脳の誤作動による慢性疼痛を治す

はじめに

現代医学は痛みについてまだまだ未開拓であり、なぜ痛みが起こるのか?について、その人体トリックを解明するに至っていません。そうした現状の中、医学で解明できないトリッキー痛みは「脳の誤作動による痛み」と診断され、心療内科に回されて薬漬けにされることが一般的になっています。「脳の誤作動」と診断された患者たちの共通点は「あらゆる神経ブロック注射に対して無効、画像上、血液データ上、異常所見を示さない」ところです。しかしながら、どんな治療にも反応しないこれらの患者たちは、ただやみくもに痛みを訴えるわけではなく、ある特定の動さや姿勢でのみ痛みを訴えます。動作と一致したこれらの痛みが「脳の誤作動」であるはずもなく、一刻も早くこの痛みトリックの種明かしをしなければならないと私は思っています。そのためには、まずこれらの痛みを完治させることが必要です。ここでは、ブロック無効の難治性慢性疼痛患者の痛みトリックと治療法について考えていきます。


慢性疼痛患者を脊髄・脊椎不適合と仮定し話を進める

ブロック無効、画像所見なしの慢性疼痛患者の真の原因を脊髄・脊椎不適合症候群であると、一旦仮定して話を進めます(最初にタネを明かして、痛みトリックを逆から考えていきます)。


脊髄・脊椎不適合とは脊髄から神経根に至るまでの距離が「相対的に」脊柱管の全長よりも短いことを言います。「相対的に」というのは、普段は短くないが、ある姿勢をとると脊柱管の全長が伸び、その中を走る脊髄や神経根が強い張力を受けるという意味です。普通に立っている時は脊髄や神経根は緩んでいるのですが、「重力をかけて」丸まった際に脊柱管全長が異様に伸びてしまうという意味です。ここで重要なことは「重力をかけて丸まる」という点です。


健全な人の脊柱管全長は立位から屈曲にポジションを変えた際の脊柱管全長の変化はそれほど大きくありません。しかし、脊柱側弯などが存在する場合、立位から屈曲へとポジションを変えた際に脊柱管全長が大きく伸びてしまう人が存在します。


この理由は、そもそも脊柱側彎が起こると、脊髄は脊柱管の端を通るようになり、カーブのインコースを通過するため、全長が短くて済みます。ところが背骨を屈曲させると、側彎が矯正されてまっすぐになる場合があり、この際、側彎からまっすぐとなることで脊柱管全長が伸び、さらに立位から屈曲になることで脊柱管が伸び、このダブルの効果で、健常な人よりも脊柱管距離が大きく伸びてしまうのです。


最悪の脊柱管距離の伸び

もしも、硬膜外腔やくも膜に癒着があった場合、数千人に1人くらいは確率的に最悪な状況になります。それは側弯症において、そのカーブのアウトコースに硬膜やくも膜が癒着で固定されてしまう場合です。脊柱管内の癒着は慢性の腰痛のある患者では、ほぼ必ず存在します(実際に硬膜外ブロックをすれば、癒着で薬液が入りにくい人がいることが理解できます)。その癒着が、たまたま側彎のアウトコースに脊髄や神経根が固定されることになれば…普段でも神経根が引き伸ばされ(強い緊張がかかり続け)、さらに特定の姿勢をとった時に、神経根や脊髄が想像を絶するほど引き伸ばされる可能性があります。側弯症がある人の脊椎の動きは、健常人とは明らかに異なりますので、その中を通る脊髄や神経根が、ある特定の姿勢で大幅に引き伸ばされることがあるでしょう。これが脊髄・脊椎不適合(仮説)です。しかも、引き伸ばされていることは画像では診断できませんので、所見なしとなります。所見がないのに神経が損傷している状態であり、これは現医学知識では見つけることができません。つまり、画像所見のない神経破壊が完成します。


神経根や脊髄が強く引っ張られるとどうなるか?

