第十三話 館山旅行で大ハプニング

お彼岸の供養を終え、とりあえず一安心した私たちは奥様の降霊による肉体の疲労を癒すために館山に泊まりに行くことにしました。日蓮の住職から「お彼岸だから注意いた方がいいよ。」と言われました。それは私もうすうす感じていたので「運転は私がする」と決めていました。いつもなら交代に運転しますが、奥様が運転すると何が起こるか予測不可能です。



しかし、なぜか・・・その日は1日中どしゃぶりで、ホテルに着くと嵐に変わりました。暴風雨です。ホテルは一室ごとに庭がついていいて、その庭には小さめの露天風呂があるのですが、外は暴風雨。全くついてません。笑い話にもしながら食事をいただき、今まで起きたできごとを話しながらも部屋でゆっくりしました。



さて、そろそろ寝るか・・・と思い電気を消してベッドに入ります。寝入りそうになった時に奥様が電気をつけました。「ん?消したのになぜ点けるんだ?もう寝るのに・・・」と少し疑問に思いましたが、そのまま寝ようとしました。すると奥様が私に話しかけました。「あのね。今、電気が勝手に点いたの」「え?!」私は飛び起きました。慌てて電気のスイッチを確認しに行きます。
あり得ないからです。なぜあり得ないか?は、スイッチをしっかりとスライドさせてoffにしたのを覚えていたからです。「ここのスイッチを消したのは俺だから覚えてるけど・・・いや、確かについてるなあ。??おかしいなあ?」「まあ、考えられることは、スイッチを消した時にスイッチの場所がonとoffの中間になっていて、それがonになってしまった。ってことかなあ??? 」



「でも、そんなスイッチの状態になる確率ってめちゃくちゃ低いと思うけどなあ。まあ、いつものやつ(怪奇現象)かもしれないけど・・・」「いいや、気にしない気にしない」そう言ってスイッチをoffにして寝ました。ファミレスの電球事件が昨日のことだっただけに、今回もたまたま電球が点いたにしては確率が高すぎます。まあ、深く考えないことにして無視しました。



翌朝は風が強いままでしたが快晴です。アクアラインを通って海ほたるで休憩してコーヒーを飲み、渋滞を避けるためにお昼近くになるのを待って出発しました。奥様は首都高が苦手なので練習するつもりで運転してもらうことにしたのです。



「ちゃんとナビするから大丈夫。車のナビもついてるし・・・」奥様は少し不安そうでしたが、運転を変わってくれました。その日は急患を診なければならなかったので奥様が予定をいれていた通りに帰りは診療所によることになりました。私はナビを見ながら、ナビが示す経路を奥様に説明します。「次を左だから、左車線に寄って。そうそう」(ま、大丈夫だろうとこの後少しの間、注意をそらしていた)「そろそろそこを左方向・・・ってあれ?ここって来た道じゃないぞ。あれっ?なんか通り過ぎてる。おかしいなあ。こっちからでも行けるのかなあ?」ルートを確認するためにカーナビを広域表示にして調べます。奥様は私が違う方向を見ていたので確認しそびれたけどナビの通りに来たといいます。羽田の空港中央道からいきなりナビが西経由の道を指示。私がナビを操作していたので、すっかり信用してそのままに走っていたそうだが、私でさえ見慣れない初の新しい首都高走行だということがわかり、奥様は少々パニック。さすがに異変を感じてかなり緊張した様子。よく調べた結果、経路は環状八号線の地下をトンネルで通って渋谷の方へ抜ける経路のようでした。



「この経路って、最近できた道だなあ??環八の地下を通るやつだ。でも、この経路ってあり得ないくらい遠回りになるぞ。直線距離にして2倍以上走ることになる。しかも、これって渋滞の中を突っ切るコースだから時間も3~4倍はかかるぞ?!カーナビは渋滞を避ける目的でルートを変更することがあるかもしれないけど、このルートは渋滞箇所を何か所も通るルートだし・・・うーん・・・なんだこれ?!あり得ない!!!」カーナビの示したルートは間違って反対方向に行ってしまった際に、大きな迂回ルートを示すようなイメージのルートでした。目的地まですぐそこに迫っているにもかかわらず、反対方向を示して大きく迂回させたことになります。大井JCからできたばかりの大橋JCにでで目的地である東の診療所とは真逆の西の渋谷に出てしまい、大渋滞の中に飛び込んでしまったのです。


私はいっきに頭に血が上ります。ここまでくるとこのナビゲーションは故障レベルであり、誤差で起こったとは考えられない程むちゃくちゃなナビです。なぜなら目的地から遠ざかる方(反対方向)へナビしているからです。しかも、渋滞を数か所通ることになるわけですから怒り心頭です。「このナビ、完全にいかれてるぞ!!これもお前の能力のせいか??だとしたら、正しいルートを回避させる何かの理由があるのかもしれないのかな?正しいルートで大事故が発生して巻き込まれるとか?!そうじゃなかったら、このナビ、ぶっ壊してやる!今後一切、ナビは信用しない!」


目的地が目の前にあるというのに反対方向を示されてあり得ないほどの遠回りをさせられて怒りが爆発です。ですが、実はこれには深い意味があったのです。