第十八話 誕生日会の不思議ワールド

2017年4月某日は私の誕生日。奥様が月に数回都内の診療所に施術に来院する腱引きの最高師範の先生との高級ディナーの会食会をセッティングをしてくれました。この師範の奇蹟的な治療技術は、数万人の施術をした実績に基づくものですが、最近では波動医学へも関心を示しているそうで話が楽しみです。私も奥様の影響で波動を発する能力者に興味を持ち始めるようになっていたからです。


 


師範は実際に霊能者の方と伴に難治性の患者治療をしています。今では波動医学を研究している方々ともよくつながり、なんとすでに波動治療をも自分の体にとりいれているそうです(あくまで自分のみで腱引きの施術で患者に波動を使っているわけではない)。奥様もそれら特殊能力を持つ中の1人で、腱引きの師範は奥様の能力を絶対的に信じています。なので、会食中のメイン話は自然と不思議な現象の話になります。


つい先日、各道場で施術を行う中、お弟子さんの中にきつねに憑かれたれた方がいたそうです。失神してトランス状態になったお弟子さんを師範が頼んだ霊能者の方がお払いしたそうなのですが、その時に師範はガラス越しに何か獣のような四つ足動物が去っていったのが見えたといいます。そういうものが見えるって・・・それも能力じゃないの?と私は思うのですが。ですが、師範は自分は能力があるとは絶対にいいません。(見えたのは師範だけではないそうなので)


その理由はわかっています。現在、何百人とお弟子さんを抱えて組織化している団体の師範が患者を治す技術に波動医学や霊能力者の方々の助言や力を借りているとするなれば、その技術は「伝承できない技術、非科学的な技術」とされてしまいトップの沽券にもつながり技術を広げることのさまたげになるからです。



師範がガラス越しに獣の姿を見たという話をしている時に、奥様は体がゆらゆらと揺れ始めました。奥様は近くに能力者がいるときや、何かが憑いている人の近くに寄ると、トランスのスイッチが入り周囲の波動?霊?を自分に降ろしてしまうようです。だからもしかすると師範に何かが憑いているのかもしれません。


私は「やばい、来てるぞ」と思いつつ、見守っていました。奥様は最近は自分で対処する能力がついてきたからです。つまり自分の意志で完全に降ろしたり払ったりすることができるという意味です。奥様は日進月歩で、しかし急速に能力を操る力を身につけていると感じます。そして奥様は低い声色で一言だけセリフを言ったのですが、私には何と言ったのか聞こえず(店内のBGMのせい)、その後数秒以内に自分の力で追い払ったようです。



まだまだ会食は続きます。この師範はいろいろな波動をすでに研究している方々とも仕事をしているそうで、波動の話になると決まって出てくるのが空海の話です。その空海の話しになると奥様にとっては自分に関係する話の神髄にあたるところ。案の定、さきほどよりも強い衝動にかられて今度は我慢できないようす。体がガタガタと震えだします。奥様は食事の席でトランスに入っいてはたいへんと必死にこらえます。そのただならぬ気配の衝動が2回ほども続きました。頭にズン!ときて息ができなかったそうです。さすがに奥様も疲れたようす。


さて、会食が終わった後に奥様と話をしたのですが・・・「最初にトランス入った時に何て言ったの?」「おまえが何を言う!って言ってたの。師範の前でそんなことを言ったら失礼だと思って必死に声を小さくしたんだけど・・・怒ってた感じだった。」「まじか・・・、それは言わなくてよかったなあ」「必死におさえていたからよかったけど、何とかなった。」


私の想像では、お弟子さんのお払いをしたときに払ったものが、そのまま師範につきまとっているのでは?と感じました。なにせ見られて正体をばらされそうになっているわけですから。まあ、想像の世界です。



師範を宿泊先のホテルに送った後、一緒に撮影した写真を奥様が師範にメッセンジャーで送りました。すると、師範のスマホに異常が起こります。奥様のメッセージを開いてから着信音が鳴りっぱなしで止まらないと・・・。その驚きの事実が師範からの「着信音がずっーと鳴りっぱなしでびっくりしたよ!」という言葉で返ってきたそうです。


この電子機器の異常が奥様の送った写真のせいなのかはわかりません。ですが、霊的なものをおぼろげでも目視できる能力があるわけですから、なにかに共鳴したのかもしれません、、、。


結局、スマホはずっと鳴り続けるので翌日、ドコモショップに故障として修理に出したそうですが、原因不明として無事に返ってきたそうです。師範からは「Aさんの霊力が高まっているね。すごいよ!」と激励の言葉もいただいたそうで、世界中の難病患者を診ている師範からの言葉にいつも奥様はとても心強くありがたく感じています。


そして師範は会食の最後に私たちにプレゼントを送ってくださることを約束していただきました。それはなんとご自身の部屋に飾ってある曼荼羅の絵を奥様にお譲りいただけるという話でした。波動医学を研究している医師の空海の波動が入った曼荼羅です。なんという太っ腹なプレゼントでしょう。


しかしこの頃は曼荼羅の意味も価値も全く理解していませんでした。師範も詳しい意味などご存じないと思いますが、奥様にとって曼荼羅が何かの役に立つだろうと考えていただいていることは確かです。いつ来るか期待してまつことにしました。