神経根は、中枢は脊髄の後角で根糸という形で接合し、末梢はHoffmann靭帯によって椎間孔に接合されています。つまり、脊柱管距離が伸長すると同時にHoffmann靭帯と根糸の綱引きが起こります。もしも、椎間孔付近に癒着がある場合、綱引きは圧倒的にHoffmann靭帯側の勝利となります。つまり、細い根糸が引き抜き損傷を起こす可能性があります。根糸は前根と後根とありますが、強い緊張を受けるのはアウトコースである後根です。よって、綱引きが起こると後根糸の接合部分が破壊される可能性が高いということです。さて、ここで問題です。根糸接合部が損傷を受けると、私たちの体はいったいどうなるのか?というところです。


脊髄後角は鬼のように侵害受容器がある

脊髄後角は根糸と上行神経との接合部で、ここには痛みを発生させるシステムが鬼のように存在します。しかも、脊髄後角の恐ろしいところは、ここに入力されてくるあらゆる種類の電気信号を痛覚回路に切り替えるシステムを持つところです。したがって、触った感覚、気圧の変化、位置感覚、振動感覚などを痛覚に変換させてしまうという芸当(トリック)ができます。


よって、脊髄後角で神経損傷が発生し、炎症が生じると、そこには地獄のような痛み増幅システムが出来上がってしまいます。これを中枢感作と呼んでいます。このようにして出来上がった脊髄後角炎は、人間の尊厳を奪う程に、地獄の疼痛を患者に与え続ける可能性があります。


脊髄後角炎は錯誤的で現医学で解明途上

腰神経根や仙骨神経根は胸椎・腰椎移行部あたりで接合します。よって胸腰椎移行部の高さにある脊髄後角は神経接合部の密集地帯です。例えばこの密集地帯の一部に引き抜き損傷による神経破壊が起こったとしたら、どうなるでしょう? 損傷した部分の神経だけが痛みを感じるかといえばそうではないということです。引き抜き損傷は微小な炎症性浮腫や出血を伴い(MRIでは映らない程度)、その浮腫は周囲の神経根の接合部にまで及ぶでしょう。すると、現医学ではとても解明できない多彩な痛み(刺すような、チリチリした、殴られるようななど)、さらに灼熱感、冷え感などが現れます。しかも、その症状が出る場所は神出鬼没。炎症の広がり方で、ありとあらゆる不可思議な痛みやしびれが出るはずです。


さらにトリッキーなのは、炎症は損傷個所に留まらないところです。神経は電気信号が一方通行であると長い間考えられていましたが、実は軸索輸送という手段を使って、反対方向にも炎症情報を伝えることができるという、まるで手品のトリックのような動きをすることが最近になりわかってきました。つまり、神経の中枢側で炎症が起こった場合、軸索輸送で末梢に情報が伝わり、末梢で炎症を起こすというような極めてトリッキーな手品を披露できるのです。いわば、脊髄後角で炎症が起こっているのに、足の先端に腫れを引き起こせるということです。こうした神経のトリックを知らない医師は世界にまだまだ多く、一般医学知識としては普及していません。


したがって、損傷部位は根糸の接合部であるのに、痛みは腰から足まで全部…というようなことや、膝や足首に腫れを起こすなんて芸当も可能ということです。こうしたトリッキーな痛みに対して痛みの出る場所へのブロック注射は全く無効。神経根ブロックも硬膜外ブロックも、全て無効となり得ます。なぜなら、炎症を起こしているのは、痛い部分とは全く無関係な高さにある脊髄後角だからです。


要するに幻の痛みを作ることができるのが人間の痛みのトリックです。幻の痛みは、たとえ脚を切断したとしても消えません。なぜなら、脊髄の後角で「痛みの電気信号」を作り出し、それを「脚の痛みを伝える回路に流し込むからです。当然ながら、脚へ行く神経根をブロックしてもほとんど効果ありません。なぜなら、トリックが神経根よりも上(中枢)のレベルで起こっているからです。このようなトリックを種明かしできるほど、疼痛学は進んでいませんので、トリッキーな痛みを訴えた患者は「それは幻の痛みである」と診断され「頭がおかしい」「脳の誤作動」と診断されてしまうという悲惨な状況にあります。


さあ、これでお膳立てができました。最初にお話しした「あらゆる神経ブロック注射に対して無効、画像上、血液データ上、異常所見を示さない」という現疼痛学で解明できない症状を、仮説を用いて再現できました。この仮説が正しいかどうかは、私が実際に「脳の誤作動」と言われて心療内科に回された患者を全国から集め、実際に完治させることで証明できるわけですが…問題は完治させることが極めて難しいことです。


側彎をどう治すか?

