・・・
    この様子をみて一つ推察してみました。痛むのは痛いその場所ではなく別の要素でそこが痛むと・・・
    医学の分野では当たり前の事でしょうけれど、私たちが理解するには時間がかかります。幸い神経痛の経験があったためそう思えたのかも知れません。
    末梢か中枢かわかりませんが、いずれにせよ神経による痛みのような気がします。虫歯が悪化して神経に触れるような痛みです。あくまで推論ですし私の症例のみなのですが、神経そのものの炎症というより、炎症を起こした部位、若しくはその炎症を抑えるためにリンパ球が大量に集まり、その排出物(リンパ液)が神経を圧迫しているのでは無いかと考えています。
    何だかくどいようですが、排泄物の滞留がその原因の一つ。と考えています。
    患部に血液を大量に送ることはもちろん有効に違いないと思います。先生の行われるブロックもその目的なのだと承知しています。
    しかし細胞内か臓器なのかわかりませんが、老廃物としてのリンパ液がそこに滞留してしまうと、新たな血液も入りにくいだろうし、老廃物そのものが細胞間にパンパンと溜まってしまうと他の細胞なり神経を圧迫しても不思議でないような気がします。また老廃物が糖化してしまう事も考えられないでしょうか?リンパ節は心臓のある血管と違って、筋肉の躍動が動力源だと聞きます。眠っている間は筋肉の動きが少ないため、リンパの流れが悪くなるのだろうと考えると、私が朝目覚める時に限って発症する事にもうなずけます。私たち人間が便通によって大きく健康を左右される事と同じく、細胞や臓器も排泄によって大きく左右されるのではないかと思います。
    私はお酒も、喫煙もやめれないほど軟弱ものです、その炎症の元部位は未だにわかりません、歯槽膿漏なのか、顎関節症か、親不知、蓄膿症や鼻漏、耳に関する病気、様々要因が考えられますが、身体自体が一生懸命に免疫を使って回復作業をしてくれています。その老廃物が神経を圧迫して痛みを起こしているのでは無いかと、痛みに耐えながら考察している今日この頃です。全くの素人ですので皆様に当てはまるとは考えていませんが、少しでも一助になればと思います。

    • 「老廃物の処理」についての考察ですね。これは日常損傷病学の基本でもありますので、ご興味がありましたらまさに「日常損傷病学」をお読みになれば参考になると思います。貴重なご意見はありがたいのですし、ご親切で述べていただいていることはわかりますが、ここはご自身の考察を書きこむ趣旨の投稿欄ではありませんので、控えめにしていただくと助かります。

       考察の参考までに・・・あなたの考察は「老化とは何か?」を考えることにつながっていると思います。そもそも細胞は歳をとりません。高齢者の細胞も常に生まれたばかりの細胞です。老化とは老廃物が処理できなくなることを意味するということです。これらを元に、イマジネーションを膨らませてみてください。

  11. 中枢感作治療だけは、注射だけでは難しいかと思いますがどうでしょう?
    中枢感作治療だけは一筋縄でいかないですよね。
    それこそ、精神薬も必要なのではないでしょうか?

    中枢感作に対して完璧な治療が確立されれば、世のほとんどの慢性疼痛が
    よくなる気がします。

    • 家に働きもしないで1日中ゲームをしている40歳の息子がいたとします。その息子に「働きなさい」と説教するか、お小遣いをあげるか? ということと同じ意味です。お小遣いをあげ続ければ、この息子は一生楽して遊んで暮らしていけます。精神薬はおこづかいと同じです。もちろんお小遣いは必要です。それは間違いありません。ですが、お小遣いをあげることで、このぐうたら息子を一人で生きていけるようにできますか? お小遣いは、あげるタイミングや量、期間などが問題になるのです。一生、湯水のごとくあげつづければどうなるでしょう?

