パーキンソン・難聴・無味症・夜間頻尿・火照り・呼吸困難・ふらつき根治療法

常識を超えた数の病気の訴えの例

H26.06.16 86歳男性が次のような主訴で他の患者の紹介で私の元を来院した。①小刻み歩行・②難聴・③無味症・④夜間頻尿・⑤体の火照り・⑥呼吸困難(息苦しい)・⑦ふらついてしまう(後ろ向きに転倒)・⑧血圧不安定・⑨両膝痛・⑩右母指から手首にかけての痛み・⑪食欲不振・⑫お酒が飲めなくなった・⑬腰痛・⑭臭いがわからない。私の標榜科は整形外科である。この主訴の中で整形外科で診療するのは⑨と⑩と⑬だけである。しかし⑩は三〇記念病院の整形外科でずっと診てもらっているが治ったことがない。既往歴として8年前に腰部脊柱管狭窄症で手術を受けている。

医療現場での奇蹟を起こす

さて、私は「他の医師が治せないものを治す」ことを専門にしている。つまり奇蹟を普通に起こすことを得意とする。果たしてこれだけの病気の数々を本当に治療できるのか?と誰もが考える。普通の医師は上記の主訴に対して「治そう」と考える者はいない。治すことはまさに奇蹟であるからだ。だが私は奇蹟を普通に起こしてきた。そのやり方はいたって単純明解。他の医師たちがやらないことをする。それだけだ。やらないことをすれば、案外奇蹟は普通に起きる。やらないこととは・・・まず、これらの主訴をまともに治してみようという発想である。私は整形外科医である。パーキンソン症候群、無味症など、全く関係がない科である。その私がなぜ治そうとするのか?それはこれまで少しずつ奇蹟を起こし、その積み重ねをしてきたからである。いきなり奇蹟は起きない。積み重ねで奇蹟が起きる。

治療経過

初回(6/16)

⑨にキシロカインの両膝関節内注射、②③⑤⑥⑦⑧に上頚神経節ブロック(キシロカイン)を行う。①の小刻み歩行は三〇記念病院でパーキンソン症候群と診断がつけられ、無治療であるが、おそらく腰部脊柱管狭窄症の悪化も含まれているはずである。だが、初日ということであまり多くの治療は行わなかった。彼は初診であり、私との信頼関係ができていないからだ。

2回目(6/23)

診察:「少し楽になった気がする」というのみ。ほとんど何の改善も見られない。奇蹟を起こすにはあきらめないことが最重要となる。私はあきらめない心を持っているが患者の心は弱い、かつ患者は医師不信である(今までの彼と関わった医師が誰一人治せないのだから)。今回は初回の治療に仙骨硬膜外ブロックを加えた。これは①と④と⑬の改善目的である。小刻み歩行は脳が原因であるが、そこに腰部脊柱管狭窄症が加わることで症状をさらに悪化させる。よって腰部脊柱管狭窄症にもアプローチが必要である。さらに④の夜間頻尿は仙骨硬膜外ブロックで私は完治させた経験を多数持つ。だからブロックを付け加えた。

3回目(6/25)

診察:⑤体のほてり→いくらかいい、⑥呼吸困難→完治、膝痛→軽くなる、腰痛→軽くなる、まず二つの奇蹟を起こした。⑤と⑥が2回の上神経節ブロックで改善されたことである。だが、まだまだ遠い。この日は保険請求上の問題もあるので上頚神経節ブロックのみを行う。

4回目(6/30)

診察:⑤⑥の軽快以外ほとんど変化なし、しかし⑦と⑧は改善された。ふらつくことと血圧の不安定がほとんど起こらなくなった。治療3回で合計4つの奇蹟を起こした。


→普通の医者ならこの辺であきらめる。私はあきらめないから奇蹟を起こす。だが問題は患者があきらめてしまうことである。患者の意志は強くない。奇蹟のためには患者の「あきらめない精神力」も必要になる。しかし、そのためには患者を信じさせなければならない。「この医者の言うとおりにすれば奇蹟は起こる」と信じさせる必要がある。だが、これまでの治療では患者を信じさせる材料があまりない。


