難病治療について

はじめに

私は整形外科医ですが、今では極めて多くの科にまたがる「現医学では治らないとされている病気」、つまり難病を治療できるようになりました。たとえば強迫神経症・不眠症・自律神経失調症・めまい・難聴・視力障害・三叉神経痛・過活動性膀胱…などです。なぜこれほど多くの科にまたがった疾患を治療できたのか? その理由は私が脊椎を研究していたからです。信じられないかもしれませんが、難病の多くはほぼ必ず脊椎疾患が絡んでいます。なぜかというと、脊椎に由来する様々な痛みを徹底治療する際に、副効果として「耳鳴りが消えた」「めまいがなくなった」「よく眠れるようになった」などの恩恵が得られたからです。それ以降、これらの副効果を主体とする治療と研究を始めたことで「多科に渡る難病」を根本的に治療できるようになったといういきさつがあります。現在、私は人類最大の難病である「老い」を治療することに挑戦しています。それには二つの柱があります。一つは運動器の老い、そしてもう一つは脳の老い、つまり認知症です。両者ともに治療にてごたえを感じていますがまだまだ未完成であり、成果は今後報告していきます。ここでは難病に苦しむ方々を応援するために難病治療の可能性について解説したいと思います。
 

難病の定義

難病は一言では語れません。そして難病の定義もありません。私は難病を「現医学で治療法が確立されていないもの」と定義します。すると驚くことに、肩こりや腰痛も難病に分類されることになります。これを笑うか馬鹿にするかは各自の自由です。しかし、現実問題として何をやっても治らない肩こり・腰痛があることは皆様も経験上理解されているのではないでしょうか? そして「老い」は100%全ての人が患う最大の難病です。このような難病の定義を笑うのであれば、医は進歩しないと断言します。「老い」は難病でありながら世界のどの国を見ても難病には指定されていません。だからこそ、医師たちは研究をないがしろにし、その結果、高齢化社会の病魔に社会が苦しめられています。私はこうした「難病指定にされていない難病」を主に研究しています。「老い」の病理を解明しそれを治せるようになる事が、いずれ先天性の遺伝病や癌の克服などに必ずつながります。
 

難病の種類

以下の種別はあくまで私個人の難病分類です。現医学を多少皮肉っていますが、苦言として受け入れたほうがよいでしょう。
  • 1、厚生労働省で難病指定されているもの(例:ALS、原発性胆汁性肝硬変など)
  • 2、内科的には治りににくいもの(手術を要するもの)(例:三叉神経痛・腰部脊柱管狭窄症など)
  • 3、内科的誤診(例:膠原病・内分泌系・脊髄系)
  • 4、精神科的誤診(例:ヒステリー、うつ症)
  • 5、機能低下(例:老い、視力低下、難聴)
  • 6、治せない日常病・不定愁訴(例:痛み・しびれ・筋力低下・めまい・発汗)
  • 7、2種類以上の複合病(例:神経痛と関節痛、膠原病と神経根症、脳梗塞とヘルニア)
  • 8、各種後遺症(例:捻挫・骨折後、交通事故後など)
  • 9、スポーツ・仕事上の難病(例:日常生活では問題ないがプロとして治らないと仕事ができないもの)
  • 10、小児の疼痛疾患全般(例:成長痛、オスグッド病、過労性骨膜炎、腰痛など)
  狭義での難病とは1のみを指します。しかし、現医学では2~10の全てを満足に治すことはできません。治すことのできないものは私の定義では難病にあてはまります。そして私がこれまで専門的に治療してきたものが2~10です。
 

2、内科的には治らない難病

「手術するしか方法はない」と言われたことのある疾患の全てです。たとえば三叉神経痛は「神の手」と言われる脳外科医が治療にあたっています(それだけ難しいということ)が、私はそれを頚部交感神経節ブロックで治療します。子宮筋腫は放射線科医が筋腫の栄養血管を塞栓することで切らずに治します。というように、「外科医が手術するしか方法がない」と言っていたものが、毎年毎年内科的に治療できるようになります。しかしながら、外科医はその事実を認めようとはしないため、これらの斬新な内科的治療法は世間に公表しても数十年間は否定され続ける運命にあり広まりません。外科医たちがそれらを酷評し、副作用を誇張して公言するため、一般人は内科的治療法に恐怖心を抱き、内科的治療を受けたくない気分にさせます。実際には手術のほうがリスクが高いのですが、外科医は「手術のほうが確実で安全」と勧めるため、結局外科医の言うがままに手術を受けることがほとんどです。手術のほうが治療実績が多く、内科的治療は「試験段階」にあり、実績数で負けるので否定論に勝てないのです。なおかつ、内科的治療は保険適応がなく自費扱いになることが多いため経済的に余裕のある患者しか受けられないのが普通です。
  私は整形外科的に手術を必要と言われる疾患の多くを内科的にブロック注射・関節内注射などを多用して治療を行い、私にかかっている患者は手術をうけなければならない状況になることは10年で数名でした。ただし、内科的治療にはステロイドを上手に使用するなどの工夫が必要です。ステロイドはご存知のように、19世紀に濫用されて人々に多大な副作用という傷跡を残した薬であり、その使い方は慎重であるべきです。今のところ難病治療にステロイドは欠かせないため、ステロイドというモンスターとどうつきあっていくか?が重要な課題です。つまり、一度は「くさいものに蓋」的に封じ込められたステロイド療法ですが、今後の医療の発展には「蓋をする」のではなく、研究と考察を続ける必要を感じます。
 