  12. お小遣いをあげることで、このぐうたら息子を一人で生きていけるようにできますか? 
    出来ます。お小遣いさえあれば生きていけます。
    お小遣いの金額がでかければでかいほど、生活の質はあがります。
    まー
    精神薬をお小遣いに例えるのはどうかと思いますが、
    慢性疼痛患者に湯水のごとくお小遣いをあげすぎなんですよ。
    しかも、精神科の専門医が処方するのではなく、整形外科医
    や麻酔科医が湯水のごとく処方してしまっている現実が
    あります。
    しかも、効果がないにもかかわらず、ただ漠然と処方されて
    しまっています。
    タイミングと期間ですが、慢性疼痛というくらいなので、
    恐らく生涯服用し続けなくてはならない人が多数を占めます。
    何も手を加えないで生活出来るならば、それは苦労しません。
    そのようなきれいな治療は難治治療には決してありません。
    自ら犠牲を払わなくてはいけません。難治において犠牲は
    つきものです。

    お小遣いを自分で稼ぎ、付加価値のある品物を買わなくては
    いけないと思います。(難治疾患限る)

    痛みどめも多数の種類を混在し、処方するのではく、
    本来は一つにしぼるべきなんです。
    オピオイドというお小遣いで生活出来ている人も実際に
    いますから。

  13. 今年の1月に坐骨神経痛になり、最初は整形外科でリリカやボルタレン、痛み止の注射をしてもらっていたんですが、休診の日にペインクリニックに行き、仙骨硬膜外ブロックをしていただき、2時間くらいは、痛みが治まっていたんですが、また痛みが出てきてしまい、次の日もブロックをしてもらおうと車に乗ったんですが、痛くてそのペインクリニックまで行けそうもなかっので、近くにあるペインクリニックを検索し、そこに行って硬膜外ブロックと足の指の間とくるぶしに物凄い痛い注射をされたんですが、全く効かず、でも、また次の日にその病院へ行き、また注射をしてもらったんですが、痛い注射を我慢してやっても全く効かなかったんですが、そこではブロック注射のあと、リハビリといって、マッサージをしてくれるので、私はその後、マッサージしてもらうだけで、その病院へ行っていたんですが、知人から接骨院の方がいいよ…って言われ、接骨院で、鍼灸と整体を2か月位やってもらっていたところ、以前、友達から、⚪⚪病院で手術すれば治るらしいから…でも3ヶ月待ちだから…と言われていたのを思い出し、その病院に電話をして予約をし、手術をする予定でいたんですが、いざ手術をするとなると、手術をするのが怖くなり、そして、昔頭痛で行ったことがあるペインクリニックのことを母の知人から聞いたことで、そのペインクリニックへ行ったら、「一回だけ注射やらせて」と言われ、ブロックは全く効かないから…と言ったんですが、とりあえず硬膜外ブロックをしてもらい、痛みが夕方までなくなっていたので、次の日もブロックをしてもらいに行き、毎日ブロックに通ううちに、1日おきになり、三日にいっぺんになり、一週間にいっぺんになり…と効いている時間が多くなり、9月から仕事を復帰したんですが、また痛みが強くなり、毎日ブロックには通えないので、ノルスパンテープやトラムセットやトラマールを処方してもらっていて、トラマールが凄く効いていたんですが、一週間効いていたのが、全く効かなくなり、そのことを担当医に伝えると、量を増やすように言われ、その時に、硬膜外ブロックもしていただいたんですが、全く効かず、ブロックも効かなくなり、そして、トラマールを増やしても全く効かなくて、1日入荷して神経根(ルート)ブロックをしてもらったんですが、全く効かず退院し、次の日にまた外来に来て…と言われ、痛みが10だということを伝えると、また荷物を持って入院して、今度は管を入れてみよう…って言われて、今入院しているんですが、カテーテルを入れて持続硬膜外ブロックを検索していたら、一週間から10日間くらいカテーテルを入れていて、良くなった…っていう記事に導かれなくて、こちらのサイトに導かれ、今コメントを書いています。
    持続硬膜外ブロックをするのが怖いのですが、投薬を変えてもらうよりも、持続硬膜外ブロックの方がよいのでしょうか?
    ネットで検索していて、セロトニン/ノルアドレナリン調節剤や三環系抗うつ薬がいいようなことが書かれていたので、それを試してみたいな…と思っているんですが…、
    今一番痛みが強く残っているところは、足のすねで、焼けた鉄の棒が突き刺さっている感じなんです。車のブレーキを踏んだり、座るのが一番辛い状態です。
    神経破壊なのかな?と、この記事を読ませていただいて気づかせていただきました。
    持続硬膜外ブロック…迷っています。
    何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。

