突発性難聴治療、量子波ヒーリングによる長期改善延長効果

はじめに

突発性難聴の治療ではステロイドによる治療が主流であり、それが無効だった場合に高圧酸素(混合ガス)、星状神経節ブロックなどが試されるという流れにあります。これらの治療を行っても改善が認められる期間は通常1か月であり、それ以上治療を行っても改善は認められないのが通例です。
ところが量子波ヒーリングを行った症例では治療開始後1か月以上経過していても改善し続ける例が多数あります。そこで当院の治療開始後60日を過ぎても聴力が改善した症例について、ヒーリング併用群と併用なし(対照群)を比較しました。ヒーリング併用群では最長では7か月経過していても改善し、「ヒーリング併用では有意に改善が長期継続する」という結果でした。

対象

2017年元旦から10月まで来院した88名(ご加持なし・対照群)と2017年年10月から2018年5月31日まで来院した58名(ご加持あり群)を比較しました。ご加持は2017年10月から開始し、以降全突発性難聴症例全例に量子波ヒーリングを施行しました。 そのうち80日以上治療を継続した症例は2017年が11例、2018年は15例でした。

調査結果

  2017年(対照群) 2018年(ご加持群)
症例No. 治療 期間 改善db 経過 治療 期間 改善db 経過
No. 87 23 60-87d 9db 116 2 80-116d 4k,8k5db
No. 345 21 70dで停滞 137 7 55-137d 7db
No. 100 55 70dで停滞 90 9 60-90d 4db
No. 210 7 69dで停滞 120 12 82-132d 9db
No. 407 8 43dで停滞 100 15 70-100d 5db
No. 230 9 30dで停滞 90 27 77-107d 14d
No. 377 23 33dで停滞 314 27 210-225d 10db
No. 196 23 55dで停滞 166 32 73-114d 17db
No. 240 32 14dで停滞 120 none 上昇中(不備)
No.10 82 34 14dで停滞 180 3 19dで停滞
No.11 400 8 29dで停滞 80 7 30dで停滞
No.12 407 8 83dで改善停滞
No.13 82 none 46dで停滞(不備)
No.14 150 22 22dで停滞
No.15 260 5 200dで停滞(不備)

  • ※2017年のNo.2,3,4は60日目付近のdataがないため停滞とした。
  • ※2018年のNo.1は全域スケールアウトからスケールインとなりさらに5db改善という経過があり、実際は2db以上の上昇幅があるので症状改善と判断し掲載。
  • ※2018年のNo.9はdata取り寄せ中だが実感として改善しているので掲載
  • ※2018年のNo.12は途中経過のdataがないため停滞として掲載。
  • ※2018年のNo.13はno dataだが実感として46日目で改善感が停滞のため掲載
  • ※2018年のNo,15は途中のdataがないが改善幅が少ないため停滞として掲載。

2017年(対照群) 2018年(ヒーリング群)
停滞 10 9
長期改善 1 6

総評

ヒーリング併用群とご加持なしの上頚神経節ブロック単独治療群とで「治療期間2か月を越えても改善する症例数」を比較したところ、ヒーリング併用群で有意に(p=0.0076,<0.01)長期改善することが判明しました。

考察

上頚神経節ブロックによる突発性難聴の治療は、明らかに他の治療法(ステロイド、鼓室内ステロイド注射、高圧酸素療法、鍼灸)よりも効果が高いことは既に示しました。2018年はさらにヒーリングを併用し治療成績を比較したところ、治療開始2か月を越えても改善し続ける例が44例中9例(約20%)ありました。当院には発症してから平均で37日経過してから患者が来院していることを考えますと、発症してから3か月経過してからも改善していると言えます。
治療を開始してから2か月が経過しているのに、さらに改善が継続するというような症例は、突発性難聴では極めて稀であり、めったに起こることではありません。実際、2017年の症例では1例のみ長期治療改善効果の例がありましたが、この症例でさえ奇蹟的と言えます。しかしながら量子波ヒーリングを併用すると、約20%に奇蹟が起こるのですから、常識を覆す結果となりました。
考えてみますと、当院に来院する患者は、多くが発症から1か月経過し、他の専門病院、大学病院で入院治療をしっかり行っても改善しなかった重症例が来院するという大きなハンディを背負っています。それだけではなく、既に休養期間を終え、出勤を開始し、病み上がりの状態で社会でストレスを受け始める時期に治療開始となり、通院回数を「十分に確保できない」時期の治療のために通院回数が多くても週に1回という「あまりにも不利な状態での治療」となります。すでに発症から3か月以上経過しているわけですから、社会人が治療に専念することなどできるはずがありません。つまり、社会的に「難聴を受け入れるしかない厳しい状態」で奇蹟的な起死回生を狙った治療となっているという実情があります。
その厳しい状態の中で2か月を経過してもさらに改善しているのは「常識では考えられない」治療成果です。この意味を軽視してはいけません。
「治るはずがない」と言われる時期に改善することの意味を冷静に考察しなければなりません。一体そこで何が起こっているのかの考察です。通常では既に「症状が固定」している状態です。症状固定とは死滅した神経細胞と、生き残った神経細胞にしっかり境界線が引かれ、それ以上治療しても改善が見込めない状態です。その状態の時期に改善することの意味は、神経細胞の再生が起こっていると考えるしかないという意味です。
それは神経細胞の再生は、現医学では「あり得ない」ことであり、そのあり得ないことを、すでに上頚神経節ブロック単独でも起こすことがわずかに可能だったのですが、ご加持を行うと20%に起こったと考えることができます。これがいかに「普通には起こり得ない出来事」であるかを各自が考えてみてください。