腰部脊柱管狭窄症に対するF式ルートブロックの治療成績

はじめに 

私は「他の医者が治せない難治性」腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症を奇蹟的に治すことを専門としています。奇蹟とは「他の医師がどうやっても治せなかった症状を治すこと」と私は定義しています。そしてこれまで、手術しても治らない、手術するしかないと言われている、有名な専門クリニックに何か所と通っても治らない、という極めて難治性の高い患者を主に治療し、以下のように良好な治療成績をおさめましたので報告します(決して誇大報告をしていません)。

難治性とは「他の医師が治すことができなかった」と定義します。難治性の分類は以下のようにしました。

1A:整形外科での治療が無効 13例

1B:整形外科+鍼灸などでの治療が無効 4例

2A:ブロック注射治療でも無効 5例

2B:ペインクリニックでのブロック注射でも無効 10例

2C:あらゆる専門クリニックでの治療でも無効 5例

3A:手術しなければ治らないと言われている 7例

3B:手術後再発・悪化 4例

3C:手術無効・術後悪化 14例

対象

2015年4月から2019年2月までの期間に神経根ブロックを行った72名中、当院の近郊から来院した15名と、前医での治療が有効であった2名を除いた57名。男女比40:17、平均年齢は61.2歳。

※近郊から来院した患者は治療前歴がない者が多く、難治性を定義できないため除外。前医で治療効果があった者は難治ではないので除外。

判定基準

無効:治療効果が1週間未満

やや改善:数割程度の改善(1週間以上)

良好:症状が半減(1週間以上)

著効:症状が7割以上改善(1週間以上)

全治:症状が7割以上改善(1か月以上)

完治:症状消失(1か月以上)

結果

  • 全体の治療成績
無効 やや改善 良好 著効 全治 完治
4 2 6 3 27 4

無効が8.7%と1割以下。有効が91.3%。前の医師たちが治せなかった症状に対して、9割以上の有効率を出すことは現医学では理解を超えたレベルです。しかも、著効+全治+完治が73.9%。と大半を占め、「単なる有効な治療」ではなく、劇的に効果があります。F式ルートブロックは現代医学の常識を超えた治療効果を期待できます。

  • ブロック無効群に対する治療成績
/ 無効 やや改善 良好 著効 全治 完治
2A 0 0 0 0 4 1
2B 0 0 2 2 4 0
2C 0 0 1 0 1 2

ブロック治療は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の治療において保存的に行う最終兵器です。その最終兵器を用いても無効という結果に終わった絶望的な患者群であり、常識的にはこうした患者にブロック治療をしようとする医師はいません。それでも腕に自信のある有名な医師たちが様々なブロックを試みます。が、それでも治らなかった群が2C群です。F式ルートブロックでは2C群5例に対しても無効例がなく、良好1、全治1、完治2、不詳1というような奇蹟的な治療成果をあげています。

 F式ルートブロック上記のグラフのように、ブロック無効群に対して100%有効であり(不詳3例除外)、かつ「やや改善」がなく、全例が良好以上、かつ著効以上が8割以上と劇的な効果をあげています。

 この結果はF式ルートブロックが現代医学のブロック治療技術を超えていることを示しており教科書的なブロック技術が疑問視されるきっかけとなるでしょう。すなわちブロック技術は医師の裁量により効果に大差が出るということを明らかにしています。

・手術待機群の治療成績

 手術待機群(3A群)は「これまであらゆる治療を行ってきたが改善が見られないため、手術以外に治療法なしと言われ、手術を予定している」患者群です。つまり私の元へ治療をしに来なければ、手術をしていた患者たちです。

/ 無効 やや改善 良好 著効 全治 完治
3A 0 0 1 0 4 1

完治と全治が8割以上を占め無効がありません。この結果は脊椎外科界に波紋を投げかけます。「あなたの受けようとしている背骨の手術は、本当に受ける必要があるのか?」という疑問を喚起します。全治と完治が8割以上だからです。

 ただし、これはF式ルートブロックだからこそこの成績を出せるのであり、普通にブロック注射を受けるだけではこれだけの成績は出ないでしょう。

・手術無効群(3B+3C群)に対する治療成績

 手術をして一度軽快した後に再発の3B群と、手術しても改善しなかった3C群への治療成績を示します(手術を複数回行った症例も含む)。

/ 無効 やや改善 良好 著効 全治 完治
3B 1 1 0 0 2 0
3C 0 1 5 2 3 1

 常識的には、手術を何度行っても改善しなかった症例に対し、積極的な治療をしようとする医師はほとんどいません。理由は、手術はブロックよりも効果が高い治療と思われていて、「手術でダメなものにブロックを行っても無駄」という考えがあるからです。また、治療のリスクが大きいこと、脊椎に挿入した固定器具の陰影により透視下のブロックが困難だからです。

