スポーツ外傷救済のステロイド治療

はじめに

スポーツは心・技・体を極めることで一流となることができますが、健康力が最終的に選手生命を握ります。故障との戦いです。そこでプロスポーツ選手の多くは整形外科医と関わり合いを持つことになります。しかし現医学は病気を治すことで発展した学問ですから「普通に生活する分には問題がなく、激しく体を動かす時のみに症状が出る」というものを治すのには適しません。最近では選手がそのことに気づき、整形外科医のアドバイスから離れ、西洋医学以外の治療法を選ぶようになってきています。ここではさらに西洋医学から外れ、西洋医学ではタブーとも言われるステロイド療法を紹介します。ステロイドは「諸刃の剣」的な治療法であり、効果は高いのですが副作用も強く、そのさじ加減が難しいため使い勝手が悪い薬です。しかし、効果のみを発現させ副作用を厳密に管理して抑制していけば、スポーツ選手にとって救世主になります。


スポーツ病理を考える

スポーツなどにより肉体を損傷させる時、組織は摩擦・圧力・牽引力などの物理的な力によって破壊されます。破壊された部分では小さな出血が起こり、炎症メディエーターが分泌されて組織が浮腫を起こします。この浮腫のおかげで周辺組織の圧が高まり出血が止まるという良いことが起こります。しかしながら浮腫のおかげで炎症メディエーターが局所に滞在するということが起こり、痛みがなかなか引かなくなります。


さて、怪我をしてもはじめはそれほど痛みが強くありませんので、我慢をしながら動かすことができます。しかし浮腫を起こした付近は内圧が高くなっていますので少しの動きで強い摩擦が起こります。この摩擦がさらに組織を損傷させ、痛みがさらに強くなり、無理をしていると結果的に動けなくなるところに行きつきます。よって基本的に「動かして治す」という方法は現医学にはありません。動かした方が治ることもありますが、それは後で述べます。


関節の痛みの仕組み

関節内はかなりデリケートな作りになっており、わずかな凸凹でも関節が崩壊していくきっかけとなります。これはおおげさな話ではありません。例えば、自転車のサドルに小粒の石ころを一粒置き、その上にお尻を乗せて運転してみるとその意味がわかります。たかが小さな粒ですが、臀部や坐骨に粒が食い込み、5分として運転を続けられません。もしもそれを我慢して1時間ほど運転すれば、臀部は出血し、当分の間自転車に乗ることができなくなるでしょう。


ここでイイタイコトは、スポーツによる組織の小さな傷は、サドルの上に置いた小さな粒と同じ意味であり、この粒は医学的には「問題にならない」程度のものですが、スポーツ選手には致命傷になるということです。関節内ではわずかな傷がわずかな隆起を生み、それが原因で1点に強い圧力がかかるようになるでしょう。筋や腱でのわずかな傷は1点に強い摩擦を生むでしょう。これが基本的なスポーツ外傷の病理と推測します。軟骨、滑膜、半月板、線維軟骨などが損傷し、そこにわずかな起伏ができれば軟骨と骨の一部に強い圧力がかかるようになります。この圧力が強い痛みの原因となると考えます。したがってスポーツ外傷の治療は「いかに早急に圧力や摩擦をとりのぞくことができるか」に集約されます。筋肉を鍛える前に、小さな粒を除去しなければなりません。


微小な傷が大きな凹凸となる原理

先ほど述べた「サドルの上の粒」では医学的には画像にも何も映らないレベルでしょう。粒の大きさが1ミリ程度であれば、痛みをこらえて自転車を運転し続けることができます。しかし、人の体内では1ミリのままでは終わりません。粒が成長します。それは粒が周囲を傷つけるせいで粒の周囲に出血や炎症性の浮腫、不良な肉芽を作るからです。粒の周囲が腫れると、少しの振動でも少しの摩擦でも強い摩擦力・強い圧力が生じるようになります。こうして雪だるま式に炎症範囲が広がり、微小な傷が組織全体の大きな傷となっていきます。大きな傷はさらにその近隣組織との摩擦を高めますので近隣組織にも炎症を引き起こします。それでも試合中は運動をやめることなどできません。


スポーツ外傷の治療原則

1:早く治すことが最大の目的

整形外科医の多くが理解していないのがこの原則です。選手がスポーツをやめ、長期間かければ誰でもほぼ自然治癒します。手術の必要もありません。時間をかけて治すのなら医学は不要です。つまり、スポーツ医学は早く治すことを目的としています。しかし西洋医学では「早く治す方法」は研究されていません。だからスポーツ選手は西洋医学離れをします。外傷の基本は安静(Rest)、冷却 (Ice)、圧迫(Compression)、拳上(Elevation)ですが、この考え方では早く治すことは不可能です。

2:最優先は腫れを引かせる

外傷は痛みを伴います。そして除痛することが治療の原則のように考えがちです。しかし、最終戦は腫れ・浮腫をひかせることです。痛みは結果であり、全ての原因は腫れにあるからです。スポーツ外傷を治すには全力で腫れを引かせる治療をすることです。後で述べますが、腫れを引かせるための体内の物質は副腎皮質ホルモン(ステロイド)です。よってステロイドを用いた治療が最速でスポーツ選手を治せる手段となります。しかし、ステロイドは副作用が多く使い方が難しいので、その治療法研究に蓋をしてしまっているのが現西洋医学です。蓋をしてはいけません。しっかり研究すべきです。

3:痛みに逆らってはいけない

痛みを除去することに必死になることは極めて愚かなことです。痛みこそが「早く治すための指針」であり、痛みが来ないように運動することが極めて重要だからです。痛みは健康のためのコーチであり先生です。逆らうことは最も愚かであると肝に銘ずるべきです。逆らうのではなく痛みが来ないように動くのです。そういう意味で治療としての「安静」はあまり意味がありません。痛みが来ないのであれば安静にしている必要がないからです。痛みが来ないのなら動かしもよいですし、むしろ動かすことで血行が良くなり早く治ります。痛みは嫌うものではなく、ありがたい治療指針です。

4:痛みの種類を区別すること

痛みが局所の炎症で起こっている場合と、神経系が損傷して痛みが誇張されている場合を区別しなければなりません。整形外科医にはほとんどそれができません。もちろん選手本人もわかりません。画像にも検査にも出ません。痛みが神経系から来ている場合、その痛みは誇張されており、局所を安静にしても意味がほとんどありません。もちろん手術しても治りません。選手や医師が誤解してしまうケースが非常に多いと言えます。肘・膝・肩などの痛みが、脊椎が悪いために誇張されている場合、治すのは肘・膝・肩ではなく脊椎なのですから。神経由来の痛みの場合、局所の皮膚の色や張りに健常側の皮膚とは異なる様子がうかがえます。温度も低下します。そこには交感神経の異常が加わっています。こうした複雑な痛みを区別して治療しない限り、早期に治癒することは不可能です。

5:あせりとリスクは表裏一体

整形外科医は外科医ですからしばしば手術治療を勧めます。最も早く結果と答えが出せるからです。しかし、手術などの侵襲的な治療はリスクに飛び込んでいることになることを自覚しておくべきでしょう。原則1で「早く治すことが最も重要」と述べましたが、あせって治療すると悪化するリスクも考えておかなければならいません。筋トレをして治すという方法がありますが、これもあせり心のあらわれであることを自覚しておいてください。やってはいけないというわけではありませんが、早く結果が出るものはそれなりにリスクがつきものです。そこから目をそらさないでください。


 スポーツ外傷のステロイド治療理論

 

ステロイドと自己免疫のバランス論

ここで重要なことは「ステロイドは怖いものではなく、体から生産されている必要不可欠なホルモン」であるということです。外傷部分では自己免疫の活動が活発過ぎる傾向があり、この「過ぎる」部分をステロイドで抑えてあげると傷がスムーズに治ります。しかし、無闇にステロイドを使用すると正常な免疫活動(壊れた細胞を食する活動)までもが抑えられてしまい組織内に線維化などのゴミがたまるようになり機能が低下します。このバランスを考えたステロイド投与は、治療経験のない医師には難しく、よって「ステロイドは怖い」という誤った概念を作るに至っています。


人の体内では常に外傷が起こっています。物理的に化学的に寿命的に外傷が起こっています。自己免疫は外傷によって壊れた細胞を殺して排除します。排除する際に炎症メディエーターを出現させ、その周囲に浮腫や疼痛過敏を作り出します。排除する量が少なければ私たちはそれを感じることはありませんが、排除量が多い場合は腫れや痛みを感じます。そしてステロイドは副腎で生産され、これらの自己免疫の活動を抑制します。もしもステロイドが副腎で生産されなくなったら、自己免疫は体中で暴走し、様々な炎症と痛みをあちこちに起こします。もちろん組織も不必要に殺されてしまいます。外傷の際には一挙に細胞が壊れますので自己免疫の活動が非常に活発になり過剰な腫れや痛みを出します。当然ながら外傷の際は副腎でステロイドが多量に生産され、過剰な腫れや痛みを抑制にかかります。このように人の体は自己免疫とステロイドのバランスで成り立っています。


出血と血流増加のバランス

スポーツに限らず外傷ではその外傷部分に浮腫が必ず起こります。浮腫は出血を止めるために役立っています。外傷に引き続き浮腫が起こる理由はそもそも止血にあると思われます。しかし、止血は「諸刃の剣」です。血が止まる=血流が激しく減少 を意味し、壊れた組織の修復ができなくなるからです。外傷時のRICE(安静(Rest)、冷却 (Ice)、圧迫(Compression)、拳上(Elevation))はまさに出血を防止するための方法であり、血が止まってからも行えば、それは傷の治療にマイナスになるという新たな考え方が必要です。つまり血が止まっているのにRICEを行うことは傷ついた組織にマイナスにしかならないということです。組織内の出血が止まるまでの間のみRICEをすればよいわけで、出血が止まるまでの時間を考慮することがスポーツ外傷に必要です。外傷後、何時間で内出血がとまるか?です。止血までの時間は傷の大きさ、安静度、気温などで変化しますが「腫れが止まった」時点で止血完了と考えます。腫れが止まった後にRICEをすることは、組織の修復を妨害するでしょう。ここからは血流を増加させる方向に治療することが望ましいわけですが、これまで「腫れには冷やす」と教科書で教わっているだけに、血流増加のために患部を温めるのには勇気がいります。しかし、スポーツ選手をいち早く回復させていくためには、迷信にとらわれず、腫れが止まった直後からすみやかに血流増加に治療方針を転換させる機転が必要です。


