コレステロール値が高いと不明熱が続く

日本医事新報No.4692「臨床検査値の落とし穴」に「高コルチゾール値を示した副腎機能低下症の1例」があった。主訴は浮遊感、食欲不振、発熱が2週間以上続く。低Na血症を示し、副腎皮質機能低下症を疑われたのだが、コルチゾール値が高くて不思議だなあという話が掲載されていた。


この謎解きは、副腎皮質の機能が低下していてもストレス下には高値になることもあるという「落とし穴に注意」という話であった。しかし、「なぜ、副腎皮質機能低下が起こるのか?」について論ずることができる医師は多分いない。


私は高コレステロール血症があると、たとえ経口薬でコレステロール値を正常化させたとしても、ステロイドの少量負荷で副腎機能、及び下垂体機能低下を招きやすいことを2年前に発見し、そのデータを論文化しているが学会には発表していない。唯一このサイトに掲載してはいるが、世間に広めようとは思っていない。混乱を招くからだ。知らぬが仏という言葉通りである。


コレステロールが高ければ、ストレスを感じた時に自分の副腎皮質からステロイドが分泌され、そのステロイドが強烈に下垂体にネガティブフィードバックをかける。よって下垂体機能が低下し、さらに副腎機能低下が続発する仕組みがある。今のところこの仕組みを知っているのは私だけである。


下垂体機能―副腎機能低下が起こると、体内で起こっている炎症現症の熱処理ができなくなるので、微熱が続くようになる。微熱の根本原因が高コレステロールにあるかもしれないなどというおとぎ話を、今のところ信じる医者は皆無である。


別に、それはそれで構わないが、このサイトを偶然発見し、偶然、この文章を読んだ方には真実を述べておこう。高コレステロールは動脈硬化が怖いだけではないということ。ストレスに耐えられない人体を作ってしまうということを頭の端に入れておいていただければよい。

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