そこで⑩右母指の痛みを利用する。すでに三〇記念病院の整形外科医が「治せなかった」疾患であるため、これを治すことができれば彼が私を信じる。よって今回は右母指のCMJに関節内注射を行った。「他の医師が治せなかった症状を一瞬で治すことができる」ことのデモンストレーションである。当然ながら右母指の痛みは軽快する(注射は難しいが)。さて、奇蹟を4つ起こし、膝と腰の痛みも軽くさせているが、患者からはお礼のひとこともない。クールなのか無礼なのかわからないが、気にしても仕方ないので気にせず続ける。

5回目(7/2)

診察:②難聴が改善してきた。つまり耳の聞こえがよくなったと本人からの申告があった。5つ目の奇蹟である。右母指の痛みはかなり軽快したがこれは奇蹟とは呼ばない。他の担当医が指の関節内注射ができないという技術的な問題である。この日は右母指内関節内注射(今回はIPJ)と両膝、上頚神経節ブロックに加え、仙骨硬膜外ブロックを行った(夜間頻尿治療)。

6回目(7/7)

診察:④夜間頻尿が改善された。⑪食欲が回復した。しかし③の無味症のため食事はおいしくない。さて、5回の治療で7つの奇蹟を起こした。⑪の食欲回復は高齢者にとって朗報である。食欲中枢の崩壊によって食欲不振となり、食事をとらなくなり→経管栄養となる高齢者が多いからである。上頚神経節ブロックは食欲中枢由来の食欲不振も改善さえることができると思われる。本人は申告していないが、老人性うつ病にも効果があると思われる。


この6回目の治療は自費で行った。保険では請求できないほどのブロックの量となっているからだ。保険では治療できない。自費での請求は1万円を少し超えた。この結果、彼は私を「お金儲けのために患者を食い物にする医師」と思ったのだろうか、来院しなくなった。つまり信頼関係が破綻したのである。


なみにこの患者は自分で会社を経営して、現在は会長職。そして外来の受付には「うちの者を呼んでくれる?」と迎えの電話を事務員にさせるほど横柄なキャラクターの持ち主であったことが、事務員の話から判明。人格形成に問題があった。どのみち、最後まで治療を続ける根気はなかっただろう。

 

パーキンソン・難聴・無味症・夜間頻尿・火照り・呼吸困難・ふらつき根治療法」への11件のフィードバック

  1. はじめまして。71歳、パーキンソン病と半年前に診断された母がおります。4〜5年前から体調不良を訴え、2〜3年前からは日常動作緩慢、息苦しさ、過眠、頻尿など訴えるようになり、今では転倒を繰り返すほど悪化しております。大学病院の薬では全く効果なく、やる気すら感じられません。是非、先生にお会いしたいのですが、住所等教えてください。よろしくお願い致します。

  2. はじめまして。71歳の母が半年前にパーキンソン病と診断されました。4〜5年前より体力が無くなり、2〜3年前から息苦しさ、めまい、過眠などがあります。ここ1年間に歩行困難による転倒を繰り返し、今年に入ってから二度の骨折もしております。何とかしてあげたいです。一度、先生の診察を受けさせてください。よろしくお願い致します。

    • 一度のブロック注射でもそれなりに症状は改善すると思われます。上頚神経節ブロックを行えば息苦しさやめまいはかなり治せるとは思います。頻尿は仙骨部硬膜外ブロックでかなり改善します。ただ、パーキンソンの症状を抑えるには継続治療を必要とすると思われますので、私のところに通い続けることは難しいと思います。こういった病気は近くの医師に行ってもらわなければ無理だと思います。そういう意味で私の治療技術を全国の医師たちに伝授するための講習会を開いていく所存です。ただ、一度は私の診療を受けることをお勧めしますのでがんばってつれてきてあげてください。メールにて勤務先をお伝えします。

  3. 私の父(81歳)が、10年前くらいからうつと診断され、薬剤治療で一度は良くなりかけましたが、昨年2月に再発し薬剤治療するも前のように改善しません。TMSを30回以上受けましたが、これも改善に繋がりませんでした。TMSのお医者さんにパーキンソンの疑いを指摘されました。ただ、その後の心筋MIBGシンチ検査が正常、メネシットも効果なし、MRIも正常だったので、パーキンソン病は否定されました。それ以降本人はパーキンソン症候群であると考えているようです。午前中の不快感、だるさ、ふらつきなどを日々訴えており、非常につらいと言っています。是非、このブロック治療を受けさせたいと考えております。よろしくお願いします。