腫れを除去することが最優先

さて、ここで一般的に流布している理論の間違いを正さなければなりません。「筋肉を鍛えれば外傷は早く治る」という誤認です。傷を早く治すものは常に血流であり、筋肉の増強ではありません。増強させようとして筋肉を動かすことで局所の血流が増えることで傷が早く治ると考えられます。しかし、傷のある部分を痛みをがまんして動かすことは、出血と腫れを増やすリスクが高く、血流が増えるというメリットがあるとしても、マイナス部分が大きく、そんな賭けに一流選手の生命を賭けさせることには反対です。スポーツトレーナーはリスクとメリットのボーダーラインを認識しているのかもしれません。しかしその認識が誤っていれば選手は故障します。「動かして治す」は「動かすことで損傷させる」ことと「動かすことで血流が増加して修復が進む」のバランスが問題になります。このバランスがマイナスに傾くことは「やってはいけない」こととなります。ステロイドにより腫れを引かせる場合は組織の損傷のリスクがほぼ0で血流改善のみの効果を得られます。これほど優れた腫れ改善治療法は他にありません。


外傷が治ったかどうかを調べるには、どんな計器もテストも無用です。腫れ具合を見ればわかります。具体的には皮膚のしわ。左右を見比べ、皮膚のしわが左右同じであれば腫れが引いています。わずかな腫れも皮膚のしわを比べることで誰にでも判別がつきます。そしてスポーツ選手が故障している箇所の皮膚のしわを観察すれば、必ず腫れていることがわかります。この腫れを除去しない限り血流改善が計れません。腱がきれていても、関節が破けていても、軟骨に凹凸ができていても、それらを修復できるのは常に血流のみです。整形外科ではそれらを物理的に手術的に修復しようとしますが、手術をするしないにかかわらず、最終的に修復するのは血流です。外傷を早く治すためには、血流の増加を最終戦の治療目標に置かなければなりません。


腫れを引かせると「動かして治す療法」がプラスに傾く

先ほど述べましたが、腫れがひどいうちに「動かして治す療法」を行うと、血流増加よりも組織損傷のマイナスの方が大きくなりますからさらに悪化させます。しかしながらステロイド治療により腫れを引かすことができると「動かして治す療法」がメリットの極めて大きい治療法に変化します。腫れが引くので動かした時の組織の摩擦がぐんと減るからです。よって、動かすことで血流増加のメリットが際立つようになります。実はこれがステロイド治療の最大の長所です。動かすことで治りを早めることができるのであれば、スポーツをしながら外傷を治すことができます。したがってスポーツトレーナーがついているプロスポーツ選手はいち早くステロイド治療を行って腫れを引かせるべきであり、試合を休むことなく治すことができます。こうした魔法が使えるのはステロイド治療のみです。


骨・関節の変形を防がなければならない

オスグッド病・ゴルフ肘・テニス肘・ジャンパー膝・野球肘などでは骨や関節が変形していきます。変形は力学的な弱さを招くのでプロスポーツ選手、またはプロをめざす選手にとっては致命傷となります。この変形を防ぐためにはスポーツ整形外科では「安静しかない」と述べております。しかし、安静期間は数か月に及びますから、それはスポーツをやめることに等しいものです。そして骨変形が止まっても、スポーツを再開すると再び変形が始まり…再び休養…を繰り返し、結局スポーツをあきらめることになります。変形を抑止しながらスポーツを続けるにはどうすればよいでしょう。それを考える前に「なぜ変形するのか?」について考察しなければなりません。そこには骨の破壊と形成のバランスが存在します。変形を起こす場合、そこには必ず破壊と形成の過程があります。破壊を進めるのは力学的な圧力とすぐに思いつきますが、実はもっと重要なものがあります。それは血流です。血流が少なくなることが破骨細胞を活性化させると思われます。それが証拠に交感神経の反射で血流不全に陥った骨は破骨細胞が活性化し、骨梁が破壊されていき、X線写真で観察すると骨がスカスカになるからです。破骨細胞を活性化させる原因として血流低下が重要であるなら、血流を増加させることは骨破壊を防ぐことにつながるでしょう。


次に歓迎されない骨形成を抑制しなければなりません。骨が形成される仕組みの詳細は未だ不明ですが、骨や骨膜がストレスを受けると骨形成が促進されますからなるべく「望まないベクトルのストレスを与えないこと」が重要になるでしょう。骨は折れた場所のインコースに多く増生され、アウトコースでは骨吸収が進みデモデリングされることがわかっています。インコースでは物理的な圧力が高まる他、顕微鏡的な出血や局所の炎症も起こり、局所的な血行不良も存在しています。すなわちこの「局所的な血行不良」が望まない骨形成のきっかけとなっていると私は推測しています。ステロイド治療により局所の血行不良を改善させることが出来れば、これらの望まない骨破壊と望まない余計な骨形成を抑止できると考えます。膝・肘などは望まない骨形成の多発地点であり、そうした箇所に早期にステロイド注射を適切に投与すれば関節や骨の変形を抑止できると考えています。


血流増加と免疫抑制のバランス

しかしながら、これもバランスなのです。外傷部分の組織は浮腫により必ず血行不良が起こっています。血行不良もまた新陳代謝を妨害する最大の原因となります。ステロイドにより浮腫を軽減させると、血行不良が改善されて新陳代謝が活発になります。ステロイドによる新陳代謝停滞よりもステロイドによる血行改善による新陳代謝増加作用が上回れば、結論としてステロイドを使う方が組織修復が早くなります。つまり、自己免疫を過剰に抑制せず、浮腫をそこそこ軽減できるバランスの取れたステロイド量を使うことが得策なのです。その量を研究しないからスポーツ整形外科医がステロイドを上手に使えないでいます。私はステロイドを長年研究し、バランスの取れたステロイド使用量のガイドラインを独自に編み出しています。


追記: 水虫が酷くなるとそこから感染を引き起こし蜂窩織炎になって足がぱんぱんになることは多くの医師たちが知っているでしょう。これを白癬二次感染と呼びます。この治療にステロイドを使うか使わないか?で議論を読んでいますが、賢明な皮膚科医はステロイドを用います。その理由は、ぱんぱんになったむくみを除去することが血流改善を促し、結果的にその血流で細菌を退治できるからです。抗生剤の効果も抜群に上がります。一方、白癬にはステロイド使用は「禁忌」とされていることも多くの医師が知っています。ステロイドが免疫を低下させるため、白癬が増殖するという理論です。しかし、臨床現場では後者が正しくない場合が多く、ステロイドで軽快する例が大多数を占めることを現場の皮膚科医は良く知っています。ステロイドで浮腫を軽快させる方が、放置しておくよりも圧倒的に治療効果が高いのです。白癬にステロイド禁忌と言われているため、白癬二次感染にステロイドを用いることは勇気がいります。ですが、大多数の臨床結果としてステロイドを用いた方が圧倒的にすみやかに治ります。


ステロイドによる浮腫改善→血流増加→免疫力増強→新陳代謝を促進、とステロイドによる免疫抑制→死滅細胞の排除の遅れ→新陳代謝阻害、のどちらが勝つのか?について、多くの医師は後者が勝つと信じています。しかし、その根拠のない確信は間違いであることが次のような例から推測されます。


ステロイドの浮腫軽減作用は自己免疫活動を抑制する作用を意味します。免疫は傷ついた組織・細胞を食し新しい細胞に置き換える、つまり新陳代謝の役割を担います。ステロイドはこの新陳代謝を抑制しますので壊れた組織・細胞がその場に多く滞在することになります。壊れた細胞は関節内ではムチンなどに変化(細胞適応)し、邪魔にならないように画策します。しかしそれでも壊れる細胞が増え続け、それを処理できない状態が積み重なると、局所は細胞のゴミ(死骸)であふれかえることになります。


これが新陳代謝を妨害しますから、組織強度が低下し、靭帯損傷・筋断裂・骨軟骨破壊につながるでしょう。ステロイドの最大の効果であり最大の弱点がこの「自己免疫抑制・新陳代謝妨害」にあります。ステロイドを用いると「腱などが断裂する」と言われる理由はこの新陳代謝妨害が深く関わっていると思われます。整形外科医が外傷にステロイドを使用することを極めて嫌がる理由がこの新陳代謝妨害です。そして過剰にステロイドを怖がっているためスポーツ選手の外傷におもいきって使わない傾向があります。ステロイドに対して知識を正しく持たない者はステロイドを怖がる…これは悪いことではなく、良いことだと思います。


DDS(ドラッグデリバリーシステム)理論

通常、多くの整形外科医はDDSを重視しませんので、水溶性ステロイドも固形ステロイドも効果に大差ないと思っていると推測します。しかし、実際は同じステロイドなのに効果は月とスッポンと言えるでしょう。これまでステロイドが腫れに極めて有効であることを述べましたが、それには最大の問題があります。障害を起こしている部分にだけステロイドがある状態にし、全身にはステロイドが拡散しないという離れ技をしなければならないところです。局所の腫れを引かせながら、全身には影響しないステロイド…という条件を満たすには、水溶性のステロイドは不適切です。水溶性ではステロイドが数時間以内に拡散してしまいます。そこで、固形のステロイドの局所注射という方法がとられます。固形ステロイドは局所にとどまり、最高で約3週間、局所に留まった固形体から微量のステロイドが溶け出し、24時間絶えず局所のステロイド濃度を高めます。よって一度注射をするだけで2~3週間連続で治療し続けるのと同じ意味になります。よってDDSの観点からすると固形ステロイドは外傷の治療において「これ以上の効果を示す薬は他にはない!」と断言できるほど秀逸な薬剤となります。