    • 持続硬膜外ブロックはそれほど怖いものではありません。それを怖いというのであれば、私との会話は進みません。経口薬の方が怖いということを私は何度も警告しているのですが、経口薬は安全と考えておられることの方が怖いと私は思っています。SNRIを試したいとのことですが、「一度服薬し出したら、やめることができなくなる」というブログがどこかにありませんか? オピオイドやリリカは服薬し続けると効かなくなるけれど、いざやめると離脱症状が苦しくて地獄のようだというブログはどこかにありませんか? 

      それに比べて持続硬膜外ブロックはどれほど安全で良心的か・・・、と私が言ったところで、あなたは誰の意見も信じないのではないでしょか? すでに今の担当医を信じておられないことから、私の意見も信じることはないと思います。誰の話も、ブログも 何も信じない。だけど、薬は安全なものであるという嘘を信じておられる。聞く耳を持たない方にどんな説明をしたところで意味などありません。

      救いがあるとすれば、人を信頼すること、信頼すべき人を選ぶこと、をこれからの人生で覚えることだと思います。

  14. あの、10年以上オピオイド服用し続けてますが、効果あるのですが・・・。
    量も増えてません。ネットの情報なんてほぼとぼ信用になりませんよ。ブログだって、その人の個人のお話しですし。
    主観的な考えと極小数の意見だけで物事を判断するのはどうでしょうか?
    何度も言いますが、効果ある人は大勢いらっしゃいます。
    その効果がない数パーセントの人のために間違った情報を流さないで下さい。

    • このような考え方をする者が大多数(多数派)だということを知っています。そしてこのような考え方の医者も学者も大多数であることを知ってください。そして少数派は犠牲になれ!と言い捨てる非情さもまた人間の業であることを知りましょう。ですが「間違った情報」だというのなら、その証拠を示す必要があります。どうか証拠を示してください。少数であるから間違いであるという考え方は科学的に通用しません。この情報は「効果が少ない人」のために流している情報ではなく、実害を被っている人に対しての情報です。ですからあなたが気にする必要はありません。「量も増えず、効果もある」というのであれば、それは多数派に所属しているということを意味しているだけで、幸せなことですから、少数派の不幸な人に対してつばを吐きかけるのはやめなさい。 そして、このブログの最後まで読み進め、実害を被っている人々の苦しみを知りなさい。