脊髄・脊椎不適合症候群は、遺伝的な骨格のバランス異常が起因していると思われます。よって、姿勢を治して背骨を矯正しなければ、なかなか治せないでしょう。よって、これを治していくにはカイロプラクターとの関連を密にして研究していかねばなりません。しかしそれは極めて困難な研究になるでしょう。なぜなら、たとえマニピュレーションで側彎を矯正できたとしたら、その際に脊髄や神経根は引き伸ばされてしまいます。これによりさらに症状が悪化することがほぼ決定的です。つまり、もともと脊髄・神経根が相対的に短い状態で成長してしまった人に背骨の矯正をすると、それが原因で脊髄や神経根を破壊してしまうわけです。よって、もしも背骨の矯正をするのであれば、少しずつ神経を引き伸ばし、神経の伸びと同じスピードで矯正を行わなければなりません。しかし、患者はその痛みに耐えられるはずもないので、事実上、マニピュレーションは不可能です。というよりも、脊髄・脊椎不適合のある患者にマニピュレーションは禁忌です。このことをカイロプラクターはもちろん認識していませんから、全世界で背骨矯正で再起不能になる患者がなくなりません。脊髄・脊椎不適合の概念は私の仮説であり、この仮説は全く認識されていませんのであしからず。ただし、重度の脊髄・脊椎不適合を持つ患者はめったにいません。よって、カイロの施術事故件数は、それほど多くないと思われます(ただし、なる人はなる)。


癒着をどうするか?

次に癒着の問題です。癒着は硬膜外腔で起こるもの、くも膜が癒着するもの、そして癒着部から炎症性浮腫が発生してのう胞を形成するものなどがあり、これも一言で述べられるほど単純ではありません。医師の間では「のう胞は無症状」と言う意見が多く、のう胞が癒着から起こっているという発想が今の医学知識にはありません。よって癒着がなぜ悪いのかさえも考えるに至っていません(残念なことに)。少なくともくも膜のう胞ができるということは、その神経根はガッチリその場に固定され、遊びがゼロになります。遊びゼロであると、洗顔の体勢をとっただけで(わずかのギックリで)、神経根の綱引きが起こり脊髄後角に神経損傷が起こるでしょう(ですがこの概念は現医学にありません)。


癒着には根本的に血行不良が必ず関与しています。よって、癒着部の治療には長期に渡り、血行改善を行う必要があります。が、癒着部がどこであるのかを知るすべはありません。小さな癒着はミエログラフィーを行ってもはっきり描出できません。また、たとえ癒着部がわかったとしても、その癒着を改善させるには、一体、何か月間、根気よく血行改善の治療を行い続けなければならないのか? という問題です。


腰痛が主症状であれば、癒着は下位胸椎以下に起こっていると推測されますが、それでもかなりの広範囲です。的が絞り切れません。血行改善の最有力治療法は、腹部(胸部)交感神経節ブロックですが、こうした癒着を改善させるためには一度に4か所以上の交感神経節ブロックを行い、それを週に数回繰り返し行っていく必要があると思われます。それを行う医師にも患者にも、相当な精神力が必要で、お金も暇もかかるでしょう。


現実的な癒着改善の方法としてステロイドやTNFα阻害剤の使用があります。癒着箇所には炎症が大なり小なり起こります。この炎症性浮腫を改善させないと、ミクロの血行が改善しません。しかしながら、これらの薬剤も、一度きりで治るわけでなく、繰り返しの投薬が必要で、副作用を考えると、使用を躊躇します。よって、癒着はある程度の安静で治すことが現実的と言えるかもしれません。


脊髄後角炎を治療する

さて、本題は脊髄後角炎をどうすれば改善できるかということでしょう。そのためには二つのアプローチが必要です。一つ、血行改善、二つ、浮腫・炎症改善、です。血行改善は交感神経節ブロックが最有力で、浮腫・炎症改善はステロイドまたはTNFα阻害剤の点滴または局所投与が効果的と思われます。これらの治療は繰り返し継続的に行わなければ意味がなく、治療は困難を極めます。また、保険適応はありませんから、金銭的にもかなり困難でしょう。また、脊髄後角炎が生じているという証拠がありませんから、証拠がないものにここまでお金がかかり、リスクのある治療を続けられるか?という難題に突き当たります。