固形(懸濁)ステロイドが引き起こした事件

約5年前、ケナコルトの注射後に関節が腫れて痛みが出るという報告が世界各地から上がりました。実際、私の患者でも10人に1人の割合で関節腫脹と疼痛が起こり、1時期生産中止なりました。明らかな原因をメーカーは発表することなく生産が再開されましたが、それ以降、関節腫脹が発生する件数は千人に1人以下となりました(私の経験上の数値)。ただし、関節腫脹は数日以内に治まり、それ以降は関節の動きが調子よくなることを確認していますので、後遺症は残らないようです。


おそらく原因は固形粒子の大きさの不揃いと推測し、大きな粒子が関節面を傷つけるためではないでしょうか。最近ではめったに関節腫脹を起こす方はいませんが、スポーツマンの関節内に注射する場合は、一応万一に備え、関節腫脹が数日間起こり得る可能性があることを考えておきます。これが固形ステロイドの弱点(短所)です。しかし、5年前のケナコルト事件も、今では忘れている医師が多くなりました。よってケナコルト注射後に関節が腫れても、原因をケナコルトのせいであるとピンとくる医師が少ないと思われます。


 

使用量をわきまえる

ステロイドは体内から分泌されるホルモンであり、「悪者扱い」してはいけません。悪いのは過去の医師たちが「使用量を研究もせずに濫用したために」副作用が出てしまったことであり、使用量をわきまえれば安全であるという認識です。再度申し上げますが、ステロイドは体内で分泌されているものですから副作用うんぬん以前に、人体に必要不可欠な物質であるということを忘れないでいただきたいのです。


ケナコルトの副作用欄には毎年数個の使用注意の病名が新たに追記されていきますが、それらは使用量をわきまえない医師たちが作り出した悪しき記録であることを念頭におかなければなりません。ただし、適切な使用量を研究した論文は世界にほとんどありません。強いて言えば私の論文くらいでしょう(このHPに掲載しています)。よって適切な量がどの程度の量なのか?が他の医師たちに認識されていません。よって、適切な量を研究していない医師にはスポーツマンにケナコルトを使用する資格がないと思われます。よってケナコルトを使用できる医師がほとんどいないという現状です。それでよいと思います。


ちなみに私は1関節の1回量を2.5mgとしています。これは1バイアルの20分の1という少量です。ただし、この使用量でも毎週注射すると副腎機能が低下する場合があり、1回使用量だけを管理すればよいという単純なものではありません。


スポーツマンの関節にケナコルトを使用する短所

  1. ドーピング検査

ケナコルトは副腎皮質ホルモンであり、量にもよりますが、その効果が数週間は続きます。したがって薬物検査の2か月前には使用を中止すべきです。薬物検査がない大会、レベルであれば問題はありません。また、使用の際にはチームドクターに申請書を提出しなければなりません。治療のためとはいえ、チームドクターは使用を許可しないと思われますのでドーピング検査以前の問題となるでしょう。しかし、選手生命がかかっている場合、そうした一般常識に従っていては復帰が難しくなります。ご自身の決断が必要な場合があるでしょう。

ドーピングホットラインによると以下のように回答しています。

「医療記録(カルテ、様式任意)を必ず保存して下さい。 医療機関における糖質コルチコイドの局所注射(局所使用)は禁止されていませんので、TUEは不要です。 競技会のドーピング検査の結果、糖質コルチコイドが検出された場合には、 (1) JADAが、アスリートに使用状況を問い合わせる (2) アスリートは、上記の医療記録をJADAに提出し、局所使用であることを証明する (3) JADAが、検出結果がその医療記録と矛盾しないか確認し、局所注射使用かどうかを判断する (4) JADAが局所注射使用であると確認した場合、アスリートは違反なしと判断される 上記(2)において必要となりますので、アスリートは、病院での医療行為を受けた際には、必ず医療記録を残しておきましょう。」

つまりケナコルトの使用は申告すれば問題ないようです。

 

2、ケナコルトを注射しても痛みが続く場合

ケナコルトは強力に関節内や腱鞘内の腫れを引かせますので摩擦が小さくなり、激しい運動にも関節や靭帯が耐えうるようになります。摩擦が小さくなれば損傷して死んでゆく細胞数も減りますから、死滅細胞を食する免疫系細胞がケナコルトにより抑制されても問題は起こりません。ところが、ケナコルトを注射しても痛みが持続する場合、摩擦が十分に除去しきれていないことを意味しますから、損傷して死滅する細胞が減っていきません。この状況ではケナコルトは悪化のサイクルを回します。すなわち、免疫を抑制する作用のせいで、死滅細胞を食する免疫系がしっかり働いてくれないので、関節内や腱鞘内には死滅細胞のゴミがたまっていきます。そしてこのゴミがさらに細胞内の新陳代謝を妨害するので関節や靭帯は崩壊する方に向かいます。


ケナコルト使用量を知らない医師はこの改善と改悪のボーダーラインを知らないため、治療が改悪の方に傾いていてもケナコルトの使用をやめないために関節壊死や腱断裂にまで至らしめてしまいます。ボーダーラインは「痛み」にヒントがあります。痛みはケナコルト使用量と使用頻度との関係で変化しますから、ボーダーラインを認識するにはそれなりの研究と経験が必要になります(私のHPの中にそのヒントが隠されています。というよりも、隠していませんが…)。

 

3、関節内腫脹

前述したように、ケナコルトの粒子が関節面を傷つけることがごくまれにあります。その際は約24時間、関節を動かさずに待機していれば腫脹が消退し問題ありません。最近は生産者の管理が行き届いているせいか、関節腫脹が起こることがほとんどありません。私の場合2年間で1例のみです。腱鞘内注射では問題がありません。

 

4、社会的問題

ケナコルトを正しく使用できる医師はおそらく皆無に近いのでアスリートが軽率にケナコルト注射を受けにスポーツ整形外科医に通院することをあまりお勧めしません。ましてや、ドーピングの問題もあり、プロスポーツ選手であれば、チームドクターもいるでしょうから、そういう医師に相談すれば必ず否定されます。スポーツドクターのプライドにかけて反対するでしょうから治療の際には自己責任で担当医に内緒にしなければならないでしょう。それは道義的に難しいことかもしれません。ただし、「手術をしなければならないほど悪化」しているのであれば、ケナコルト治療は手術と比較すれば何十倍も安全ですから、軽率に「早く復帰したいから」といって手術を選択されないことです。手術の前にはまず注射を選択すべきでしょう。いきなり手術を勧める方が社会問題だと感じます。


捻挫・肉離れ・骨折の腫れを瞬時に治すステロイド療法

これまでステロイドの注射治療を紹介しましたが、実は注射よりも安全で普通の消炎鎮痛剤の何倍も腫れを軽減させることのできる治療法があります。その方法はステロイド軟こうを捻挫や肉離れを起こしたところに塗るというただそれだけのことです。肉離れや捻挫は、程度にもよりますが、およそ3週間は腫れや痛みが消退しません。しかしながらステロイド軟こうを塗れば、その多くが数日で驚くほど腫れと痛みが消退します。腫れが引くと血行が促進し、修復速度が急激に増しますから、治るまでの期間が大幅に短縮されます。患者たちには「魔法の治療」と呼ばれています(笑)。


経皮的に吸収されるステロイドの副作用は、飲み薬や注射に比べて少なく、ほとんど問題になりません。よって私は腱鞘炎や捻挫、肉離れ、へバーデン結節などにもステロイド軟こうを処方します。1日数回局所にぬるだけで済みます。外傷にステロイド軟こうを処方するのは恐らく私くらいなものですから、ステロイドが外傷にどれほど驚くべき威力で効果を発するか?を知る方はいらっしゃらないと思います。経皮吸収される量は短期間であれば問題視されない量ですので、学童にも使用可能です。使用すれば短期間で腫れが引きますので、ずっと使用する必要もありません。アスリートであれば、秘術として知っておいても損がないかと思われます。


ステロイドで腱が切れやすくなるという情報

この情報はこのHPでも紹介しています。特にケナコルトは腱断裂の危険ありという情報が能書きに記されています。その情報をどこまでしっかり認識するかしないかで、考え方が変わります。私はそうした情報を嘘だと述べているわけではなく、情報がうわべだけの浅い理論なのでもう少し深く病態生理を考察した方がよいと述べるのみです。心配の方は「ステロイドの薬効・薬害」のところをお読みください。ここでは深く述べません。


アスリートがこのHPにたどり着くか?