  15. 私は、49歳主婦現在休職中。腰痛は、20代後半からある。
    32歳の時第五腰椎すべり症にて、L5.S1の固定術。術後痛みは、継続痺れが少し軽くなる程度痛みは、ロキソニンが効果あり。
    43歳にて、第4腰椎と第五腰椎の間がなくなり神経圧迫し、2度目の手術L5.4の固定術この時、L5とS1の固定は、除去してます。術後痛みや痺れは、軽くなるのですが、ロキソニンやボルタレン、リリカ、セレコックス等の内服は、バラバラとしていました、サインバルタ、トリプタノールー、ジョイゾロルト、眠り薬ものみ仕事は、きついながら継続してました。痛みどめが効かなくなってきたので、トラマールと処方されてから、この薬が魔法みたいに効果ありきついながら仕事を頑張りました。だんだん、痛みや薬の乱用にて!身体がついてこなくなりました。トラマールは、一日25ミリを10錠内服、ヘトヘトになり、結局昨年11月棒大学心療内科に繊維筋痛症と診断され、入院。休む事と認知行動療法でした。こころの勉強になりましたが、痛みは、変わらない、トラマールを減薬したり、効果が切れると痛みと全身倦怠感で寝たきり、先生のこのサイトをみて私は、トラマール内服による副作用だとわかりました。腰の器質的な痛みの原因もあると私は、思っていて手術された先生に相談したのですが、機嫌が悪くなり、痛みの原因を探すことは、してくれません
    大学病院でのペインクリニックでされてる治療や、腰の再検査をしたいのですが、なかなか進みませんこの痛みもう限界です。トラマールは、減薬してゆかないといけないですね。今はこの薬がなければ日常生活が、出来ません、寝たきりになります。
    先生の病院を受診したいのですが、病院の名前とか場所もわかりません。仕事休職中になんとか、治して復帰したいです。
    アドバイスよろしくお願いします。

  16. 現在は、トラマール朝2錠、夜2錠
    カロナール500ミリ朝と夕、たまにボルタレンとロキソニンも内服、トラマールが、きれると、イライラ、不安、全身倦怠感かなりひどい、鬱傾向マイナス思考になります。内服すると、魔法のように動けるしプラスに物事を考えられる。
    トラマールは、2年以上飲んでます。
    サインバルタ、リリカ、トリプタノールは、5ヶ月入院中に勝手に自分で減薬してやめました。眠剤は、ベルソムラ20ミリ内服してます。これもやめたいと思っています。
    このサイトを見つけて私は、この先真っ暗から希望が見えてきました、とても前向きに治療したいです。
    痛み辛い、全身倦怠感とうつ気分もとても辛い。廃人になりそうでした、棒国立大学病院心療内科5ヶ月入院して薬は、減りましたが、この症状が繊維筋痛症かとでもこのサイトみて、いや違うトラマールという!魔法の薬のせいだと私は、そう思った。自分の身体だからわかることもある、トラマールという薬を飲んだ時と、効果が切れた時の違いは、私自身が一番感じているから。

    • 5か月かけて減薬できたこと。まずはおめでとうございます。減薬することはなかなか難しいものですから、ここまでこれたことをまずはよしとしなければなりません。あまり多くのことは述べませんが、こうした現状を打開するためには東京にある私の診療所に根気よく通うことと、私たちのアドバイスをしっかり受け入れる必要があります。このことをどうか忘れないでください。それから、今はまだ減薬を勝手にしないでください。減薬は本当に難しいので慎重にしなければなりません。また、治療によりリバウンドが来ますのでその覚悟もしておいてください。

      • 先生ありがとうございます。
        私は、何度もトラマールがおかしい、この薬が切れると、半端ない痛みと動けなくなる程の前身の倦怠感、精神不安定イライライラ、不安等、整形外科の医師や心療内科の医師に伝えてきましたが、理解されない、製薬会社にも電話しましたが、わけわからん回答でした、責任は、処方した医師にあるみたいな言い方でした。
        理解していただける医師がいる事に私は、救われます。
        先生の病院受診を進めてゆきたいです。
        案内いただければ、助かります。
        よろしくお願いいたします。

        • 医師とて人。人には欲望がありますので真実が見えなくなります。欲望を捨てなければ良知は生まれません。医学界そのものが欲望の塊になっている現在、良知が生まれ得ない状態になっています。そうした中でも99%の人はトラマールで利益を得ます。が、1%の人は被害者となります。私はその1%の方々の人生を救うことに生き甲斐を感じています。