3、内科的誤診

なかなか治らない難病と化す理由は患者側にあるだけではありません。誤診されれば不適切な治療がなされるため治りません。つまり医者側にも治せない理由があります。誤診する理由は現医学ではまだまだ画像診断の精密さが劣るため、検査でひっかからないところにあります。MRIなどはその極致と言えるでしょう。MRIではミクロの炎症は全く見えませんので診断がつけられません。ミクロの病変は現医学では全く対応し切れませんので、症状から推測しなければ診断がつきません。ところが症状から診断するには「教科書にない知識」が必要となるため、常に「教科書を疑ってきた」医師にしか真に正しい診断ができません。そういう医師は極めて少ないためミクロの病変では誤診がつきまとうのです。
  また、症例数の少ない疾患はそれだけで誤診の対象になります。たとえば膠原病では関節炎が起こりますが、化膿性膝関節炎と区別がつきません。化膿性関節炎ではステロイドが禁忌ですが、膠原病による関節炎ではステロイドが特効薬になります。外見上、症状上、同じように見えるこの二つは治療法が逆のため診断を間違うと極めて難治性の関節炎になります。頻度で言えば化膿性関節炎のほうが圧倒的に多いため、医師は「膝が腫れて関節液が濁っていて痛い」という患者に対して、自己免疫で炎症が起こっていると想像する医師はほぼゼロです。つまり、自己免疫で関節炎が起こっている場合、ほぼ間違いなく誤診され、抗生剤の点滴ばかり行われ治らないのです。このように、病気の原因として頻度の低いもの、膠原病・内分泌異常、脊髄変性疾患などであった場合、初期は誤診が必発で、その病気が進行して重症になって初めて正しい診断がつきます。正しい診断が付く頃には重症化して手遅れになっていることが多く、そのまま難病扱いになります。
  もしも、そうした誤診を病初期に見抜き、適切に治療を行い、その難病をくいとめたとします。しかし、その時点では「初期には診断が付かない」わけですから、「難病を治した」という実績にカウントされません。実績がなければ証拠がありませんので、結局、そうした機転の効いた治療法は世間に広まることはありません。誤診されやすい疾患はそれ自体が難病であるという認識が必要です。患者はただただ鋭い勘を持った医師に当たることを祈る以外に方法がありません。残念なことに、教科書どおりの診断をする医師には鋭い勘は養われることはなく、教科書を信じず患者の症状から学ぼうとした医師にしか鋭い勘が養われにくいでしょう。

 4、精神科的誤診

現医学では説明がつかない症状が意外と多いものです。しかしそれさえも「納得いかない症状」を「納得のいくまで考察しない医師」には理解できません。納得のいかない症状=教科書にない症状、ですから、それを一人の医者が寝ずに考えたとしても答えは出ません。答えを出すことは教科書に逆らうこと(権威に逆らうこと)であり、医師の世界では「やってはいけないこと」なのです。なぜやってはいけないかというと、医療はほとんどが公費で行われるため、国の政策として国民に施しているものです。よってそれらは「いかがわしいものであってはならない」という決まりがあり、医師が教科書以外の思考をすることは「いかがわしいこと」となるので禁止されているわけです。
  これらの状況下では「教科書に掲載されていない症状」を患者が訴えた場合、医師は思考を停止せざるを得ません。自由に病気を発想することが許されていないからです。思考を停止させた場合、現在教科書内にある診断名のどれかを自動的につけることになります。自動的につける場合、「全ての珍しい症状が一人の人間にいくつ発生しても理論上ありうる」という診断名がつけられます。それが「心因性」というものです。中でも、「心の病がありえもしない症状を肉体に作る」と定義されている「身体表現性障害」という診断にしばしばあてはめられてしまいます。
  本来、教科書的に診断が付かない→強制的に診断名をつける、ことは誤診であり、あってはならないことですが、医療を国という公の機関が国民に施すという性質上、型にはめなければ医療費を支払ってもらえません。だからやむをえず精神疾患にあてはめます。すなわち、精神科こそが全ての科の中でもっとも誤診の多い科となります。誤診であれば治療薬も当然効果が期待できませんからいつまでたっても症状を引きずります。よって身体表現性障害も難病の部類に入ります。そして生活保護を受給されている人々の40%が精神科にかかっている事実を考えると、生活保護は誤診により保護されているとも言えるわけです。ですが、そうしなければ実際に保護をうけることはできないので、保護を受ける側にとっては精神科病名をつけてもらえることはとてもありがたいことです。
  私はおそらく世界で始めてこうした精神科的誤診にメスを入れようとしている医師です。実際に精神疾患をブロック注射で治療し、かなりの成果をあげています(神経症症状を出なくできます)。神経症がブロックで治るということは、それは「精神科疾患」と名づけてはいけないことになりますから、私の治療は精神科医学に大きな波紋をもたらします。しかし、それは現医学体制を破壊するためではなく、真に患者を治療し、生活保護受給者を激減させ、国家財政を支えるためです。

 5、機能低下(老い)

老いを難病と考えるには医学としてはかなり抵抗のあることです。しかし、私は脳・脳幹・脊髄の衰えを血管病と考え、この巨大な「老い」という難病を切り崩そうと努力しています。脳細胞の寿命は5万年とも言われ、本来死なない細胞なのですが、それが高齢になると死んでしまうのは脳細胞に十分な血液が流れないからです。つまり、血管の老化のために脳細胞が死滅します。老化を防ぐキーワードは血流であり、私は近年「脳・脳幹・延髄・脊髄の血流量を増やす治療」を考案しました。それが頚部交感神経節ブロックです。昔からある治療法ですが、それをもっとも頭側の神経節にブロックするというだけの単純なものです。
老いによる運動機能障害は、実際のところ、関節が破壊されるよりも、脊髄が破壊されるほうが重篤で、寝たきりになるのは脊柱管の狭窄で起こることが多いといえます。よって脊髄の血行を改善させるべく、さまざまな交感神経節ブロックを駆使することを試みています。実感として、積極的にブロックをすれば、かなりの確率で寝たきりを防ぐことができると思います。しかしながら、高齢者の脊椎は高度に変形していて、ブロックがなかなか成功しません。老いという難病を克服するには、高齢者の難しい脊椎にもブロックができるという医師たちを育てていかなければなりません。
老いに対抗していくには日常生活で徐々に進む組織や細胞の劣化を防いでいくという姿勢が必要です。歳と共に組織が劣化していくわけですが、そこに治療を行ったとしても、「劣化スピードを遅くする」ことしか今の医学ではできません。つまり「治療を毎週行い続けた」としても、治すのではなく劣化速度を遅くすることしかできないわけで、それを治療と呼べるのか?という疑問が沸きます。保健医療は今のところ「劣化を予防する」ことに金銭を支払ってくれません。よって老いに対抗するには金銭的な問題も抱えています。医師としては「老い」に対抗するときの障害として「どれほど治療を行っても現状維持がせいぜい」であり、現状維持のために難易度の高い治療を行い続けるには並外れた強い精神力を必要とします。例えば、一歩足を踏み外せば転落死するという断崖絶壁の地面にスコップで穴を掘ってそれを埋めるという作業を、雨の日も嵐の日も雪の日も行い続ける精神力に似ています。高齢者はブロックリスクが極めて高く、事故が起これば責任をとらなければならず、しかもブロック自体が極めて難しいという状態であるのに、それを「現状維持」のために来る日も来る日も続けていかなければならないという終わりのない精神的ストレスです。そのストレスを乗り越えることができてはじめて「老い」と戦う治療ができるわけです。私はすでに10年以上前から「老い」と戦うブロック治療を行い続けていますが、その精神的なストレスは想像を絶するほど大きく、他の医師たちに自分を真似なさいとはとても言えません。
「老い」への治療は、医療実績として論文発表することがなかなかできません。なぜなら「現状を維持」を目的とするため、治療しても改善が見られないからです。改善が見られない治療は「治療成果」として認められないので、治療自体が否定されているような気分になります。実績を認めてもらえないという悪条件の中でリスクが高く難易度の高いブロックを、患者の寿命が尽きる日まで続けることは医師にとって大きな精神的ストレスです。身を切るような集中力を要するブロック治療を行うというのに、治療の成果が見られないほど医師にとって虚しいことはありません。ただし、ブロック治療を中止すると、患者があっという間に寝たきりになり、「自分の治療が患者の命を救っていた」ことに気づかされます。唯一、ブロック治療が絶大なる効果があったということは、その治療を止めたときにだけ理解できます。医師にとって、老いという難病と戦うことは、想像以上に精神ストレスを伴うということを覚悟しなければなりません。
 