アスリートがプロとして生きて行くには、必ず通らなければならないのが故障の壁です。全ての選手が自分の身体能力のMaxをかけて技能を競い合うのでわずかな油断で肉体が大きく損傷します。それはナイフの上を歩いているに等しく、集中力を欠いたら即転落です。そうした中、故障した場合、「早く復帰したい」というあせりにおいて、選手はもっとも身近なチームドクターに相談します。チームドクターは「早い・安い・うまい」ですから。よって、選手生命がまだしっかりしているうちは、自ら身の危険を感じて「名医を探そう」とはしないでしょう。そんな暇があるわけありません。よって私のHPにたどり着くこともないでしょう。


ところが、実際にアスリート生命が絶たれ、限界を超えてしまった人はようやく「自らの力で名医を探そう」とHPの検索を開始するでしょう。しかし、その際は手遅れである可能性も高いでしょう。破壊されつくした運動器で私のところに来られても、私は魔法使いではありません。軽症のうちに私のところにやって来られれば、最高のパフォーマンスを出せるのですが…それはおそらく難しいでしょう(社会的に)。


私は注射専門の整形外科医ですが、やはり関節内注射や腱鞘内注射の技術は普通の整形外科医よりもかなり高いと言えるでしょう。注射の技術はケナコルトを使用するかしないか以前の問題です。狙った場所に薬を正確に届け、かつ周囲の組織を損傷させない技術です。この技術が高くなければ、よい効果を発揮しません。よってケナコルトを使う使わない以前に、注射でアスリートを治せる技術は医師によって大差がつきます。

スポーツ外傷救済のステロイド治療」への29件のフィードバック

  1. 初めまして。
    自分は、刀等を使う武道をしている30歳の男です。
    平成26年の11月頃練習中に利き腕の右肘に激痛があり、物を持てないレベルの痛みだったため、手肘外科専門医の診察を受けたところ「レントゲン・MRIで確認するが特に問題は見られない、テニス肘である」との診断でした。ここで平成27年3月頃までテニス肘サポーターやスプリントの装着・ステロイド注射(1回)に加え、スポーツリハの治療を受けましたが、ほとんど効果がありませんでした。
    このため、ネットで別な整形外科を探して受診したところ、痛覚過敏と肘周辺のトリガーポイントが原因とのことで、痛みのある肘周辺各所に平成27年4,5,6,7,9,12月、平成28年1,5月の計8回トリガーポイント注射と投薬治療、体の使い方の指導を受けました。7月あたりから症状が軽くなったため、練習を少しずつ再開したものの、再び痛みも出始め、平成28年5月からは、肘関節上部の痛みのほか、当初はなかった小指薬指の若干のしびれや手のひらの下部(小指と手首の間)、親指側の手首、肘の外側で手首方向に数センチいった部位などに痛みがあります。
    また、平成27年6月に子供が生まれたため、その面倒を見ています。その際もできるだけ肘に負担がないよう心掛けているつもりですが、肘の上部が痛むことがあります。

    マイナーな世界で、アマチュアではありますが、全国レベルの競技者で、自分で言うのもなんですが将来を期待されている一人です。この競技を続けるために職業も選びました。このままでは絶望的です。なんとかして復帰したいのですが、診察していただけないでしょうか?
    東北在住ですが、東京であれば通えると思います。
    よろしくお願いいたします。

    • 治らない痛みには特別な要素が複数からんでいます。複数が絡んだ痛みは西洋医学ではもっとも苦手とする分野です。西洋医学では診断学は常に純粋に一つの疾患しか診断できないという欠点があるからです。さらに手の外科医は外科医であるからして、「手術で治す方法」を研究した医師であり、手術以外で治す方法を研究していません。名医であっても、保存療法で治療することは代替医療の治療者にも劣ります。代替医療の施術者は保険が効かない高い治療費で治療するので、治せないでは済まない世界で生きているので西洋医学の医師よりも背水の陣で保存療法を研究します。だから保存療法の分野では医師よりも優秀であることが多いのです。まず、西洋医学とはそういう医学であると言う真実を見ることが大切です。特にアスリートであれば真実を常に見つめる精神の強さが必要です。

       加えて、西洋医学は保険診療なので、保存料金はあり得ない程低い料金設定にされています。つまり、日本の医療は保存療法にはお金を出さない方針であるので濃厚な治療ができないという極めて大きな欠点を持ちます。これが日本の保険診療ではあなたのような症状を治療することができない最大の理由なのです。つまり問題はお金なのです。

       自費診療にすればよいと考えるでしょうが、自費診療には重い税がかかる仕組みがあり、日本は「自費診療を政府が歓迎しない国」となっていて、簡単にはできません。

       さて、このような「お金が誰からももらえない状態」では医師は患者の診療に時間をかけることができませんので、5分以内に治療を終わらせなければなりません。もちおんそんな西洋医学の現状では治せるはずがありませんし、あなたのような症状の患者は病院経営には「害になる存在」となります。これが真実です。

       もしも、あなたのような症状の患者が西洋医学の医師に治療してもらうのであれば、礼儀として最初に謝礼を渡さなければ、医師は赤字で倒産します。にもかかわらず、私の診療所に謝礼をもってきた患者はほぼゼロ。治っても謝礼はゼロ。これでは本当に倒産します。謝礼を要求したことはかつて一度もありませんが、治らない病気を治すにはお金がかかるという概念を全くもたないことは盗人と同類です。

      ならばせめて治療する医師に敬意を払いなさいとこの掲示板に書き続けても、敬意さえ示さない患者が多く、実際に治療に支障が出ます。敬意がない患者は不信感が強すぎて治せないからです。そして莫大にかけた治療力が無駄に終わり、こちらも疲弊します。もう一度いいますが日本の医師が患者を保存的に治せない理由はお金です。対価にお金を支払うということがいやであるなら、最大限の敬意を払いなさい。その敬意の証として「ここに治療経過を書き込む」などの表現をしなさい。治らない場合は治らない経過でもかまいません。どれだけの治療を行って、治らないのかを書き込めばよいのです。

       私が病状をここに書き込ませている理由は、あなたの疾患が他の人達の病気を研究する材料になり、多くの人に役立つからです。私はあなたのために治療をしているのではなく、世界の多くの人々を救うために治療をするわけです。だから自分の命がすり減るほどの労力をかけて保険内診療というあり得ないほど安い治療費で治療を行っているのです。あなたはそうした私の尽力に報いるのが人としての道であり、あなたにも多くの人々を救うための協力をしていただきます。情報提供という協力です。それがこのホームページの主旨です。

       ここにこうして書くのはあなたを批判するためではなく、これを読む多くの方々に西洋医学・日本の医学の実情を知らせるためです。保険診療は保存療法にお金をかけさせないように政府が動いていて、その実害が出ていることをわかってもらうためです。そして国に対して怒りを持ってください。それがせめてものあなたにできる私への些細な謝意と敬意です。

       私は日々の難病の診療で疲弊しきっています。治療の対価を支払ってもらえないことに毎日耐えています。それでも私は西洋医学の保存療法での最後の砦であることを自覚していますので患者からは逃げません。どうぞ来院してください。

      • ご返信ありがとうございます。
        診察していただけることにつきまして、感謝申し上げます。お伺いさせていただきます。
        治療経過を以下に書きます。

        約1kgの刀を使用する武道と木の棒を使う武道の二種類を行っている。
        刀を使用する武道の練習中、フォームの変更を検討していた際、右片手で得物を持って振った時、姿勢が悪かったためか遠心力に負けて肘が伸びきってしまい、右肘関節およびその上下周辺部や筋に激痛が起きた。物をもてないくらいだった。

        地元の整形外科を受診し、手肘外科専門医の診察を受けた。
        初回診察時に、痛めた状況と症状を伝えたところ「一週間すれば治るんじゃないの。様子を見るように。」とだけ言われた。

        一週間後、全く痛みが変わらないため再度受診。「ごめんごめんテニス肘だね。痛いことは何もしないように。3週間後くらいにまた来て」とのことで、痛いことをしないという指示と、テニス肘サポーターの処方をうけた。腕を伸ばして手首を下に曲げて患部を伸ばすストレッチを紹介されたが痛みがひどく実施できない状態だった。

        サポーターを装着し、極力痛くない動きに留意して生活するも、大した効果は感じられず、ストレッチもできず、痛みも大きく変わらず。

        約三週間後受診し、痛みが変わらないことを伝えたところ、MRIで状況を確認。「骨と腱様部の間が白く映っており、炎症を起こしているが、とてもひどいというような状態ではない。また三週間後に来て」との説明だった。この際、装具(スプリント)を作り、手首に装着するよう指示を受けた。また、ホットパックによる温めと作業療法士によるリハビリを受けた(確か)。

        装具を装着して生活するも、効果が感じられるような状態にはならず、ずっと同じ痛みが続いている状態で過ごした。

        年末年始を挟んだため、約一か月後に受診し、痛みが変わらないことを伝えたところ「ステロイド注射を打つしかもう出来る方法はない」とのことで、テニス肘で痛くなる部位にステロイド注射実施(ケナコルトという名前ではなかったと思います)。打った直後はその部位に関する痛みは減じた。この後ホットパックによる温めを受けたが激痛が生じ、患部のアイシングを急きょ実施した。また、痛み止めとしてセレコックスの処方を受けた。

        翌日から再び痛みを感じるようになり、注射の効果に疑問を覚えた。また、セレコックスを服用するようになってから、肘全体の痛みとしてはほんの少し軽減された感があった。

        約二週間後受診し、注射の効果があまり実感できない旨伝えたところ「現状では打てる手はない。スポーツリハビリを週二回実施して様子を見るが、治る確率は一年で90%」とのことだった。また、手首を曲げるストレッチは、痛みがあるうちはしないほうがよいと言われた。スポーツリハビリは、指に輪ゴムを通して開いたり閉じたりするものや、ほんの少し負荷をかけて手首を旋回あるいは起こす動作であった。
        その後約1か月前後スポーツリハビリを受けたが、痛みが大きく改善することはなかったため、別な医療機関を探すことにした。

        インターネットで検索し、他県の整形外科がHP上で販売していた治療教材を購入し、メールで症状等について相談しながら、教材に基づく対応を始めた。この時点で、関節炎と肘周辺のトリガーポイントがあると思われるとの話だった。

        約二か月後、当初の強い痛みは軽減されたものの、練習が再開できるレベルまで痛みがなくなることはなかったため、直接受診することにし、特別に予約させていただき、受診(遠方であったため)。
        診察で確認された肘周辺のトリガーポイントに対して注射を実施。超音波による治療を受けた。タオルを持って腕を背中に回し、反対の手で引っ張るストレッチ、腕を伸ばして手首を曲げるストレッチ、500gの重りを持って肘の屈伸をするリハビリを実施。これらは自宅でもできるだけ毎日実施するよう指導を受けた。また、ノイロトロピンと漢方薬二種(一か月分)の処方を受けた(以降受診した後は毎回一か月分の処方を受けた)。

        全体的な痛みは少なくなっていったが、肘の上下には依然として痛みがある状態が続き、月一回の頻度で三か月通い、その都度トリガーポイント注射を受けた。この間指導を受けた腕を伸ばして手首を曲げるストレッチ、500gの重りを持って肘の屈伸をするリハビリの実施に努めた(以後も継続)。