           欲があると真実が見えなくなりますが、欲をなくせば真実が見えてきます。私はこの数年間、医師のプライドというものをどんどん捨てていき、真実を見ようとさらに努力しました。すると見えてきた真実がありました。それは脳の誤作動を作っている犯人がいることです。その犯人は意識体というものです。意識とは私たちや動物・そして植物も持っているもの。恨みや憎しみ妬み、欲望も意識です。そうした意識体が人の体を侵していく真実が見えるようになりました。

           それを一般的には霊と言う場合があります。が、例えば、これが真実だったとしても、この真実を追究すれば医師としての信用性を失い社会からきちがい扱いされ収益が減り、名誉も汚されます。あなたにだって、バカにされてしまいます。

           わかりますか? これが真実を追究するには欲を捨てる必要があるという意味なのです。信用を保つためには、真実を知ったとしても隠さなければなりません。だからトラマールが被害者を作ると患者から訴えられても無視するのが人間の社会なのです。しっかり治したいのであれば私たちを信じなさいと述べたのは、そういう意味なのですよ。真実を見るようにすると、傷つくのは私だけではなく、あなたも真実を見なければならないのでプライドが傷つく場合があるということです。

           そこを乗り越えていければなんとかできますよという世界です。

  17. 先生こんにちは。
    変形性膝関節症の痛みにもブロック注射が効くのでしょうか。
    母が変形性膝関節症で、雨の日の前や朝起きた時痛みで泣いています。
    自分が無知でブロック注射というのを初めて知りました。整形外科の先生の所にも毎月付き添ってどうしたら痛みをほんのわずかでもなくすことができるか相談もしてたんですが1度も聞いたことなかったんです。
    家の中で少し動くのも辛い母を連れて毎月何時間もかけて通院するのも本当にしんどいです。体が疲れるのは構わないのです。でも通っても痛みはひどくなる一方です。痛みは2年前からはじまって、お医者さんから手術はまだ早いからロキソニン、ボルタレン、リリカを飲み、できるだけ歩くようにと言われ母も私もその通りにしたんですが。
    今は痛み止めをたくさん飲まないと生活できない状態です。母も「痛み止めこんなに飲むのよくないのわかってるけど飲まないと耐えられない」と言ってて、最近は吐き気、めまい、頭痛もするようになっています。
    もう見てられないと思い手術したいと言ったらまた2年前と同じことを言われました。手術をするにはまだ早い。とても痛いのはわかるが痛み止めで今は頑張りましょうと。
    母はとても我慢強い人です。4460グラムの赤ん坊を自然分娩で産んだし、ちょっとやそっとの痛みに音を上げるようなことはありません。
    手術できない上に薬の飲み過ぎで何かあったらどうしよう
    今高3ですが自分の進路のことに時間も割けず不安だらけな上に母が痛がってる姿を見ても何もできなくてこれからどうしたらいいのかわかりません。
    どうか何かアドバイスをお願いします。

    • 足を骨折した時に、松葉づえをつくのではなく、痛み止めを飲んで歩きなさいと指導する医師はいません。お膝の痛みも同様です。私の指示に従えば、痛みを激減させることができると思います。私の指示はまず車イスを購入し、可能な限り車イス移動することを1.5か月続けること。その間に通院を6回行うことです。東京に診療所があります。

      私のところへは北海道・九州からも飛行機で通院される方がたくさんおられますので、「来れない・遠い」というのは理由にはなりません。また、当院の僧侶のご加持の力で治療期間を短縮させることも可能です。私たちと縁があるかどうかです。

       これ以上のアドバイスができません。できない理由は私と同じ治療をする医師が他に一人もいないからです。そうでなければ全国から飛行機でわざわざ患者が来院しないと思います。ご縁がありますことを祈っております。