6、治せない日常病・不定愁訴

肩こり・めまい・不眠・発汗異常・ホットフラッシュ・しびれ・耳鳴り・足がつる・頻尿などを完治させることのできる治療法はなく、これらは「治せない」という意味で難病です。しかしながら、真実は治せないのではなく、神経痛の治療中に偶然にも完治してしまうことがしばしばあることを、ペインクリニック科の医師は日常的に経験します。それは例えば、上肢の神経痛を治す目的で週に一度星状神経節ブロックを受けていた人が偶然にも、持病のめまいと耳鳴りが治ってしまったというようなエピソードとして日常的に経験するのです。
  星状神経節ブロックにより交感神経がブロックされると、脳幹への血流が増加して内耳神経の血行が回復するからです。しかしながら現医学ではめまいの治療法として星状神経節ブロックが認められていません。その理由は、めまいがブロックで治ることを実績としてペイン科の医師が論文発表できないからです。なぜなら、めまいを治してもらうためだけに患者がペインクリニックを訪れることは皆無だからです(耳鼻科に行きます)。めまいは「上肢の神経痛を治しているついでに治ってしまう」わけで、ペイン科の医師がめまい治療として実績を集めることが不可能だからです。
  また、辛抱すれば耐えることのできるめまいという症状を治すためにリスクある星状神経節ブロックを気軽に受ける患者もいませんので、めまい治療として星状神経節ブロック治療が認められていないのです。つまり、真実としては「完治させる治療法がある」にもかかわらず、治療のリスクを考えるとたやすくブロック治療を受けられないという場合も結局「治療法なし」となります。よって私の定義では不定愁訴は難病に分類します。
  肩こりは神経ブロックを丁寧に根気よく行えば、完治に近い状態にすることができますが、ブロックのリスクが高いという理由でブロック治療は推奨されません。このように、治療法があってもリスクや労力を考えると「治すことが割に合わない」という状態の病気は意外と多く存在します。広く世間一般の人々の不定愁訴を治療していくためにはブロック注射のリスクを極めて小さくできればよいのです。そのためには痛くないブロック注射、安全なブロック注射ができる技術を医師が身につけることです。
  下肢のしびれや冷えも、硬膜外ブロックや神経根ブロック、交感神経節ブロックなどを根気よく繰り返せば、かなり高率に改善させることができます。しかし、繰り返し行ってもミスが一度もない、合併症を絶対に作らないというレベルになるには、医師側に卓越した注射技術が必要になります。そうした注射技術を一般的に広く医師に教育していくことは不可能なため、これらの病気は「治せない日常病」という位置づけになってしまいます。不定愁訴は神経痛治療のついでに治すことはできても、不定愁訴を狙い撃ちで治すことが難しいのはリスクの問題と言えます。
   

7、二種類以上の複合病

医学書にある様々な診断基準は、単一の病気の診断基準です。よって二つ以上の疾患が重なっていると、これまでの診断基準は使い物にならなくなります。実はこれが現医学の盲点であり、高齢になると必ず二つ三つの疾患が重なることが普通となるため、正しい診断が困難になってきます。診断が困難=誤診が増える、わけですから、二つ三つの疾患が重なってしまうととたんに治らない病気となり難病化します。
  例を挙げると、肩関節周囲炎や変形性膝関節症です。整形外科では診断をつけるために様々な徒手テストがありますが、二つ三つの疾患が重なると、徒手テストは意味をなさなくなります。例えば肩関節周囲炎では外転させると痛みが出現するpainfularcがありますが、ここに頚椎の神経根炎が合併していると診断価値は低下し、肩関節周囲炎がなくても、またはわずかであったとしても外転時に痛みが出ます。この場合の主原因は神経根にあるわけですから、肩に注射しても痛みはほとんど治りません。同様に膝関節の痛みも、原因が関節主体ではなく坐骨神経痛が重なっていた場合、膝関節に注射をしても痛みがとれません。このように二つ以上の疾患が重なっている場合は二つの治療を同時に行わない限り症状が軽快しません。ところが、肩関節周囲炎の患者に頚部の神経根ブロックを行う整形外科医は皆無であるため、結局治すことができません。現医学では二つの疾患が重なると「極めて難治性」の疾患になってしまうという盲点があります。
  では、肩の痛みがある患者に肩関節と頚神経根の二つを同時に治療できる医師がいるだろうか?考えます。「肩を上げると腕が痛む」と訴える患者に、リスクの高い頚神経根ブロックを最初から行える医師がいるでしょうか? それは無理というものです。肩が痛いのに首の根元に注射を打つなんてことを「患者が許してくれない」からです。もし、そんなリスクのある治療をして治らなければ患者に悪評を立てられるでしょう。万一、それで合併症を作ってしまったら…訴訟問題に発展しかねません。よって二つ以上の疾患が重なっていた場合、治療が不適切となりやすく治すことが困難になります。もしも、2箇所同時治療をしようとするのであれば、頚神経根ブロックをリスクなく痛くなくできる「極めて高い注射技術」が必要になります。それを一般的な医師たちに求めることは無理なため、事実上、複数の疾患が重なると難病になります。
   

