耳鳴りの治療成績(2017)

全25例 1回の治療で中断の8例を除く17例の治療成績を示す
著効2例 改善7例 やや改善5例 無効3例 有効率14/17(82.4%)

考察

耳鳴りの効果判定は難しい。これを測定する器械がないため患者の主観に頼らざるを得ないからだ。著効は現状の半分以下に軽減し、かつ継続しているもの。改善は数日以上の軽減。やや改善は症状軽減が1日未満のもの。とした。が、患者の主観である。1度の治療で完治した例はなく、耳鳴り治療は繰り返しの治療が必要である。
しかも耳鳴りは体調により波があるため音の大小で一喜一憂するのではなく、長い期間で全体的な調子がどうなのか?で判断しなければならない。しかしながら1回の治療で中断する患者が約3割存在する。おそらくは1回の治療で劇的に治ることを期待して来院するのだと推測するが、耳鳴り治療は基本的に繰り返しの治療が必要であるのだから治療に際してはもう少し根気を持って挑んでいただきたいと願う。耳鳴り治療ができる施設は西洋医学では皆無であり治療法も確立されていない。それを改善させるのだからもう少し本治療の希少性を理解していただきたい。
最近では上頚神経節ブロックとヒーリング(ご加持)のコラボレーションで13年来の耳鳴りが2日後に完全に消失した例を経験した。しかも1回目の治療である。残念ながら後日再燃してしまったが、コラボレーションの威力を痛感した。という経験をした。