    • うつ病にTMSという磁気治療があることを初めて知りました。軽症の方には効果がありそうですが、残念ながら効果がなかったということですね。人間の脳は80歳を超えると、急激に脳の機能異常が目立ち始めるようです(早い人では70代)。私は「転びやすくなった」と訴える高齢者の方に、早いうちから上頚神経節ブロックを行っており、おそらく、効果としては90%以上です。ただ、東京に通院が可能かどうかです。連絡さしあげます。

  4. 私はこの3月にパーキンソン病と診断されました❗現在、息苦しさとふらつきが主症状です○○○総合病院でいただいてる薬が合ってないと思うのですが、医師にどう話したらわかってもらえるでしょうか⁉

    • よろしければ昨日更新したブログ「日本の医療に苦情」をお読みください。このブログでは「患者の希望を叶えることがNG」とされている日本の医療の現状とその理由が述べられています。つまり、患者が医師に「自分の意見や考え方」を言うのは自由ですが、最終的な判断は医学書(ガイドライン)通りにしなければならないことになっています。医学書に載っている症状、単純な症状であれば、医学書通りに治療することで改善することが多いのですが、複雑な病気ではガイドライン通りに行うと改善しないこともしばしばあります。ですが、日本の医療がそうなっているので「患者の意見が通る」ことが少ないわけです。まずは現状を理解しなければなりません。そしてこの現状は国家レベルの政策ですので、私にはどうすることもできません。

      さて、パーキンソン病は大脳基底核の病気ですが、息苦しさやふらつきはそこよりもう少し下の延髄に原因があることが多いと思います。よって、あなたの症状は2か所に渡る病気であり複雑です。2か所の病気が重なると治療が難しくなります。パーキンソンには効果的な薬剤が、他の部位には悪化させるということがしばしば起こるからです。治療というものはそもそも、どこかを改善させるかわりにどこかを悪化させるものです。だから副作用が必ずあるわけです。よって、副作用が出たら、それを防ぐために次の薬、その薬の副作用を防ぐために次の薬・・・と薬をたくさんのませて対応するのが今の医療の現状です。この現状も私にはどうすることもできません。

      患者にできることは、病院に行って「おかしくされる」と思ったら、西洋医学と決別して代替医療に乗り換える、または「1万人に1人しかいない理解ある医師を探して日本中をまわる」ことです。そのお金や暇がなければ「ないものはねだらない」ことしかできません。医師に話しをしてわかってもらえる確率は極めて低いと思います。どう話しても難しいと思います。提案としてはペインクリニックに通院し星状神経節ブロックを受けると症状が軽減されるかもしれません。ただし、そのせいでパーキンソンの症状が若干悪化する場合もあります。

  5. 5年前に右耳高音になり、そのまま、回復せず。突発性難聴と診断
    今年6月に右耳軽度低音難聴になり、40db。クリニックにて
    5日ブレトニン1日4錠 ステロイドにて完治。
    7月中旬に右耳再度全域80dbの難聴になり、5日同量ステロイドを投与
    回復せず、大学病院にて、点滴(10日間)・鼓室内注射(3回)・酸素(20回)を試しましたが、5db
    改善にて回復せず。現在、サードオピニオンにて 
    神経節ブロック・混合ガス・再度ステロイド服用を実施していますが、西洋医学ではすでに1ヶ月半経過しているので、回復は難しいと言われました。
    是非、治療をさせていただきたいのですが。杉並在住 女性です。

    • 診察中の院長に連絡を一任されております医療秘書のAと申します。あなたさまのメールアドレスあてに早速、ご連絡させていただきました。ご確認くださいませ。ご連絡お待ちしております。

  6. 先生、はじめまして。男性 杉並区在住、60歳 本人です。
    一年半ぐらい前から体の不調があり、先月、総合病院の神経内科でパーキンソン病と診断されました。
    現在、レプリントン配合 L100を朝1錠、服用しています。
    通勤の仕事は継続しています。
    息苦しさがあります。振戦、めまいは多少ありますが耐えられます。
    息苦しさがが少しでも改善されればと思っています。
    先生から直接お話しを伺い、診察して頂きたくコメントいたしました。
    私にはパーキンソンの知識は全くありませんでした。

    • 息苦しさはパーキンソンから来ているのではなく、延髄の不調かと推測します。パーキンソン病には上頚神経節ブロックはあまり相性がよくなく、パーキンソン症候群では相性が良く、延髄の不調では相性がよいです。一度受診されることをお勧めします。

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