8、各種後遺症

打撲、捻挫、骨折などの外傷は、状況によっては治療に極めて長期間かかるものがあります。外傷の程度が強く、周囲の血管を著しく損傷している場合は組織の修復に時間がかかるからです。実は手首の骨折などでは血管を損傷しやすく、受傷後数年間、腫れと痛みがとれずに後遺症に悩んだという人も少なくありません。足関節の捻挫もしかりです。長期化する腫れと痛み・骨萎縮はリハビリ・経口薬・物療などに極めて抵抗性であり、固定をしようと何をしようとなかなか治りません。そういう意味で難病なのです。後遺症が残るかどうかは、受傷時の損傷程度で受傷時にほぼ決まっています。その後の処置が悪かったことが理由ではありません。
  さて、現医学ではこのような外傷後の後遺症に対して無力ですが、私は積極的にステロイド注射で速やかに治療し、劇的な改善効果を得ています。たいていは注射した数日以内に腫れが引き、可動域が際立って改善します。数年続く予定の後遺症ともおさらばです。 ただし、ステロイドは使用方法・使用量・副作用に留意しなければならない点において医師たちにかなり勉強していただかなければなりません。また、手や足の関節内注射は難易度が高いためミスしやすく、治療を成功させるためには技術と知識が必要です。よって打撲や捻挫・骨折を注射で改善させる治療法はなかなか一般化できません。
   

9、スポーツ・仕事上の難病

歩く・走るは問題ありませんが、全力疾走時にのみ痛みが出るというような場合、医学的には病気の範疇には入りません。薬を飲んでも、トレーニングをしても、物療やマッサージを行っても、そういう症状はなかなか改善されるものではありません。その理由はリアルタイムで継続的に繰り返しの損傷機転が加わっているからです。全力で走ることで組織が損傷するということは、その全力が己の潜在能力を超えていることを意味しますから、これを治すには「病気を治す」というイメージではなく「潜在能力をアップさせる」必要があります。医学は「治すこと」が主体であるためスポーツドクターであっても「能力をあげる」治療は難しく、よってこれらも患者の希望通りには治せないという意味で難病に分類します。
  能力を上げるためには治療ではなく「メンテナンス」を徹底しなければならず、自動車で言えばオイル交換をまめにするようなものです。現実的には腫れを引かせるステロイドと局所の血流を増加させるためのブロックをメンテナンス的に行うとよいわけです。これはアイシングと温熱療法の強力なバージョンをブロック注射で行うイメージです。そうすることで実際に運動能力(限界点)がアップします。
  しかし、ステロイドの使用量、使用間隔などは極めて厳重に管理しながら行わなければならず、適切な注射ができるようになるためには「これ以上はやってはいけない」という限界がどこにあるのかを正しく認識できていなければなりません。スポーツドクターといえども、ステロイドの使用方法については教科書がない状態ですから、ステロイドには十分注意しなければなりません。そして能力をアップさせた後も運動量には限界があり、その限界を超えるとどうなるかを適切にアドバイスできる指導力も必要です。そのさじ加減の難しさがゆえに、スポーツ障害は「治すことが困難」といえるわけです。また、ブロックミスにより後遺症を残してしまうと、スポーツ選手では選手生命にかかわるため、医師が選手にブロックを行うのであれば選手の人生を背負い、全責任をとり、リスクをゼロ近くにできるくらいにブロック技術を向上させておかなければなりません。そこまでの責任を負えるレベルに達している医師のみがプロスポーツ選手に治療を施してよいでしょう。
   

10、小児の疼痛疾患全般

小児の疼痛疾患は、その全てが難病に当たります。理由は小児への注射治療は極めてハードルが高いからです。日本は究極のマザコン国であり、大人たちが小児を手厚く守る意識が米国などと比べてはるかに高いようです。よって「小児にブロックをする」ということが日本では社会的に全く許されていません。したがって、子供が毎日夜中に泣き崩れるほど強い痛みを訴えたとしても、消炎鎮痛剤程度しか治療薬がなく、ブロックを行えばたった一度の治療で完治することがほぼわかっている場合でも、社会通念的に医師はブロックを行えません。こうした事情から、小児の疼痛は経口薬で治らない重症なものは全て難病の範疇に入ります。特に問題となるのは成長痛であり、医師はその原因を特定することも診断することもできませんから、ブロックを行うどころの問題ではありません。
  また、小児期は痛覚に対する侵害受容器の数が多く、痛みに敏感かつ恐怖心をいだきやすいため、痛くない注射ができなければ子供が拒否するので治療ができません。小児にブロックを行う際には、「痛くさせる、怖がらせる、狙ったところに入らない、出血させる、深く入りすぎる、組織を損傷させる」などどれも許されませんから、これを行う医師は極めて緊張しストレスがかかります。こういった窮地に追い込まれながら、手も震えずに正確に、かつ組織を損傷させず、後遺症を全く残さないレベルでできるようになるまでには、多数の経験と極めて高い技術を要します。ベテランのペイン科の医師でさえ、小児への硬膜外ブロックなどでは尻込みをするのが普通です。よって一般的な医師には不可能であり、小児の疼痛は治すことが難しいのです。成長痛、頭痛、頚痛、背中の痛みなどもブロックを一度するだけでも劇的に改善しますが、怖くてできないというのが実情です。
  プロスポーツ選手(特にサッカーと野球)を目指す子供たちは、小学生でもブロック注射におじけづかず、早く治すためにはブロックを受けようとします。その心がけは非常に勇ましく、私はそういう子供たちには積極的にブロックを行い、治るまでの期間を短縮させてさしあげます。
   

医者がブロック技術を高めれば難病は確実に減る

ブロック注射は痛みを取り除くために行うのではなく、局所の血流量を増やすために行うものです。したがってブロックは適所に行えばほとんどの疾患・症状を改善に向かわせることができます。手術しか方法がないと言われている症状も、そのほとんどをブロックで治してしまえるというのが私の感想です。ただし、そう言えるようになるまでには、かなりの修行を必要とするので医師ならば誰にでもできるというわけにはいかないようです。前にも述べましたが、保険で認められる医療手技は「教育を行えば、医師ならば一般的に誰でもできる」必要があるため、私の特殊技術は保険で認められる状態ではありません。少々の教育ではブロックリスクを極端に減らすことができないからです。しかし、さしせまる高齢化社会と国家財政の困窮状態を見れば、なんとかこの特殊技術を若い医師たちに伝えていかなければならない必要性を感じます。