痛みの原因は脳の誤作動ではない

痛みの原因は、脊髄・脊椎不適合による脊髄後角炎であると、断定できたとしても、治療には困難を極めます。脳の誤作動である・ないにかかわらず、どちらにしても、ブロック無効の慢性疼痛を治療するには、困難を極めることだけは変わりありません。


困難を極めるのであれば、どのみち精神科薬に頼るより仕方なく、結局のところ「脳の誤作動」であろうがなかろうが結果は診療内科行き…となってしまいます。ですが、私は、その困難に飛び込み、治療に挑戦していきたいと思っています。脊髄後角炎を短期間に沈静化させることができれば、お金の問題もリスクの問題も解決します。難治性慢性疼痛患者が、脊髄・脊椎不適合と決まったわけでもありませんが、とにかく、慢性の疼痛患者を短期治療で治せる手段をあみだしたいと考えています。他の医師が治せない症状を治すことが私の医師としての使命と思い、前進します。ご清聴ありがとうございました。

脳の誤作動による慢性疼痛を治す」への10件のフィードバック

  1. こんにちは。

    先生の診療を受けることはもうできないのでしょうか?
    問い合わせフォームもなくなってしまっていました。
    おしえてください。

               計良拝

  2. こんばんは。

    2月と7月にPHNによる動的アロディニアの件で問い合わせをした35歳の男性です。

    東京に住む弟の宿の都合もついたので、予定では9月のシルバーウィーク明けの24か25日辺りに初診を受けて、脊髄神経ブロックの治療を始めたいと思っています。

    まだそちらのクリニックの住所や連絡先を聞いていませんので、Gmailに返信をお願いします。航空機の早期予約などをして、今後の段取りを決めてしまいたいので。

  3. 難治性慢性疼痛症以外に難病があります。もう30年近く痛みに苦しみ激痛で気がおかしくなりそうです。先生のコメントを拝見させていただきその通りです。私の場合複雑過ぎ説明できませんが直接クリニックに行ってみたいと思いました。

    • 難治性の方が私の診療所へ直接来院されますと、ほぼ「営業妨害」になります。誰もが治せないものを治すということを甘く考えすぎてはいませんか? 簡単に治るのなら他の医者があなたを治していると思います。私は、難治性の患者を治療する際に、まずここでのやりとりで、どんな治療をするか? どんな計画で行くか? 本人の覚悟を決めてもらう。
      ということを90%以上決めます。決めた上で治療しなければ、患者に治療を行う時間がなくなってしまうからです。不信感があるなら、来院前から不信感を払しょくしておかなければ、診察室で口論となり、それで終わってしまいます。

      現代医学で治らない患者が普通の診療所に来院することがどれほどの迷惑になるのか?を考えることができない患者には来院をご遠慮いただいています。私は慈悲深い神様ではなくただの人間ですから。重病の方に言うのは誠に酷ですが、「自分のことしか考えられない患者」にはご遠慮いただくしかありません。私のところへ来院される他の患者たちもあなたと同じく重症であることを想像できないことは不幸であると思います。あなたが特別ではありません。

      よろしければブログにある「薬物依存者の慢性疼痛治療ガイドライン」をお読みください。あなたの症状を改善させることがいかに難しいか?が書かれています。お読みいただいた上で、再度ご相談されるとよろしいかと思います。

       

  4. 初めまして。rednowと申します。脳の誤作動?のブログにたどり着きコメント失礼させて頂きます。
    私ではなく、47歳妻が腹部の慢性疼痛と診断されております。現在はデュロテップパッチ12.6×1+2.1×2=16.8mgを処方されて、何とか痛みを堪えていました。その後、自分で少しずつ減薬を試み、2.1×3=6.3mmgでコントロール出来ています。
    既往歴として、3歳から気管支喘息、24歳からイライラが治らなくなり大量の安定剤服用→どうしても子供が欲しいので断薬→第一子出産。最初に腹部痛が始まったのが25歳頃?で、1年に数回だったのが少しづつ増えて、34歳頃第二子の妊娠中に多くなり、出産後からペンタジンを服用。ソセゴン中毒と言われ突然の診察拒否。
    何処にかかっても処方してもらえず、ブロック注射をしても効果がなく、夜間の救急病院巡り。
    43歳頃に現在の病名と薬になりました。44歳で未破裂脳動脈瘤が見つかりクリッピング手術。
    その頃からムズムズ足症候群が始まり、現在では全身に拡がっています。体温調節が上手く出来なくなって来たので、婦人科を受診するも異常なし。ほとんど寝たきりの様になって1年位経ちました。
    今までの人生において、苦しみや痛みと無縁だった事が無く、医師は元より、家族でさえも理解する事が難しいと思います。
    是非にでも受診をしたいと思っておりますので、お返事をお待ちしております。