        その後痛みが落ち着いたため、使用する得物が軽い棒の方の練習を再開(得物が重い刀を使用する武道の方は痛みが出そうだったため再開できず)。しかし一定の形で負荷がかかった際に再び痛みが発生。また、これまでの部位の痛みに加え、肘の内側に少し痛みが出るようになった。大会が数か月後にあることから練習を完全に休むことはできなかったため、極力痛む形を減らすようにした。

        また、このあたりから、生まれた子供の面倒をみるため、抱きかかえたりすることが増え、極力肘に負担がいかないように工夫するも、寝かしつけ等で長時間に及ぶ場合は肘に痛みが出た。

        前回の受診から約二か月後、再度受診しトリガーポイント注射実施。受診する際、棒を持ち込み、実際の動作を見ていただき、体の使いかについて指導を受けた。
        この後、練習量等を調整した棒の方の練習の継続と、刀の代わりに軽い模擬刀を使用してもう一方の武道の練習を再開した。ゼロではないものの以前より痛みは出にくくなった感じを受けたが、痛みが完全に消えることはなかった。

        前回の受診から約二か月後、再度受診しトリガーポイント注射実施。

        約一か月後、子供の世話のため、抱きかかえたりすること等により肘の痛みが発生。抱きかかえている最中よりも、抱きかかえが終わった後にじわじわと痛みがでてきた。
        このため再度受診しトリガーポイント注射実施。痛みは軽くなるが消えることはなかった。

        約二か月後、ひどく痛むわけではないが依然として痛みは消えず。
        これまでの右肘だけでなく左肘にも痛みが出るようになった(が、いったん落ち着いた)。

        その一か月後、棒の練習後に今までと少し違うところに強い痛み(肘と手首の中間あたりから手首までの筋)と、小指薬指にしびれるような感覚が発生。以後、練習は基本的に休止。

        痛みが取れないため、翌月再度受診。エコーで患部を確認しながら、肘上部・肘内側・腕等にトリガーポイント注射実施。一週間たったあたりからまた痛みが出始めた。左肘も痛みはじめ、現在に至る。
        なお、全期間を通じて、刀を使う武道は痛みが出るので本格的練習は一切出来ていない。

        • くわしい内容を記載していただきありがとうございます。ここまで詳細を書かなくてもよかったのですが、あなたの当方への敬意であると受け取っておきます。実直な方で助かります。西洋医学は井の中の蛙という最新のブログもぜひお読みください。西洋医学(スポーツ医学)に頼りきることはあなたの場合はやってはいけないことです。世の中にはあなたのような方が最終的に手術を受け、そして再起不能となったスポーツ選手も大勢いることを頭に入れておいてください。スポーツドクターは元々整形外科医ですから、切って治すのが専門であり、保存的に治すことには長けていません。代替医療の方が保存的に治すことに長けています。真実を見なければバカを見ることになります。どのくらい長けているか?は実際に治療を受ける以外に方法がありません。ただし、あなたの場合、複数以上の原因が考えられますので、代替医療でも苦しいと思います。私が治せるとは断言しませんが、私は最後の砦です。

           治療内容は肘関節内ケナコルト注射、肘両側のケナコルト注射(共にケナコルトは組織を損傷しないように獄少量使用)+頚部の神経根ブロックです。これ以上でも以下でもありませんが、これらの治療の全てが一般的な整形外科医にはできない技術です。まずケナコルトの使い方を知らないこと。注射を愛護的にすることができないこと。そして肘関節内にうまく入れることがなかなかできないこと。神経根ブロックもできないこと。などが挙げられます。注射を愛護的に行う技術はかなり高等な技術ですが、1回の手技料が270円という値段設定(厚生労働省がこれほど無謀な値段設定にした)ですので、この注射の技術を真剣に磨こうとする医師が存在しません。本来は一桁違うはずです。関節内注射も800円と設定されていて、あまりにも安いため、肘に関節をする医師は全国でほぼ皆無です。値段が安いと、その手技で大量の赤字が出てしまい、さらに医師のプライドが著しく傷つくからです。世界のトップのシェフに270円の弁当を作らせることが可能かどうか考えてください。その屈辱は死よりもつらいものです。

           私は医師のプライドが著しく傷つく状況で、自分の腕をせっせと磨き、270円の弁当を作り続けてきたのです。だから今日の技術があるわけです。上記の治療が私が行うものの全てであり、それで治らなければ私の役目は終わりますが、代替医療との組み合わせにより治る確率を上げる方法もあるかと思います。よろしくお願いします。

  2. 親子でいつもお世話になりありがとうございます。西東京在住のMです。

    この記事は少なからず私のために書いてくださったのではないか?と自覚しながら、メールでのご相談・ご報告のみで済ませてしまっていました。申し訳ありませんでした。

    遅ればせながら、私のケガ(スポーツ外傷)について書き込ませていただきます。

    私は40代前半の男性です。マラソンが趣味で走歴20年以上の市民ランナーです。競技者レベルというほどではなく、あくまで趣味のレベルですが、5年ほど前からアキレス腱を痛めてしまいました。
    (両足ですが主に右足。左足はわずかな痛みでした。積極的に治療をしていたのは右足のみでした)

    最初は走り始めだけ痛く、少し経つと痛みが消えていたため気にせず走り続けていたのですがだんだん痛みが消えなくなり、ついには歩行時や寝起き、しばらく座っていてから動き始める時にもアキレス腱に痛みが出るようになり、走れなくなりました。

    ・アイシング、ストレッチ
    ・ロキソニンやボルタレンの湿布および塗り薬
    ・安静(スポーツ中止1年間くらい)
    ・オーダーメイドのインソール作成
    ・電気治療、超音波治療、鍼灸
    ・ヒアルロン酸注射
    ・PRP療法(ヤンキースの田中将大投手が右肘靱帯を部分断裂した時に行った治療。腕から採血した血液を遠心分離器にかけ、濃縮した血小板と白血球のみを取り出し、患部に注射するというもの。)、
    ・運動器カテーテル治療(そけい部からカテーテルをアキレス腱まで通し、薬剤を流し入れて新生血管をふさぎ、新生血管に沿って生えている神経からの痛みを遮断する治療。)

    といった治療を試しましたが、痛みの軽減はあるものの結局、5年前に痛めて以来、右足のアキレス腱は腫れがずっと引かず、歩くときの痛み(重心をかかとからつま先へ移動するとき、かかとの時点では痛みませんが、拇指球からつま先へ重心がかかるときにアキレス腱がズキンと痛くなる)はどうしても消えませんでした。

    手術をすすめられましたが、私の右足のアキレス腱は「損傷」を通り越して「変性」しており、その広範囲に変性した病的な部分を除去する手術をおこなうと、手術中にアキレス腱が切れる可能性も高いとのことでした。

    切れてしまった場合、変性した部分が広いため、縫合してものちに突っ張り感が残ったり別の痛みが発生することもあり得るようで、手術はしたくないと思い、他に手はないかといろいろ探しているうちに先生のHPを見つけました。

    すぐ先生にメールし、ステロイド(ケナコルト)の腱鞘内注射をしていただきました。(去年の6月頃です)

    その結果、左足は1回の注射で完治し、右足も1回目の注射で8割方腫れと痛みが引きました。右足は続けて2回目の注射により、完全にアキレス腱の痛みがなくなりました!

    それからマラソンを久しぶりに再開しました。
    最初は30分くらい走ると少し痛むかな?というような状態でしたが、走る回数は週2回まで、1回60分までとし、走り終えた後に即アイシングを、走る前には足湯をして温めストレッチ等を行い十分な準備・ケアを徹底したところ、90分くらい走っても痛みを感じることがほとんどなくなりました。

    そのような状態が半年ぐらい続きました。

    今年に入って2月末に30kmのレースに出場するため、練習時間と距離を伸ばしたところ、以前ほどの痛みではないものの右足アキレス腱のみ再発してしまいました。
    (腫れがまた引かなくなり、歩行時の痛みが出てくるようになりました)

    そこで2月に2回、また先生にケナコルトの腱鞘内注射をしていただきました。結果、腫れと痛みはかなり引き、無事に30kmを完走することができました。

    それから3ヶ月ほど経った現在ですが、週2~3回、40分くらい走っていたところ、また右足のアキレス腱の腫れと痛みがぶり返してきてしまいました。

    しかし、アキレス腱の腱鞘内注射は先生のように研究に研究を重ねてリスクを最小限にして打ってくださったとしても、あまり間隔を空けずに打つとアキレス腱断裂の可能性が極めて高くなるということなので、今は走るのをやめて様子をみています。

    おそらくステロイド(ケナコルト)の注射をしていただいた後、走るのをやめてウォーキング程度なら再発することはないかな?というのが私の印象です。
    一度決定的に痛めてしまうと、痛める前と同じ内容の動きをする場合はやはりかなりの注意が必要だと実感しています。

    またしばらく間隔を空けて、先生に注射をお願いしようと思っています。
    不義理をしてすみませんでした。
    今後ともよろしくお願いします。

  3. 上に書かれている方と症状や内容が非常に近かったので、
    私もここで相談させてください。
    ※重複する部分はコピペさせていただきました。

    私は30代前半のマラソンランナーです。

    約1年前から両足のアキレス腱を痛めてしまいました。

    最初は走り始めだけ痛く、少し経つと痛みが消えていたため気にせず走り続けていたのですが、
    約3ヶ月前から両足ともに痛みが強くなり、
    歩行時や寝起き、しばらく座っていてから動き始める時に痛みが出るようになりました。

    そこで整形外科を受診し、MRIを撮影したところ、
    アキレス腱周囲炎との診断でした。

    その際にドクターからは
    「腱がボロボロになるから」という理由でステロイド注射をすることは止められ、
    以下の治療を行うことになりました。

    ・アイシング、ストレッチ
    ・ロキソニンやボルタレン、スミルなどの湿布および塗り薬
    ・オーダーメイドのインソール作成
    ・電気治療、超音波治療
    ・ヒアルロン酸注射(3ヶ月で6回)
    ・PRP療法(4月、5月に1回ずつ)

    近いうちに大会があるため、
    これらの治療をしながら練習を継続していくように
    ドクターから言われたのですが、
    徐々に痛みが悪化してしまいました。

    そうこうしているうちに大会まで約1ヶ月となってしまい、かなり焦っています。
    スポーツドクターに確認したところ、ステロイドの局所注射はドーピングではないとのことでした。

    このメール内容だけでは判断できないかもしれませんが、
    ステロイド注射をして来月の大会(マラソン)を走ることはできますでしょうか?