難病治療について」への25件のフィードバック

  1. はじめまして、こんにちは。
    検索していると、先生のサイトに出会いました。
    私はカイロプラクターですが、先生のサイト内容に感激しております。
    なぜなら、今まで原因を特定しきれていなかったことに対する答えが理路整然と書かれていたからです。
    上頸椎神経ブロックに関しての先生の考察に、大変納得できました。
    星状神経ブロックに関してはすでにカイロの手技でありますので、上頸椎神経ブロックにおいてもカイロの手技的に臨床を採ってみたいと考えています。

    つきましては、この先生のサイトをブログ等で私が勝手に紹介しても良いでしょうか。
    それとも、「カイロプラクターが勝手にそんなことしてくれるな」と言われるでしょうか。
    もし、そうであれば 私は陰でこそこそと先生のサイトで勉強するのみです。

    先生からひと言いただければ幸いに存じます。

    • 私はカイロに期待していますよ。基本的に脊椎と脊髄のアンバランスさは姿勢と骨格によるに決まっているからです。エビデンスも含め、一緒に研究していきましょう。協力してほしいことがあれば、私も協力します。カイロプラクターはXP機器を扱えないためエビデンスが得られにくいという背景があります。それは医師と協力していけば何とかなるものです。医学が前進するならば協力・共同研究は大歓迎です。

  2. 64才の女性です。30年来の慢性膵炎による腹痛、背中、肩、頭の痛みにずっと苦しみ、悩んでおります。ネットを拝見したところによると膵炎のような痛みにも有効であるのかわかりませんでしたが、日々あまりのつらさにお尋ねしてみました。

    失礼をお許し下さい。

    もしよろしければ、わたしのような内科的病気についても治療可能かどうか教えていただければありがたいです。

    慢性膵炎は、アミラーゼ、リパーゼの血液検査の値は正常で、膵管の走行が少々曲がりぎみとのことです。食欲もありません。痛みは、年々ひどくなりつつあります。検査は定期的にやっております。あまりの痛さに自分でもうつになりそうです。
    よろしくお願い致します。

    • あなたのような方から投稿があるのをお待ちしていました。一度「子宮内膜症をブロックで根本的に治す方法」を読んでみて下さい。ここでは腹痛が耐え難いほど痛く感じる理由として、脊髄に根本原因があることを述べています。慢性膵炎も同じです。膵臓の炎症や腹膜炎が多少あるにしても、本来は耐え難い痛みではない可能性があります。耐えうる痛みであるはずなのに、脊髄で痛み信号が倍加され耐えがたい痛みになっている可能性を私は考えます。したがって、脊髄を治療すれば膵炎の痛みは激減する可能性があります。もちろん、私の考え方は仮説の域を脱していませんが、一度は治療を受けてみる価値があるはずです。メール差し上げます。

      • 先日、膵炎の件、コメントさせていただきました。子宮内膜症をブロックでなおす方法:の記事は  お探しのページが見つかりません:ということで、見ることが出来ませんでした。

        ちなみに私は、九州在住です。

        治療していただく場合、およそどのくらいの間隔でどのくらいの期間かかるものでしょうか?

         
             

        ちなみに、わたしは現在九州在住です。もし、受診して、治療していただく場合、大体、どのくらいの間隔でどのくらいの期間かかるものでしょうか?

                                                                                                                           

        治療を受ける場合は、何日くらいの間隔で、最長何回くらいかかりそうでしょうか?

        • ページが見当たらないのは記事内容に誤りがあったため一旦ひっこめたせいです。すいませんでした。九州におすまいであれば、東京に滞在して1泊2日、2泊三日、~7日滞在のいずれかを選んでいただき、滞在期間中、毎日1回のブロックをすることをお勧めします。おそらく、滞在中のブロックのみでかなり長期間軽快していられると思います。ですから、治療はその1度きりです。たとえばもしも1ヵ月後に再発するようなら、その時にどうするかを考えます。先のことはわかりませんので。毎日のブロックは保険がききません。よって、ブロック1回¥15000-×回数 分の治療費がかかります。私は遠方の方々の治療には、かなりの精神的なプレッシャーを感じます。治さないと悪いからです。治るという保証はありませんが、治すチャンスを作ることはできると思っています。

  3. 膵炎に関してです。お忙しい先生に、何度もコメントして申し訳ありません。
    食事も取れない痛みが続き、きょうも痛み止めの点滴をしてきました。無理してお粥でも食べると、さらに痛むので、食べられず、やせるばかりです。

    先生のホームページをくまなく見せてい
    ただいておりますが、なかなか腹部内臓等の例がないので、期待や希望はありな
    がら、不安でもあります。

    膵炎の疼痛治療に、EUSによる腹腔神経叢ブロックは聞いたことありますが、あまり効果があった人は多くないようです。先生の治療とは違うと思いますが。

    先生を信じて治療していただければと思っておりますが、かなりの危険が伴うものでしょうか?家人がよくわからないから心配します。

    わたしとしては、服薬を長い間続けても、だんだん痛みはひどくなり、痛み止めも効かなくなったため、何とかしないと
    絶望しかありません。

    痛みさえなければ、膵炎の治療や検査は続けていけばいいと思っております。

    もし、内臓の痛み治療例がありましたら教えていただければとおもいます。
    未知のこてばかり聞いて、お許し下さい。

    • 内蔵への治療例(子宮内膜症)をリンクしておきます。こちらをクリック下さい。 
      私の治療はほとんど危険を伴わず、しかも痛くもなく、5分で終わってしまいます。むしろこの事実のほうが不安では? 人は「痛みもリスクも伴い、お金をたくさんかけ、仰々しくおおげさに治療し、名誉ある教授先生に治療してもらう」ことでしか医者を信じることはできないはずでは? このサイトに書かれていることは全て未知であり、もしも世間に認められたらノーベル医学賞をとれるほどの内容がふんだんに掲載されています。何がいいたいかと申しますと、いくら真実の治療を発表しようとも、誰も信じないしマネもしないということです。さらに痛みで苦しむ患者さえも、このサイトの内容を信じることをしません。だから私はこれだけの偉業を行っていても、世界から患者がやってこないのです。だから私は混雑していない外来でのうのうと町のご老人たちをのんびり治療できるのです。
       私は、難病に苦しむ多くの方に手を差し伸べました。そしてそのほとんどを改善させていますが、パーフェクトではありません。信じていただかなくて結構なのです。そして幸運にも、「とにかく私の治療を受けてみよう」と決心し、私の元にやってこられた患者だけに私の手を差し伸べることができます。難しい話ではないのです。ただそれだけです。過度の期待はしないほうがいいでしょう。私は神様ではありません。

