野良医師の診療日記

私は名もない小さな異端児医者、その全力を挙げた診療日記である

 

はじめに

私がなぜ大学病院でも治すことのできない難治性疾患を次々と治していく医療技術を身に着けることができたのかの理由がこの診療日記に書かれている。この日記を書いたのは10数年前の話である。そのままお蔵入りにするか、公表するか迷ったのだが、公表することで私の治療の信憑性が増すのであれば、多くの方々にお役に立てるだろうと思い公表することにした。読み返すと当時の自分が痛々しく心がえぐられる。私は人が人生でもっとも嫌がるであろう「自分のプライドを自分で傷つける」ということを行ってきた。それが人間をもっとも強くさせると確信していたからだ。人間のもっとも弱い部分であるプライドを強くしておけば百戦で百勝できるからだ。プライドは大きければ大きいほど弱みとなり、戦いの際にその弱みを突かれて敗退する。よってプライドを自分の手で叩き潰し続ければ「弱みのない人間」となれる。これが私の必須の仕事であったことは、私のこれまでの人生は戦いそのものだった証拠となっている。

もう戦うのはやめよう。人は一人でいきているわけではない。と決意した私は、この日記を「最後のプライド潰し」としてここに公表することにした。ここに書かれていることは以前の私の罪深さでもあり反省の意味も含んでいる。