    • まず、試しに1週間ほど上頚神経節ブロックを行いますが、試すにしても、受診は万難を排し、連日治療ができる状態にするために、診療所近くに宿泊するなど、一家総出で努力する必要があると思います。リバウンドが来ると思われ、リバウンドの症状を次のブロックで取り除くということを繰り返すためです。
       また、リバウンドは悪化ではなく、体が反応していることであるのでがんばって耐えるという覚悟が本人に必要かと思います。とても「私に治せる」といえないレベルまで症状の悪化が進んでいます。それをどこまで回復させることができるのか?全く不明です。が、受診するのであれば私の診療所に通院している他の患者様の迷惑にならないように、家族の支援が必須です。

      地獄からの生還なるかという崖っぷちですのでトライするにしても決死の覚悟で臨んで下さい。

  5. もし通院可能なら受診を希望する74歳の男性で、千葉県M市在住です。病歴は、2015年8月にI整形外科・内科病院にて脊柱管狭窄症でL4/5の除圧手術をうけました。L3/4にも軽い狭窄がありましたが、それは手術不要と言われました。腰痛、間歇性跛行などは消失しましたが、両足底先端部の異物感が僅かに残り、それが次第に悪化してきました。その後足首から先の灼熱痛が加わり、その範囲が最近では膝近くまで広がるとともに強度も増し、発生時間帯も睡眠薬での就寝時から起床後1-2時間を除き日中絶え間なく続いています。下肢灼熱感をもたらし得る他の障害(糖尿病、甲状腺機能低下、閉塞性動脈硬化症、モートン病など)は近医にて一応否定されています。I病院での術後2度のMRI検査では、手術部位L4/5に軽く残る狭窄とL3/4の軽度の狭窄が認められたものの、原因箇所の特定には至りませんでした。リマルモンなど薬物による維持療法は皮膚発赤などの副作用のため止め、漢方薬に切り替えましたが、効果不明です。ブロック療法はI病院で仙骨ブロックを、「Kペインクリニック」で傍L5神経根ブロック「と思われる」ブロックをしましたが、どちらも薬の作用を感じませんでした。なお後者は、先生は「硬膜外ブロックをします」と明言されたのですが、背骨の左右2か所に注射されたこと、痛くなかったこと、注射が看護婦さんの採血の時より素早かったことから、脊柱管内への注射らしくないと思いました。蛇足ですが、このときの疑問がキッカケになってブロック療法のネット検索を始め、先生のこのサイトにたどり着きました。

    • 手術をされてますので、基本的に腰部硬膜外ブロックは整形外科医は絶対に行いません。またペインの医師にとっても簡単ではないでしょう。ですが、「硬膜外ブロックの料金でトリガーを行うこと」は多少良心が失われつつあると思います。ペイン科の医師はその技術に対して正当な料金を得られないことから、「素早く行って、量産する」というやり方で不足分を回収しようとしますので今回のような心無い処置になってしまうのだと想像します。

       基本的に日本のブロック手技料金は安すぎですので、その分、急いでたくさんの患者をブロックして稼ぐとなるため、極めてリスクが高くなっています。治療費の安さはそのままリスクの高さに直結するわけです。まずは私がブロックを行ってみますので来院ください。

  6. 19歳・長男が突然左足に激痛が走り立てない状態だったので救急車で運ばれました。MRIで脛椎も腰も異常なし、髄液も異常なしでした。今はステロイドを投与中です。脳のMRIで刺激と感覚の脳の誤作動ではないか?と診断されました。
    今後、どうしていけば良いのでしょうか?

    • まずは安静による経過観察を行い、それでも痛みがとれない場合はペインクリニックを受診することをおすすめします。それでも痛みがとれない場合は私が治療させていただきます。

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