  4. 36歳男です。7年前から「めまい」で苦しんでおります。いままで数々の医者にかかりましたが、原因の特定に至らず、治療も出来ていません。
    症状として、フワフワめまいですが、ネクタイを締めたり窮屈な服装したり、腰に負荷(ズボンのポケットに携帯を入れても)をかけても症状が出ることがあります。また頭に血が回らないような気がしています。つまりボーとして思考力がなくなることもあります。このサイトを拝見して「これだ」と思いました。どうか一度診察して頂けないでしょうか。よろしくお願いします。

    • ふわふわめまいの原因はおそらく脳幹への血流不足と思われ、血流不足の原因は血圧の調整力(急な重力がかかった時に血圧を瞬時に上げる能力)低下が原因と思われ、調整力の低下は延髄にある自律神経核の機能不全が原因と考えます。これを予防するには自律神経核の血流を改善することが効果的と考えます。そのために上頚交感神経節ブロックを行うという治療法があります。メール差し上げます。

  5. 2015年2月中旬にみぞおちに違和感を感じ、胃カメラ、CTやエコー等消化器系の検査を受けて来ましたが異常なし。同10月位から痛みが増し、さらに背中の左側が痛くなりました。再度、胃カメラ等の検査をするも血液検査も含め異常なしでした。みぞおちと左側背中の痛みが続き、夜中に目が覚めるようになりました。慢性膵炎を疑い、超音波内視鏡(EUS)を希望するも大学病院ではなかなか実施してくれず、2016年7月に某大学病院でやってもらったところ、点状エコーがあり、早期慢性膵炎と診断されました。治療としては薬と節制しかなく、みぞおちの痛みと背中の痛みがしつこく、苦しんでおります。この痛みだけでもなんとかならないかと思い、先生の診察と治療を受けてみたいと思っております。よろしくお願い致します。

    • みぞおちと左背中の痛みの原因が、本当に慢性膵炎であった場合はブロック注射では効果がほとんどないと思います。慢性膵炎は「痛みがない」ことも多いので、本当にあなたの痛みの原因が慢性膵炎かどうかはわからない、ということを前提としてブロックを行うならば、私の診療に意味があります。考えられる治療法としては、交感神経節ブロックで膵臓へ行く血流量を上げる。痛みの原因を探るために脊椎の上から下までいろんな箇所に硬膜外ブロックを行い、もっとも効果のある地点を探る。などの方法を提案します。

      • お忙しいところ、早速の御回答ありがとうございました。
        本当に膵炎からの痛みかは自分ではわかりませんが、痛みが続いており、日常生活に支障が出ており、精神的にもまいっております。
        先生の診察と治療を受けさせていただきたいので宜しくお願い致します。
        私は東京都内に住んでおります。
        宜しくお願い致します。

  6. 10月2日、昨日メールを送信させていただきました。母を病院に連れていくのが遅くなった為に脳梗塞が進んでしまいその上入院してた病院でお尻から大出血した為に救急車で総合病院に運ばれました。その病院に入院した日に今度は夜、ベッドから落ちて右肩が折れてしまいました。それから急に認知症のようになっておしゃべりしなくなりました。その時から右手も使えなくなってとてもかわいそうな思いをさせています。私は申し訳なくて毎日悔やんでいます。何とか少しでも良くなればと思い診察と治療を受けさせて頂きたいと思っています。どうか宜しくお願い致します。(3ヶ月経って少しは返事とかは出来るようになりました。)

    • 診療所は東京ですが、治療は週に2回かける最低でも数十回しなければ効果が得にくいと思われ、広島在住では無理です。「私の診療所の近所に住む患者以外には治療が難しい」と前回述べたとおりです。本気で罪滅ぼしをしたいのであれば、引越しをお考えください(どのくらいよくなるかの保証はありませんが)。一般的には無理と思われます。

