第九話 巫女の存在を予言

私の診療所は現代医学で治らない症状をお持ちの方専用の極めて珍しい医院です。ですから全国から私の治療法を見学するために医師や特殊な代替医療の治療師たちがやってきます。そうした向上心の高い治療師の中に、「江戸時代から伝わる腱引き」という治療の師範の先生がおりまして、1年ほど前から交流がありました。
この腱引き師範の先生は筋や腱を整復するという技術で多くの難病を改善させている実績を持っているすばらしい先生なのです。そして私は「私一人では治しきれない難治性疾患をお持ちの患者」をこの先生と協力して治療するということを昨年から行っています。
こうした西洋医学と東洋医学のマッチングである通常ならなかなかできない医療協力体制を築いてくれているのは当然ながら奥様なのでした。そして奥様も腱引き治療のファンで、首が痛いのを治してもらうために施術してもらうことがしばしばありました。
そんな中、奥様が施術の最中に腱引きの最高師範の先生と霊能力の話になり、奥様に起こる怪奇な現象を雑談していたところ、「そう言えば・・・」と、ふと師範がとても興味深いことを話しをし始めたそうです。
腱引き最高師範:「そうそう。そういえばね。僕が去年の3月ここの診療所に来たでしょ。その前に僕の知り合いの日本屈指の霊能者にここの診療所のこと話したらね『そこには巫女がいるから大丈夫』といわれたんだよ。」奥様「え?!」

奥様はとてつもなく驚きます。なんと、ここに来る前というのは、かれこれ1年前のことであり、その時はまだ奥様に能力が目覚めていない時です。もちろん、奥様自身も自分が巫女だなんて思っていないときです。1人で何役もそつなくこなし、院長である私を支える奥様のスーパーウーマンぶりは、患者さまも驚くほどですが、それも巫女の力だということでしょうか。
師範の先生は続けて「最初は巫女さんの意味がわからなくて『は? みこちゃん??』って聞き返したんだけど、それがこういうことだったんだと今になってわかるよね。院長もAさんもストレスたまりすぎてて診療所がごたごたしていたときも霊能者の先生に訊いてみたんだけど、その時も『巫女さんがいるから大丈夫』って言ってたんだよ。Aさんは人を呼び、人と人を縁で結び、つなげていく素晴らしい力があるんだよ!おかげで腱引きの発展にもすごく貢献してもらって、Aさんには腱引き一同、本当にとっても感謝しています。ほんとに」
現在、腱引きは私の診療所の2階の1室を借りて多くの患者を共同で治療するようになっているのですが、それを決断する際に巫女の存在を予言されていたということになるわけです。「巫女」がいるからすべてうまくいくと。驚愕です。ここでも巫女の話がでたのです。
うちの奥様を巫女と予言した霊能者の先生は女性なのですが、現在、腱引きの師範と伴に難病治療に携わっておられ、霊障を取り除くことで治療に大いに貢献しているそうです。いろんなお話をうかがうと、日本屈指の霊力があるようです。それにしても恐ろしいほどに信じられない話が現実に起こっています。未来を予知していたということです。