線維筋痛症の治療成績(2017)

ここでは全身のあちこちに痛みを伴う原因不明の全身慢性疼痛症例を線維筋痛症にカテゴライズした。症例のほとんどがリリカ・トラムセット・抗うつ薬などを服用し、ペインクリニックでのあらゆるブロック注射で奏功しない難治性の症例がほとんどである。あらゆるブロックとは、何か所にも打つトリガーポイント注射、硬膜外ブロック、交感神経節ブロック、神経根ブロック、筋間中隔へのブロックなどであり、これらのブロックを受けても治らない理由は「脳の誤作動」が原因とも考えられている。当院には、そうした現医学が完全にお手上げ状態で、経口薬を大量に飲ませて痛みをまぎらわす以外に方法がないという症例が集まる。

全16例 1回中断1例


治療成績

著効6例 改善4例 無効5例

著効:症状が5割以下の状態が1週間以上継続、改善:それ以外の改善

考察

当院では経口薬を一切処方しない。創意工夫したブロック注射のみを治療に用いる。
有効率は10/15(66.7%)とまずまずの治療成績であるが、他の病院では治らない症例がほとんどであることを考えるとこの成績は奇蹟的に高いと言ってよい。
他の病院と言っても、患者は極めて優秀かつ有名なペインクリニックを転々としており、ペインクリニックはすでに西洋医学の最後の砦としての役割があり、その砦で治すことができない症例が当院に来院する。
それほど難治性の高い症例で66.7%という治療成績であるから治療の優位性は高い。
それでも5例はあらゆるブロックが奏功しなかった。この5症例の原因が根深いことを推測させる。あなたがもしこの5例に入った時、難治性全身疼痛例の3分の2を改善させることができる私たちを信じて通院を根気よく続けるか、が分かれ目となる。根気よく通院すれば改善の余地があるかもしれない。