  7. 母の病状に関するご説明

    母は現在82歳で茨城県在住です。9年前に脳幹梗塞で県内の病院に6ヶ月間入院、リハビリ後退院しました。病院からは、球麻痺・ワレンベルグ症候群(障害側と同側の顔面感覚障害、軟口蓋・咽頭喉頭の運動麻痺と感覚障害、運動失調、ホルネル症候群:眼瞼下垂、障害側と対側に痛温感覚麻痺あり)と言われました。病院退院直後より階段の上り下り困難、視覚障害、握力の低下などがありました。誤嚥は入院中より少なく、病室で隠れて好物を飲食していました。病院では安全確保のため胃瘻を開けられましたが、退院後は直ぐに家族と同じ食事が取れるようになりました。退院後、徐々に体が動かしづらくなり、最近はトイレで立ち上がれず介助が必要になったり、はしがもてなくなりスプーンを使ったり、手が徐々に上にあがらなくなってきました。脳幹梗塞で入院した病院の脳神経科の医師からは、これらの運動障害は脳幹梗塞と廃用症候群によるものだと診断されました。しかし、以前のように家事がしたいという本人の強い要望で、同じ病院の神経内科を受診しました。診断結果は球麻痺で大学病院での診断を勧められました。大学病院で10日間くらいの検査入院をした結果、ALSという診断結果となりました。大学病院では免疫グロブリンによる治療も受けました。これにより、右足を引きずって歩いていたのが引きずらないようになり、右手の人差し指が以前より大きく動かせるようになりました。脳幹梗塞発症後、長い時間母のそばで介護や付き添いをしてきましたが、体が動かしづらくなり現在のような状況になったのは最近急になったわけではなく、9年間かかって今の状態になったのです。大学病院の医師は、私のこれまでの経過説明をあまり聞きたがらずALSを義務として本人に告知し、人工呼吸器・胃瘻の準備をするよう入院継続を勧めました。しかし、母本人の強い要望により本年9月中旬に退院しました。退院後、本年10月中旬に39度の熱を出し脳幹梗塞で入院していた病院に救急搬送されました。誤嚥性肺炎による発熱でしたが、高熱により3日後、心房細動・急性心不全を起こしました。急性心不全は6時間後に回復しましたが、念のため人工呼吸器を装着しました。急性心不全を発症した翌日以降、昼間のみ人工呼吸器を装着しました。主治医の診断がALSですので、体調回復後も静脈からの経管栄養のみで食事は与えられず、昼間の人工呼吸器装着、ICUでの治療の継続を勧められたため、本人の強い要望で先日自己退院し現在に至っております。退院後3日目ですが、食事は以前のように口から摂ることが可能であり、流動食を摂取しております。体調は徐々に回復しておりますが、ALS告知後夜間眠れないことが多くそれが本人の負担になっています。不眠は呼吸困難などの原因によるものではなく、主に心因性のものと思われます。現在の状況が少しでも改善される可能性があるのでしたら、是非、先生が行われている脊髄や脳幹への治療を試みて頂きたいです。なお、昨年1月に、インフルエンザによる高熱と喉のはれによる呼吸困難が1週間続き、低酸素状態で睡眠中3時間前に食べた食物を嘔吐し、それをのどに詰まった状態で大学病院に救急搬送されています。その時は脳梗塞による誤嚥によるものだと診断され、今後のために気管切開され、今回人口呼吸器を装着されるまでは切開口維持のためレティナカニューレを装着しておりました。父は現在79歳で、大学で工学を教えておりましたが退職し、母と一緒に暮らしております。父も8年前に前立腺癌を患い、骨転移が一箇所見つかりました。IMRTによる放射線治療が有効であると考えましたが、標準治療では治療を受けることができず、千葉県のクリニックで保険外の治療としてIMRTにより2回の治療を受け、現在も健在です。現在の医療から見放された患者は自分で治療法方を見つけ出すことを強いられており、そのような観点で貴殿が行われている医療に賛同いたします。今回もし治療をして頂けるのであれば、母の治療に関しましては、私が通院について全面的に協力するつもりです。つきましては是非治療の機会を与えて頂きたいと存じます。現在退院直後ですので、11月中旬には体力がある程度回復していると思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

    以下は、母のこれまでの病歴です

    2007年 これまで経験したことの無いような頭痛のため、病院に救急搬送される。脳幹梗塞のため6ヶ月間入院
    2007年 病院退院 球麻痺・ワレンベルグ症候群(障害側と同側の顔面感覚障害、軟口蓋・咽頭喉頭の運動麻痺と感覚障害、運動失調、ホルネル症候群:眼瞼下垂、障害側と対側に痛温感覚麻痺あり)
    2007年 退院後自動車運転を試みるが視覚的な不具合が多くその後運転免許証を自主返納
        自立歩行が困難で腕を支えた歩行を求める
    2008年 自立歩行が困難で長時間の歩行、家事が困難となる。2008年 都内での健康診断時バリウムを誤嚥 
    2009年 息苦しいため病院を受診。風邪のため気道が狭まり夜間SpO2 90%以下のため入院 SpO2が低いが安定し1週間で退院
    2011年 2階へ階段の移動が困難となり寝室を1階に移動
    2012年 歩行距離や時間が時間経過とともに短くなる。週一回の水中歩行訓練を開始するが着替えが困難となり約1ヶ月で中止
    2013年 風邪のため気道が狭まり病院へ入院。夜間SpO2が90%以下となるがその後SpO2が低いが安定し1週間で退院
    2014年 歩行器を使わないと歩行が困難となる。
    2014年 胸部および背中の痛みのため筑波記念病院入院。約1週間で退院 原因不明 心房細動の疑い
    2015年 インフルエンザに感染し約1週間体調不良を訴える。
        夕食後約3時間経過後睡眠中に嘔吐し、嘔吐物が気管に詰まった状態で意識を失い筑波大学病院に救急搬送
        ICU治療時にSpO2低下を繰り返すが3日後安定、3ヵ月後退院
        長期間の入院による廃用症候群により体力低下が顕著で転院しさらに2ヶ月間のリハビリ入院 
    2016年 病院にリハビリ目的で2週間入院するが、その間の体力低下が顕著となる。
        回復のため家庭内でリハビリを実施し車椅子から立ち上がることが可能となるが、その後のリハビリで右足を骨折し、リハビリが困難となり、トイレでの立ち上がりが不能となる。
    2016年 9月 大学病院に検査入院 ALSと診断 人工呼吸器・胃瘻を勧められたため、本人の強い要望により9月中旬に退院
    2016年 10月 高熱により病院に救急搬送。誤嚥性肺炎、心房細動・急性心不全 急性心不全は6時間後に回復したが、念のため人工呼吸器を装着。翌日以降昼間のみ人工呼吸器を装着。体調回復後も静脈からの栄養のみで食事は与えられず、昼間の人工呼吸器装着、ICUでの治療の継続を勧められたため、本人の強い要望で自己退院

    以上です。

    • まことに悔しいですが、ALSと診断されることに大きな意味はありません。例えば脳幹梗塞では症状がALSよりもひどくどちらも致命的です。また、老健施設では寝たきりで動けない高齢者が戦場によこたわるようにベッドに寝ており、それらの高齢者をまともに検査すればALSであったなどという例も、おそらく少なくないと思います。高齢者が重篤な病気を患えば、医師は病名さえつけることをしません。それは倫理的には間違っていても、社会的にはむしろ正しいのかもしれません。

      高齢者が起こす病気は現医学ではほとんど対処法がないものです。よってがんばって治療する事は国の予算をいたずらに消費することでもあり、ましてや難病となると自費で行えば大金を消費します。裕福でない方は治療をあきらめると思います。

      ただ、自宅で過ごせる状態であること、通院ができる状態であることを考えると、対処できる可能性がありますのでできることはやってみましょう。退院したほうが元気になるという状況に、現医療の高齢者に接する態度のいい加減さに腹が立つのは理解できます。できるかぎり自力で生活ができるように上頚神経節ブロックを行ってみたいと思います。