  18. 現在の慢性疼痛の治療は、ブロックや投薬が一般的にはなってますけど、唯一オピオイドが効くパターンもあります。しかしながら、いろいろな危険性があるので非常に使用が難しいです。私個人の意見では、オピオイドが上手く効けばやめる必要はないと思います。慢性疼痛はその名の通り慢性で根治治療が難しく、薬やブロックに頼らなければならない症候群です。一番の問題は禁断症状、薬物依存、耐性ですが、これは実際にあります。長く続けてれば続けれるほどにあります。そこが確かに難しい薬です。禁断症状や薬物依存は、薬を服用することで何とかなりますが、耐性については何ともなりません。いわゆるラムネ化といわれてますが、これになると大変みたいです。オピオイドは何もかも運であると思います。どれだけ運をかけられるかという薬ではないかと思います。100人が100人に副作用がでるわけでもなく、副作用が出たとしても個人差があり、もー運としか言えない治療薬だと思います。この薬で恩恵を受けている人も中には多数おられます。しかし、不幸にも悲惨な副作用に苦しんでいる方も多くいます。慢性疼痛の治療は何がいいかというのは誰にもわからないのが事実であり、仕方なくオピオイドを服用せざるを得ない人もおられます。オピオイド賛成派や反対派で意見がわかれる医師もいる位ですので、オピオイドについては答えがない問題と言える気がします。しかし、禁断症状などがでた場合は全て自己責任が現実でので、自己防衛をしなくてはなりません。
    一方で、精神薬もばんばん処方されます。患者が主訴を言えば言うほどに薬が盛られます。患者も医師も何が効いて何が効かないのかがわからなくなります。中には効かないのにもかかわらず、とりあえず飲め的な発言をする医師もいます。ドクハラ的(あなたは脳がおかしい脳の誤作動)に言われるパターンもあります。中枢に作用する薬は、他の薬よりも副作用が多く、これもオピオイド同様に処方に問題があるような気がします。
    医師って患者から見ると神のような存在ですので、言われるがままに服用していきます。しかし、慢性疼痛を治療していくうちに患者はいろいろ自分で調べ痛みに関して医師以上の知識を持ってしまう人もいます。そこで、オピオイドや精神薬の危険性について気が付くのです。気が付いた時には時すでにおそし、不都合な事実は闇に葬られます。医師は薬は関係ないと口を揃えて言います。実はそこに問題があります。この掲示板で書かれているような被害は全くと言っていいほど素通りされます。都合の悪い情報は削除されます。オピオイドで苦しんでいる層の発言は不都合なので、削除されてしまいます。

    •  まあ、大筋、おっしゃる通りだと思います。痛み止めは「ちょっとした痛みをこらえて働く」ためにはコスパがあまりにもよろしいので、その長所で短所が打ち消されていると言えます。ただし、10人に1人くらいは短所の方が長所よりも強く出てしまう。そこが運ということですね。

       そもそも医学は慢性病を治せないと断言している米国小児科医もいます。その知識は米国では国民の半数なのですが、日本では1%未満と思います。政府・官僚が国民を洗脳し、まるで北朝鮮のように、都合の悪いことは国民に隠ぺいするのですが、それと同様な状況です。日本国民は政府にとても従順な国民性を持っているのでやむを得ませんね。

       慢性病には治し方が医学以外にあります。ですが、その治療法の原理があまりにも深く難解なので一般人には広まることが不可能です。慢性病の治し方の奥義は密教に2000年以上も前から記されています。私も今、勉強中です。食と住と精神です。そしてコスパが悪いんです。パフォーマンスがよいのですが、コストが著しくかかります。食と住と精神に莫大なコストがかかります。ですが、治す方法がないわけでも、病理が解明できていないわけでもありません。2000年以上も前から解明されており、WHO(世界保健機構)でもそれを認めているのですが、医学がそれを認めていないにすぎません。なにせ、難解な話で理解不能なところに原因があるからです。医学と言う底の浅い学問では、到底到達できません。しかし、それを主張するとキチガイ医者と言われます。が、言っている医者は毎年確実に増えています。なにせ米国の半数が、医学で治らない病気があることを認める時代となったからです。まあ、気長にがんばります。

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