第八十三話 波動の増強

 今日(2018年1月22日)は4年ぶりに東京に大雪警報が発令された日です。私と奥様は今日のような日に無謀にも夏タイヤの乗用車で出勤してしまいました。雪は昼頃から激しくなり「これじゃあもしかしたら車で帰れないかなあ」と奥様と話します。

 奥様はこの時点で予約患者たちに連絡をとり、診療時間を早めに繰り上げるという機転をきかしました。なんてすばらしいのでしょう。おかげで本日の診療は3時半で終わることができました。

 4時には乗用車に乗り込み吹雪の中を都心へと帰ります。

 もちろん、ワイパーをonにします。

 助手席に乗っている奥様は吹雪の中を走る車に不安を感じドキドキします。すると・・・ワイパーが鬼のように超高速で動き出します。みなさんは覚えていますでしょうか? 奥様がドキドキするようなことを頭に思い浮かべるとワイパーが激しく動くことを。そうなんです。うちの車は奥様の気に反応して様々な電気系誤作動を起こします。

「久しぶりだなあ。ワイパーが動くの・・・」

と私は奥様に笑って話しかけます。

「これじゃあ考えていることが他人にまるばれだなあ」と茶化します。

 まあなんとか無事に帰ることができました。やれやれ。

しかも運がよいことに診療所は明日が休診日。雪が降っても安心です。

 翌々日は路面の雪もほとんど解けていて普通に車で出勤ができました。

 で、奥様が朝、車に乗ろうとすると、まだエンジンもかけていないのにヘッドレストが上昇し、シートが前方に勝手に動き出しました。シートを動かすスイッチには触っていません。私は勝手に動く現場を目撃しました。

 これまでも奥様がトランス状態になった後にこういう現象が起こったことがあるのはご紹介したと思いますが、今日は奥様、トランスにさえ入っていないというのに、シートが勝手に動き出します。しかも、まさに動いている状態を現行犯でこの目で見てしまいました。

「すごいね。最近は普通にしていても誤作動するね。波動が強くなっている証拠だよ。」と奥様に話します。

 そういえば、奥様は、この大寒波の中、「熱い熱い」と言って夜中に布団を蹴飛ばします。

 そこで奥様は最近しばしば体温計で測定するのですが、一番低い時でも36.8度くらいなのです。昔は36.1度が平熱だったと言います。

「まだ微熱が続いているのかなあ?」

と奥様は言いますが

「そうじゃなくて基礎代謝が波動のせいで上がっているのだと思うよ。」と私は医者らしくない発言をします。

 診療所では患者様に

「手が熱いですね。前より熱くなってますね。」とよく言われます。ご加持の際に患者が感じる手の熱感が以前よりも強くなっているようです。

サーモグラフィーで撮った実際の画像

 そしてさらに耳鳴りの患者様からこんな発言が聞けました。

「先週末から耳鳴りが強くなって困っていたんですけど、今日はご加持で耳鳴りの音がスーッと小さくなりました。明らかにご加持の力が強くなっているように思います。」とお墨付きまでいただきました。ちなみに耳鳴りをご加持で瞬時に静められるって、すごいことなんですよ。医学的には治せないのですから。

 奥様の体温の上昇と波動の増強は比例しているように思います。今後奥様はどうなっていくのか・・・期待はありますが前人未到なだけにちょっぴり心配です。