変形性股関節症

変形性股関節症は進行すると耐え難い痛みと可動域制限のため日常生活が著しく低下する病気である。しかし股関節は体の深い場所にあるため膝関節のように関節内に注射をすることができない。よって症状が重い場合は治療法として人工関節全置換術が第一選択とされることが多い。当院ではX線透視下に股関節内注射を行い手術回避しており、基本的に整形外科医が信じることをしないレベルの好成績を出している。


全4例

症例1 病歴20年 治療39回/3週間隔 痛みは3/10を維持 全治に近い

症例2 病歴3年 治療8回/2か月間隔 農家仕事を維持 著効 再燃あり

症例3 病歴10年 治療21回/1.5か月間隔 日常生活不自由なし 全治に近い

症例4 病歴3年 治療1回 直後劇的に痛みが軽減 経過?


考察

全例が人工股関節全置換術を受けることを整形外科医より勧められている。その中で当院の治療は劇的な効果を発揮。全例で痛みをコントロールできている。しかも持続時間が最低でも3週間以上。2例は全治に近く、最近では治療間隔が2か月以上になっている。


整形外科学会では、本症例は進行への一方通行であり、改善することはなく、注射を行ってもいずれは手術になると言われている。しかしながら変形の進行はなく、しかも痛みは改善に向かっている。まさに整形外科学会の常識が覆されている。


来院中の患者は当院以外での治療法がないため、今後も継続通院し、長期の経過観察が可能である。10年単位での治療成果を報告していく予定である。


当院では「関節は加齢とともに変形する一方」という理論は成り立たないことを膝関節の治療ですでに証明している(3-5年の観察)。その延長で股関節も注射の創意工夫で手術を回避できると考えており、今後エビデンスを示していく。