    できそうであれば、
    ぜひ診察をお願いしたいと考えています。

    • 上記のアキレス腱の患者との笑い話ですが、「アキレス腱の治療には相当お金と労力と痛い目」に遭っていて、そして私のところに来て、注射1本で治ったのはあまりにも面白すぎますねという話です。私の治療法はアキレス腱治療の他の医師たちのプライドを傷つけ、彼らの商売を破壊しかねません。あまりにも「身も蓋もない」治療法だからです。よって、私の治療法は彼らがケナコルトの悪しき文献を世界中から集め周り公表し、その危険性を誇大広告することが必然になります。その理由は「私の治療法があまりにも簡単、かつあまりにも効きすぎるから」です。

       ですから、こうした文献を私が世に公表しても、別に患者が全国から押し寄せてくることはありません。そしてケナコルトで治療しようとする医師も現れません。ケナコルトは使い方が難しく、一つ間違えば悪化させることがあるからです。

       さて、質問内容への返答ですが、ケナコルトを注射し、次の一撃を加えなければ、走ることができるでしょう。ただしあせって次の一撃を加えてしまうと完走は無理でしょう。

      • ご回答ありがとうございました。

        これまで担当のドクターに言われたことを信じて治療を行っていたのに、
        ほとんど改善がみられず絶望していたところだったので、
        今回の回答を拝見して希望が見えてきました。

        東京近郊には住んでいないため、
        スケジュールの関係もあるのですが、
        ぜひ先生の診療所を受診したいので、
        診療所の情報を教えて頂けますでしょうか?

        よろしくお願いします。

  4. ママさんバレーが趣味ですが、7年前から左膝痛に悩まされ10ヶ所以上、整形外科・整骨院・カイロプラクティス等色々やりましたが良くなりませんでした。しかし頸椎調整の様な所に行き施術していただいたら、次の日から膝の痛みがなくなり喜んでいました。でも、膝と入れ替わりに股関節痛が始まりました。歩くのも困難になり整形外科でMRIなど撮った結果、左股関節に水が溜まっていて、痛み止めを飲んで安静にする様に言われました。股関節痛が始まって3ヶ月、痛み止めを飲み始めて3週間経ちますが痛みは増すばかりです。46歳女性です。

    • 股関節の水腫は股関節内注射にステロイドを用いれば劇的に改善するものですが、股関節内注射が出来る医師がほとんどいません。これができる医師を見つけ出すことは至難の技です。もちろん私はできますが、保険診療ではなく自費診療でやっています。おそらく一度の注射で完治に近い状態になるとは思いますが、変形が強い場合、注射がうまくいかない場合もあります。再発はするかどうかわかりませんが、再発するとしても3か月以上先のことが多いです。

  5. 2016年5月29日にアキレス腱炎の件で投稿しました、西東京在住のMです。

    F先生と腱引きのO先生、お弟子さんの治療により、
    私のアキレス腱炎はどうやらついに、本当に完治したようです!

    前回投稿以降の治療経過を記します。
    (長文になります。すみません)

    6月末にまたF先生にケナコルトの腱鞘内注射をしていただき、腫れと痛みが7割方引きました。(歩行時の痛みはほぼなくなりました)
    今までの経験上、走ると再発してしまうため走らずウォーキング程度の運動に留めていました。

    そしてF先生の記事で紹介されていた「腱引き」を試してみることにしました。(アキレス腱炎の「腱」の字と腱引きの「腱」が同じ字なので、これはもしかしたら?という思いがありました。)

    お弟子さんの道場で2回、腱引きの施術をしていただいたところ痛みがさらに引き、足首のすわりがよくなったような感覚がありました。
    この感覚は5年半前にアキレス腱を痛めて以来初めてのものでした。

    しかし、それでもまだ痛みと腫れは残っており、安静時痛は全くないものの歩行時に瞬間的にビリッとした痛みが走ることがあり、再発を恐れて走ることはしませんでした。

    その後、思いもよらず以前お世話になっていたPRP療法の病院の先生より直々にお電話をいただきました。

    内容は、最近改良型のPRPのキットを使うようになり、白血球の抽出量を増やして患部に注射することができるようになったため、私のアキレス腱の膨らみや腫れ、しこりのように変性して硬くなっている病的な部分を破壊し、アキレス腱炎を根治できると思うのでぜひもう一度PRPの注射を受けに来てほしいということでした。

    その先生によると、PRP療法でのアキレス腱炎の治癒率は高いそうですが、15人ほど注射をして治らなかったのは私だけであったようで、何とかして治してあげたいというありがたいお話でした。

    即答で「お願いします。」と答え、再びPRPの注射をしてもらうことになりました。

    しかも今回の場合、F先生によるケナコルトの腱鞘内注射と、お弟子さんによる腱引きの施術も受けているため痛みはかなり減っていてアキレス腱の膨らみ(腫れ)もひいており、しこりのような変性部分も小さくなっている状態でのPRPの注射のため、これは今後再発せずに根治できるかもしれない、という期待もありました。

    そして白血球の抽出量を増やしたPRPの注射をしていただきました。
    注射は(以前と同じく)治療効果が薄まるからということで、麻酔なしで行いました。

    今回のPRP注射は、過去7回の注射を上回る激痛でした。
    注射時にはズーンとした重い痛みがあり、注射後は次第にズキンズキンという痛みに変わり、その痛みが翌々日くらいまで残りました。

    結果は、残念ながら治癒にいたらず、予想に反して再発してしまいました。
    (アキレス腱が再び腫れて膨らみ、しこりのような変性部分がまた大きくなりました。そしてもう一か所、しこりを増やしてしまったようでした。歩行時痛もぶりかえしてしまいました。)

    先生はしきりに申し訳なさそうに「ごめんね」とおっしゃってくださいましたが、自分としては「何とか治してあげたい」という思いで直接お電話してくださった先生のお気持ちはとても嬉しいものでしたし、結果的に再発してしまったことには全く後悔はありませんでした。
    むしろここまで悪化させてしまってから受診している自分は申し訳ないと思いました。

    極端な話、これだけ色々な治療を試してきた結果であるのだから、もういつアキレス腱が切れても悔いはないという気持ちでした。

    それでも、やはりまた、再発させてしまったものの唯一マラソン復帰を可能にしていただけたF先生の治療(ケナコルトの腱鞘内注射)をお願いすることにしました。

    経験上、2回注射をしていただくと走れるようになるレベルまで痛みが消失するので、9月初旬に1回・10月初旬に1回F先生に注射をお願いし、打っていただきました。

    2回の注射により、歩行時の瞬間的なビリッという痛みはほぼなくなり、残っている痛みはアキレス腱患部をつまんだり押したりした時の痛み(圧痛)と、わずかな違和感(アキレス腱の痛みはほとんどないものの、常にアキレス腱に意識がある状態)のみになっていました。

    たまたま2回目の注射の時に、コンシェルジュのAさんに腱引きの道場がF先生の診療所の2階にオープンすることと、腱引きのお師匠さんのO先生が2週間後にいらっしゃるということを教えていただきました。

    そこでスケジュールの調整をAさんにお願いし、O先生の腱引きの予約を入れていただきました。

    2週間後の当日。

    その日はF先生にアキレス腱炎が再発していない状態では初めてとなる、3回目のケナコルト腱鞘内注射を打っていただいた後、O先生の腱引きの施術を受けました。

    O先生に「再発を繰り返すアキレス腱炎に悩んでいます」と伝えたところ『アキレス腱の痛みというのは『結果』であり、『原因』は他の場所にある』とのことでした。

    しばらく足の状態を触ってチェックしてくださり、『ここだ』とO先生はおっしゃいました。

    『西洋医学では重視しない、とある筋肉(名前は覚えられませんでした)のずれが原因で、四六時中アキレス腱を圧迫したり引っ張ったりしてしまうため、この筋肉のずれを正さない限りアキレス腱の腫れや痛みは必ず再発してしまう』

    と話され、ものの数分の施術でそのずれた筋肉を正しい位置に戻してくださった後、O先生はタブレット端末で3Dの筋肉解剖図を表示し、私のアキレス腱炎について説明をして下さいました。

    日常生活上の注意(走る前に行ったほうがよいこと)も教えていただきました。

    また、O先生は日本を代表するプロのトレイルランナーの方々を治療されたことがあるそうで、その中のお1人もアキレス腱炎で走れなくなってしまったことがあったそうなのですが、O先生の治療後見事に再び走れるようになったとのことでした。

    私のアキレス腱炎の症状もその方とほとんど同じで、『こういうのは得意だ』とおっしゃっていました。

    F先生の注射の直後にO先生に施術をしていただいたので、局部麻酔薬が効いており、痛みの変化に関してはその場では分かりませんでした。
    が、足首のすわりの良さを以前お弟子さんに施術していただいたとき以上に感じていました。

    一時間後くらいに注射の局部麻酔が完全に切れた後、アキレス腱を観察し、試しに押したりつまんだりしてみました。まだ痛みと若干の腫れに関しては変わらず残っていましたが、よくよく感覚を研ぎ澄ませてみると、アキレス腱に常に意識があるような違和感はなくなっていることに気付きました。

    それから数日間は同じ状態でしたが、4日ほど経過してからもう一度、アキレス腱の圧痛の有無を確かめてみました。

    驚いたことにどんなにつまんでも、強く押しても痛みを感じることは全くありませんでした!
    患部を観察してみると、変性してしこりになった部分は小さく残っているものの、腫れは完全に引いていました。
    これならもしかしたらもう大丈夫かもしれないと思い、約半年振りにまず30分程度走ってみました。

    以前は走ると少し痛みがぶりかえすことが多かったのですが、今回は走る前、走っている最中、走り終わった後を通して無痛のままでした!