 手術しても無効である症例に対し、F式ルートブロックでは無効が16例中1例と極めて少なく、絶望的な症例にも十分な効果を発揮しています。ただし、著効+全治+完治=50.0%であり、他の群に比べると成績が劣ります。これは治療効果が持続しないことが最大の理由です。術後は脊椎の変形が著しく、物理的な圧迫はF式ルートブロックでも解除できないため持続効果が得られにくいこと考えられます。

 しかしながら、症状を軽減させる方法が他にないという状況下においてF式ルートブロックは腰椎治療の最後の砦として成立しています。

・整形外科で無効群の治療成績

/ 無効 やや改善 良好 著効 全治 完治
1A 3 0 0 1 5 2
1B 0 0 1 0 2 0

整形外科+他の代替医療で無効群は未だブロック治療や手術を経験していませんので、難治症例に入れるべきではないかもしれません。ブロックや手術をすれば「治る余地」が残されているかもしれないからです。

 しかし、治療成績は意外にも無効例3例と他の群に比べて無効の率がもっとも高いという結果でした。この理由は次の二つが考えられます。一つは、患者が「自分の重症度を理解していないため、日常生活で腰をいたわるなど努力を全くしていない」こと。もう一つは「腰椎由来の腰痛ではなく、脳由来の腰痛」である可能性があげられます。

 当院では脳由来の腰痛を上頚神経節ブロックで改善させた例が多数あり、現医学では理解できない腰痛が存在することを明らかにしています。

F式ルートブロックの合併症

 F式ルートブロックの合併症は0件です。ブロック中に痛みを訴えた患者は0例であり、「痛みをほとんど感じないブロック」です。ブロック後数日間、強い痛みを訴えた例が数例ありますが、その数日を過ぎると痛みが劇的に軽減し、これは合併症ではなくリバウンドであると判断しています。

 また、F式ルートブロックは造影剤を0.5㏄しか用いません。よって造影剤による悪影響もほとんどありません。さらに照射する放射線量が極めて少なくなる方法をとっており被ばくによる悪影響がほとんどありません。

 直接神経に針を刺しませんので神経損傷や根動脈損傷のリスクがほとんどありません。

まとめ

 F式ルートブロックは侵襲の少なさ、安全面、かかる費用、治療効果などの面から見て、世界最高の腰痛関連疾患治療法であると宣言します。そしてこの治療法が腰椎治療の最後の砦としての役割を担っていると思います。

 ここではF式ルートブロックの詳細は述べません(企業秘密です)。世の先生方は自分の手術技術、ブロック技術を奢らず、本治療法のように患者たちを救う方法があるということを認識し、患者たちを救済するために切磋琢磨されることを希望します。他の医師たちが編み出した定型的な医療技術に頼り過ぎず、創意工夫で常識を超えることができることを知りましょう。

おわりに 若き医師たちへ

 手術をしなくてもルートブロックで治せる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の例が想像以上に多くあることを理解し、手術はあくまで、そうした治療が無効だった場合の最終手段とすべきであることを心に刻んだ方がよいでしょう。

 私は手術をして改善しなかった・悪化したという患者をこれまで多く救ってきましたが、「手術をしなくても私のブロックなら保存的に治せたであろう」患者を診てきました。脊椎固定術後にその両端の椎間が激しく変形して行く様子を見れば、手術は万能ではないことがわかります。

 また、整形外科医はリスクに対応できないという理由でブロックをしない医師が多いと思われます。しかし、腕のある医師に紹介すれば治る可能性があることを理解すべきでしょう。外来で治らないから即手術という考え方は乱暴でデリカシーがありません。

 最後にペインクリニック科の医師は、痛みの治療難民を救おうとして頑張っていることを知りましょう。しかし、ブロックは変形した脊椎、術後の脊椎では極めて成功率が低くなり、場合によっては毎回ミス注射になっていることがあるということを真摯に受け止めましょう。ミス注射はやり直しをすればミスにはなりませんが、やり直すためには常識を外れた精神力を持たなければなりません。そして常識を超えたところに「腕を磨くための唯一の道」があると信じ、努力していただきたいと思っています。

 超一流の腕を持つ名医よりも、少し下手でもやり直しをする医師の方が治療成績が上になります。たやすく手術に逃げない医師になるために、がんばってください。

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