    もちろん走る前にはO先生に教えていただいた注意事項を実践し、以前から自分で行っていた走る前の足湯やストレッチ・走った後のアイシングも行いましたが、無痛のままだったためこうしたケアは必要がないくらいでした。

    それから60分間走・90分間走も含め今日まで7~8回走っていますが、今のところアキレス腱に関しては無痛の状態が続いています。
    痛めているときには常に悪化する気配を感じながら走っていたのですが、現在はそういった気配も全くありません。

    決定的な治療となった日から現在、約1か月が経ちましたが、ありがたいことにおそらく完治と言って差し支えない状態を保っています。

    振り返ってみると、アキレス腱を痛めてしまってからすでに5年半の年月が流れてしまいました。
    ありとあらゆる治療を行っても治らず、もうマラソン復帰は不可能だと思ったことも何度もありました。
    これだけ痛めておいて復帰を望むこと自体がおこがましいのではないかと思うこともありました。

    「アキレス腱炎」は痛みがあり日常生活上不便ではあるものの、命にかかわる症状ではないのだから、一生付き合っていくしかないのだろうと考えたりもしました。

    それでもできるだけのことはしてみようと、最後に辿り着いたのがまさしく最後の砦のF先生でした。

    F先生に辿りつかなければ、まず痛みを取ることは不可能であっただろうと思います。
    そしてF先生に出会えたからこそO先生の施術を受けることもでき、合わせ技で完治に至ったのだと思います。

    F先生とコンシェルジュのAさん、そして腱引きのO先生、お弟子さん
    本当に感謝しています。どうもありがとうございました!

    ※参考までにその他に試した治療も記しておきます。
    (2016年5月29日投稿時に記したもの以外)

    ○ グラストン・テクニック (インストゥルメントという、ステンレスの棒のようなものでアキレス腱全体をこする治療。いわゆる筋膜リリースの一種のようです ⇒ これはある程度痛みの軽減が感じられました。)

    ○ サプリメント(プロテオグリカンという成分の入ったもの。コラーゲンの原料になるといわれているもの ⇒ 半年間飲んでみましたがはっきりとした効果は感じなかったです)

    ○ ウイートグラス(小麦の芽のエキスを主原料としたクリーム(塗り薬)。アキレス腱炎は「自己免疫反応」が原因と考え、このクリームが免疫調整剤として働き、痛覚の伝達物質等を抑制することにで痛みを取り除けるといわれているもの。⇒ これも数か月塗りましたが効果を感じませんでした)

    ○ 階段トレーニング(アキレス腱炎は伸張性収縮の状態でのみ回復するという発想に基づいたもの。階段上で2~3秒間、素足で爪先立ちし、次いで2~3秒間、踵を階段面より下に下げる。この一連の動作を15回繰り返し、毎日3セット行う。⇒ これも半年間くらい欠かさずやりましたが効果は?でした。むしろ痛みが増してしまうこともありました)

    • 貴重な投稿をありがとうございます。腱引きとコラボ治療をすることで1+1=3や4にできる例です。もちろん、腱引き師なら誰でも同じ、ではありません。治療経験・実績により治療力に個人差が出てしまいますので。また、全員が全員、このように完治するとは限りません。しかし、現時点で他の治療を圧倒できる、最強クラスの治療法であることだけは間違いないと思います。

       治療法というよりも、治療技術かもしれません。私もO先生も「匠の技」であり、微妙な技はなかなか真似ることができないものです。他人に教えても同じようにはできないものです。こうした極めて高い技術を患者自身が宣伝してくれることは非常にありがたいことです。私が述べても誰も信じませんから。

       こうした極めて高い技術でさえ、治らない患者の前では無力化されてしまいます。どんなに素晴らしい技術を持っていても、一人でも治せない患者がいれば、その患者にとっては無意味・無価値となります。記載していただいた治療法は効果がなかったかもしれませんが、他の比較的軽症の難治性の方々を救えているのであれば、存在価値があります。

       私やO先生の治療は、最後の砦として難治の中の難治の方のみが受ければよいことで、そうでない患者は、その他大勢の治療師のところで治療を受けて改善されていったほうがよいわけです。そうでなければ、私もO先生も、患者を見きれません。

       ですが、貴重な投稿です。日本中のアキレス腱痛に悩むランナーたちに一筋の光が見える内容ですので、同じ経験を持つランナーを救える機会が増えると思います。そうしたランナーたちにあなたの投稿が感謝されると思います。ありがとうございました。

  6. 数か月ほど前のことですが、たまたま外科の近医にジョギング後のふくらはぎ痛を訴えたところ、これがすごく効くからと、ステロイド注射を痛む部位に数か所筋注してもらいました。医師が言うほどの即効性はありませんでしたが、数日内に完治しました。消化器外科がご専門の先生にもかかわらず、こうした治療法を施術されたことに感心し、ステロイド注射による炎症治療が頭に残っていました。なお、この消化器外科がご専門の開業医先生は星状神経節ブロック注射も手掛けておられたそうですが、やはり細心の注意が必要なので、スーパーライザー登場により、切り替えたと述べられました。現在私は適正な交感神経作動を目的に時々スーパーライザーを受けています。
    私も医療従事者として多少の医学知識があったものの、ステロイドは怖い薬、くらいしか認識がなかったので、一度ネットでステロイドの筋注について調べてみようと思い立ち、このサイト「スポーツ外傷救済のステロイド治療」に巡り会いました。まだブログのこのページしか拝見していませんが一読して、こんなドクターがいるのか、すばらしい、と感嘆しました。と同時にステロイドで外傷治療するのはまっとうな治療法であることも確認できました。文中、西洋医学医師への課題を述べられている点も同感しました。私は68歳からジョギングを始めて以来4年になりますが、その間、脚の故障があちこちに出現しています。アキレス腱周囲炎は、治癒に1年を要しました。このブログを書かれた先生の治療を受けていたらなあ、と思った次第です。もっとブログを閲覧させていただこうと思っていますが、コメント記載欄がありましたので、まずこの感激をまずお伝えしたいと思って書き込みました。先生の治療を受けるにはどうしたらいいでしょうか?このブログのどこかにコンタクト先が掲載されているのでしょうか?現時点では故障はないのですが、いつか何か起こった時の「助け人」としてメモっておきたいものです。

    • 何か困ったことがあれば、いつでも来院ください。東京ですが。ただし、移動ができなくなるまで放置しないことです。来院さえできなくなりますので。ご連絡さしあげます。

  7. 1週間ほど前、壁をよじ登るスポーツ、ボルダリングの最中に手首を痛めました。
    MRI検査では腱鞘やTFCCをいくらか損傷していると診断されました。現在は手首を動かすと激痛が走ります。
    ボルダリングに再起するためにブロック注射での治療を検討しているのですが、
    先生に施術をお願いすることはできませんでしょうか。
    どうぞご連絡をお願い申し上げます。

    • TFCCは手関節内注射を上手に行えば、ほぼ完治させることができますが、放置すれば何年間も痛みが続く事もあります。どうぞ私の診療を受けにいらしてください(手関節内注射が上手にできる医師がなかなかいませんので)。ただし、手関節内注射は保険点数が極めて低く、保険診療ができない状態にあります。厚生労働省のおかげです。

  8. 4年ほど前に左足首に違和感を覚えました。
    特に何かした覚えはありませんが思い当たる事としてはサンダルで軽く足をねじったかな、というものです。ヨガの講師をしているため違和感を覚えながらも正座やあぐらの姿勢を繰り返し 1年くらい前から足首が大きく腫れ正座はもうできません。整形外科でレントゲンをとってもらったところ 変形性足関節症でできるだけ安静にしてください、仕事で動かしてる限り腫れはひかないと思うので大事に使って下さい、との事でした。キネシオテープをまいたりできるだけ足首に負担をかけないように生活していますが足首の腫れは大きくなるばかり。一時期足の裏に痛みがでて歩くのが大変になり 整体院でホットパックや低周波音をしていただき その時は痛みがとれました。痛みのない日、すごく痛い日と繰り返し 痛い日には仕事をかえないといけないかな、と絶望的な気持ちにになります。またかばうために全身のバランスが崩れて別のところが痛くなったりするので どうにかしないといけない、と思いました。
    手術も視野にいれて治療法をさがしていたところ先生のHPにたどりつきました。
    ぜひみていただけないでしょうか?
    東京在住です。

    • 手術の必要はまずないと思います。まずは私の関節内注射を受けてみてください。足関節内注射は難易度が高く、普通の医者ではうまくできませんので。

  9. 初めまして。
    アスリートの子供を持つ親です。
    肩の痛みを抱えながら約1ヶ月遠征に行き試合に出場し、その後病院へ行きMRIの結果、腱に傷があり腫れている為痛みが出ているとの診断でした。エコーで画像をみながらヒアルロン酸の注射をしました。
    再度大会へ出場するも痛みは、残っており、再診し再度ヒアルロン酸を注射し約10日間安静にするも1週間以内で再発。

    今後このままでは、同じことの繰り返しかと想像しております。他のアスリートでステロイドの注射を肩にし痛みがなくなったとの話しを聞きネットで検索をしたところ先生のサイトと出会いました。
    今後も大会が続くためどの様に対応すべきか悩んでおります。何卒ご指導のほど宜しくお願い致します。

    • エコーを見ながら、適所に注射しているというのに、その注射の内容がヒアルロン酸であるというのは、何とももったいない話です。ケナコルト入りにすれば今頃痛みはほとんどない状態になっていると思います。ただし、そのリスク管理はノウハウが必要ですので、入れればよいというものではありません。そのノウハウが普通のスポーツドクターが持っていないために、患者は苦労するわけです。

       私のところへは注射1本するために飛行機で来院される方が多いですが、注射1本ですよ。気の毒で仕方ありません。まあ、その1本に重みがあるのですが・・・また、私のところには肩治療が得意とする腱引き師も来ていただいていますので、相談すると良いでしょう。彼らは一流アスリートを実際に多く治療していますので。

  10. 診療を希望致します。
    年齢は40歳、男性です。
    週2回バスケットボールをしております。
    練習のない日は、走り込み、バーベルスクワット等をしています。
    症状は、今年の年初より左膝ジャンパー膝(膝蓋骨下部の痛み)により、運動の程度によりますが、痛みでプレーに支障を生じています。整形外科に通い痛み止め、湿布、1〜2週間の運動休止、また、針治療、整体など試しましたが、痛みが引かず、少し軽減しても、運動再開により、ぶり返します。
    また、右足もアキレス腱にも痛みがあります。
    先生の注射による診療に期待をさせていただきたいです。
    腱引きの先生の診療も同時に受けられるとありがたいです。
    当方、遠方(北関東)のため、1日で受診ができると助かります。
    我がまま多く大変申し訳ないのですが、宜しくお願い致します。

    • 医療秘書のAと申します。早速、あなたさまの連絡先にご連絡させていただきました。コラボ治療に関しましては、コンシェルジュ役もしております私からコメントさせていただきます。数々の治癒実績を誇る(例えばコチラ捻挫後に長引く腫れへの対処法のコメント欄をご覧ください)院長と腱引き最高師範の施術との【コラボ治療】を今月中にお望みでしたら、実は締切が迫っております。全国駆け巡って施術をされている最高師範の施術は大変人気でいつもすぐに予約がうまり、都内にご滞在される日は1ヶ月のうち数日しかありません。来月では10日以降になってしまいますので、今月お望みでしたらお早めに私からのメールをご確認のほどお願いいたします。

  11. 突然のご連絡失礼致します。

    5月17日に、階段から落ち、右足首靭帯損傷と診断で、レントゲンで、骨には異常が無く6月5日までギブス固定し、ギブスを外してすぐ松葉杖なしですぐ歩くように指示されましたが、(リハビリはしてもらいたいと願い出たが、必要ないとの事)痛みと足首の関節が固まっており、松葉杖なしでは歩けないので、接骨院で電気と鍼灸治療費を1ヵ月位続け、杖なしで歩けるようにはなりましたが、少しびっこを引いたかんじで、3ヵ月経っても朝一番と夕方の足の痛み、足首のこわばりは無くならず、右足首の関節が膨らんでいるのが気になり、再度、整形外科を受診し、骨には異常ありません、痛いときは冷して下さいとしか、言われなかったのですが、足首関節の膨らみが気になり、MRIをとってもらい、炎症があり、水が溜まっている事が分かりました、その整形外科は、骨には異常ないのでの一点張りで、もう行く気になれず、レントゲンとMRIの画像をCDに焼いてもらい、他の整形外科を本日8月16日受診し、右足首の関節をの炎症を抑える為に注射をしましょうと言われ、8月21日より一週間お盆休みなので、注射をすると痛みが出る場合があるので、その場合すぐ対処出来るように、8月28日に注射することになりました。レントゲンで大体の場所を見て、打つとの事で、痛みは麻酔をかけるのであまりない、会計で費用は5000円くらいとの事と聞きました。

    追加で先生が、本当は注射の後、理学療法師のリハビリを詰めて行い関節のこわばりをとるのがベストですが、うちには常勤の理学療法師がいないので、リハビリ出来る所探すか、非常勤の方のリハビリを受け後は自宅でするか、との事でした。

    素人ですので、足首の関節注射が非常に難しいともしらず、帰ってきてインターネットで調べて見ると分かり、こちらのHPを見つける事が出来きましたが。

    注射を打った後、痛みが出る場合があるので、すぐに対処出来るよう病院の盆休みの後、注射するとの話を思いだし、注射を失敗することがあるのだと思い不安でたまりません。

    足首を治したい気持ちは強くありますが、このまま注射を受けて良いのでしょうか?

    此方の先生の診療所はどちらにあるのが教えて貰う事は出来ますでしょうか?

    私は関西に住んでいます。

    出来る事であれば、そちらの診療所で治療したいと考えております。

    長文大変申し訳ありません。

    宜しくお願いします。

    • 足首に注射をしてくれる医師は親切・かつ献身的であると思います。5000円という自費をとって治療するのも良心的であると思います。おそらくその医師はケナコルトを使用せず、水溶性のステロイドを用いると思いますので多少効果は低いですが良い結果が出るのではないかと考えますが・・・。

       それでも私のところに来たいというのであれば治療させていただきます。「腱引き」という特殊技術がありますので、関西の腱引き師をあなたに紹介し、それで治らないようなら私のところへ来るという方法もありますよ。腱引き師は捻挫治療が上手ですから。

  12. 昨年末に左股関節の注射でお世話になりその後痛みが落ち着き今日に至ります。ありがとうございました。

    そんな折、約3か月前に左前距腓靭帯を断裂してしまいました。ギプス固定~装具固定で断裂部分はほとんど痛みがなくなりましたが、ギプス固定期間中に強い負担がかかったのか右股関節周囲が酷く痛むようになりました。
    2か月前は両手で持ち上げないと脚を上げることができませんでした。
    少しは良くなったものの側臥位で数分すると右股関節周囲の強い痛み、腰(仙腸関節付近)や腿(膝の近く)の辺りまで痛みが広がり、じっとしていられません。
    1年ほど前に剥がれた股関節唇をアンカーで止める手術を受けていますが術後は極めて良好で支障は全くありませんでした。
    執刀医に診て頂きましたがレントゲン上問題なしでした。
    関節そのものより腱の付着部の痛みのように感じますが今までに経験したことのない痛みに困惑しています。

    前距腓靭帯は違和感を残すのみですが、以前から痛みのあった外踝周辺の痛みはどうやら腓骨筋腱炎で縦断裂の可能性も考慮しつつ7/24にケナコルト1回、8/4に水溶性のステロイド(薬剤名忘れました)1回をバレエの舞台前という事で注射してもらいました。若干痛みは和らいだもののコリッとひっかかる感じ、一日中シクシク、時にズキズキしますが何度も注射できないとの事で安静にしている状況です。

    少し先ですが関西で腱引きの予約をしており効果を期待していますが足首の痛みがどうも気になります。万が一腓骨筋腱が縦断裂している場合でも腱引きと注射で痛みがとれる可能性はあるでしょうか。
    長文で申し訳ございません。

    • 申し訳ございませんが、股関節の痛みも、左足関節の痛みも、お話からでは原因を推測することは不可能です。縦断裂もよくわかりません。「筋腱が縦断裂している場合でも腱引きと注射で痛みがとれる可能性はあるでしょうか?」というご質問は、行ってみないとわかりません。としか答えようがありません。ただし、筋腱に腫れと痛みが強い場合、ケナコルトを繰り返し注射をしますと腱断裂のリスクが高まることだけは理解しておきましょう。腱引きでは切れません。腱引きで切れるなら、歩いていいただけで切れてしまいます。

  13. 初めまして。
    28歳、男です。

    左手首親指のドケルパン病を患っており(2017年5月と10月にケナコルト50mg/5mlを注射)、ケナコルト注射の事等について調べていた所、先生のHPにたどり着きました。

    私は建築関係の仕事をしていて、趣味で柔道をしています。
    トレーニングの頻度は週に5回程です。

    2017年5月頃に柔道の練習中に左手首の痛みを感じました。(左手首を手の甲側に強く曲げられる事が多かった為に負傷したと思われる)
    最初はテーピングで親指と手首を固定して練習していたのですが、だんだんと悪化していき、手首を触られるだけでも強い痛みが出るようになりました。
    その後、しばらく練習を休んで様子を見ていたのですが回復しなかったために近所の整形外科を受診。
    その際に左手首の腱鞘内にケナコルト50mg/5mlを注射して頂きました。
    注射のあと、2~3日すると痛みも腱の引っかかりもなくなり、一週間後には軽く練習も再開しました。
    そして、しばらくは左手首に痛みもなかったのですが、今月2017年10月に前回と同じく練習中に再発させてしまい、近所の整形外科にてケナコルト50mg/5mlを注射して頂きました。

    その際に医師に「腱断裂のリスク」についてもお話を伺ったのですが、仕事上の理由で手首を使わないわけにもいかず、練習も休んでいたのですが少しづつ悪化して来ていたために注射をする判断をしました。

    近所の整形外科医師は
    「(腱断裂のリスクもあるので)ちょっと打ちたくないけど、5ヶ月経ってるから平気だとは思うよ。」
    との事でした。

    病院に行く前は「前回と同じ注射をしてもらえれば、またすぐに良くなるだろう。」という軽い気持ちだったのですが、リスクの事を知って、家に帰ると不安になってしまいました。
    ネットでケナコルトと腱断裂について調べた所、先生のHPにたどり着き、ケナコルトの注射量によってリスクを減らせる事を知りました。

    ここで疑問があるのですが、過剰な量のケナコルトを注射してしまった事によって腱が弱くなると思うのですが、その弱くなった腱は時間と共に元の強度に戻るのでしょうか?

    お忙しい中誠に申し訳ございませんが、先生のご意見を伺えたら幸いです。
    よろしくお願い致します。

    • ケナコルトは局所に残留しますが残留期間は量により、入れた場所によりことなります。よって期間は不明ですが長くて3か月といったところだと思います。その間、腱は細りますが、炎症して肥大して硬くなった腱よりは強度が高いです。注意しておきたい期間は3か月といったところでしょうか。

      • お忙しい中、ご返答ありがとうございます。

        サイト内の記事や書き込みを拝見させて頂きまして、大変参考になりました。

        もう暫くしたら、軽く身体を動かしながら様子をみつつ、手首に負担のかからないような動きを研究していきたいと思います。

        また、記事の中でステロイド軟骨が効果があると伺いましたので、もしも今後、同じ症状が出るようでしたら早い段階で軟骨での処置をしてみようと思います。

        他に書き込みをされている方に比べてば私は大した症状ではありませんが、腱断裂の副作用が非常に不安でした。先生のご意見を伺う事が出来て、心が安らぎました。

        とても感謝しております。
        ありがとうございました。

        失礼致します。

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