  8. 初めてのメールです。私は脊柱管狭窄症で痛み止めの薬(リリカ)を飲んでいます。そのせいか痛みやしびれは多少収まっています(日によって波はありますが)。今は朝30分くらい自転車をこいでいます。歩くとしびれ等が出るので、この運動に変えました。しばらくこれで様子を見て駄目であれば、ブロック注射を、それが駄目であれば手術という診断を受けています。その前の病院では、筋力が落ちて太ももが細くなった段階で手術を強く勧められました。何とか手術以外で治したいと思い、今に至っています。現在多少筋力も付き無理をしなければ普通に過ごしています。
    今回その治療法等をネットで色々調べているうちに、先生の記事に出会い驚きをもって読ませていただきました。
    その中で、難病や内科的疾患と思われている病気の多くについても、脊椎に関係しているということ、先生の治療がそのような病気にも効果を発揮しているという記事に驚きを感じた次第です。
    なぜなら私も頻尿・過活動膀胱に悩み薬を処方してもらい飲んでいます。
    ところが、薬をしっかり飲んでいますが、時々急激な尿意をもよおし、一刻の猶予もできないほど、その場で出てしまうことがあります。
    なぜだろう薬を飲んでいるのに、と思い腰椎の痛みとも連動しているのかな
    と思いつつ、担当医に効いてみると直接は関係ないでしょうと言われてしましました。
    今回この記事を読んで、一度先生のご指導をいただきたくメールをしました
    よろしくお願いいたします。

    • 過活動性膀胱にお悩みであれば、硬膜外ブロックを行うとよいでしょう。脊柱管狭窄症がおありでしたら、ペインクリニックに行ってそのことを話せばブロックをしてくれます。ただし、過活動性膀胱があることは内緒にしておいてください。医師たちは過活動性膀胱に硬膜外ブロックが効果があることを知りませんので、それを口にすると嫌がられるからです。

      仙骨から行う硬膜外ブロックがおそらく有効です。ただし、上手な先生にあたらないと、注射が痛いですのでご注意ください。東京に通院できるのでしたら私のところへ来院されてもよろしいかと存じます。

  9. 昨年の3月から手足の筋力低下が始まり、6月に脱力感がひどくなり精神科の病院に入院しました。9月に脱力感がある程度、治まり退院しましたが1週間後に脱力感が治まり総合病院に入院しましたが手足の筋力低下に脱力感が前よりひどくなり、手の痙攣もでてきました。その病院の精神科の医師に身体表現性障害と診断されました。内科的原因がないので10月に退院しましたが、その日の夜に足が痙攣し緊急搬送され内科に3日入院し精神科の病院に転院しました。手の痙攣は治まりましたが、痛みしびれはあり、手足の筋力低下はあり歩行困難は治まりません、その病院の薬の副作用があまりにも強くたえきれず12月19日に退院しました。今年の1月13日に足が動かなくなり緊急搬送で又、精神科の病院に入院しました。その病院の医師に身体表現性障害は治らないと通告されました。6月13日に退院しました。病状は入院前よりひどくなり握力が5キロしかなく、足は杖を使って少しずつ歩けるくらいです。今、通院している精神科のクリニックは入院していた病院と同じ薬しか出さないので病状の改善はありません、それと神経内科を受診しましたが異常なしでした、あれだけ手足の筋力がないのに不思議です。あとネットで漢方薬を買ってしまい飲みましたが効果なしです。私は、何科を受診すればよろしいのでしょうか?どうすれば、この病状を少しでも良くなる病院に出会えるのでしょうか?

    • 「何科を受診すればよろしいのでしょうか?どうすれば、この病状を少しでも良くなる病院に出会えるのでしょうか?」という質問に私が回答するべきではなく、あなた自身が気づかなければなりません。あなたの脱力を治せる科が西洋医学の中に存在すると本気で考えていますか? 考えているのであればあなたの脳は現代のマスコミたちに現代社会に洗脳されているということです。私にあなたの洗脳を解くことができるか? それがこの質問に答える前に 解決しなければならない問題です。

       西洋医学は高血圧さえ治せない医学です。精神疾患はほぼ全く治せない医学です。にもかかわらず、何を根拠に「あなたの症状が西洋医学で治せる」と考えているのですか? もしもこの地獄から抜け出したいのであれば、あなたが気づくしかありません。気づかない者にどんな解決策を提案しても無駄に終わります。お願いです。気づいてください。洗脳から抜け出して真実を見ようとしてください。そうでなければ私が差し出した救いの手をあなたが払い飛ばしてしまいます。

       もし、少しでも余力が残っているのであればALS関連の記事をお読みください。

  10. お忙しいところ失礼します。
    約2年前に首に負荷を長時間に渡ってかけ続けたせいで、首の痛みや詰まっている感覚、左側頭部、顔面の頬から舌の痺れ、ふわふわしたようなめまいが続いております。初期には手の痺れもありましたが、現在はありません。また、ひどい時には後頭部が痛みます。ちなみにベットで横になっていると、症状はマシになります。
    以下、経緯についてです。
    症状が現れだした初期には目の前が真っ暗になって、倒れてしまい意識を失いそうになったので、たまらず家族に救急車を呼んでもらいましたが、病院に着く頃にはめまいはありますが意識はあり、病院で脳のCTスキャンをしてもらうも異常なしとのことで湿布もらって帰宅しました。それから一カ月間は痛みやめまいがひどく続いたので、大学へ行けず、その次の月から症状に耐えつつ大学へ通っていました。そんな中で、かかりつけのお医者さんの診察を受けたら、近くの整形外科を紹介して頂いたので、受診すると鞭打ちと診断されました。そして、お医者さんに電気と温熱くらいしか治療法がないと言われたので、一カ月くらい通いましたが、激痛が走っている時にしか効果がないように感じられ、まためまいは全く改善されなかったので、大学が行っている付属病院の整形外科の先生の診察を受けてみると、首の血管が圧迫されているかもしれないからMRIを受けてみるようにといわれ、私の家の近くの病院でMRIができるところを調べて頂き、そこへ予約を取って行きました。しかしながら、そこの先生曰く至って健康的な首で異常は見られない、君は若いからすぐ治ると言われました。そこで、首の血管は見れないのですか?と尋ねたところ、血管は分からないと言われ、整形外科の治療を続けるようにと言われました。それから、整形外科へ通うのも億劫になってしまっている状況です。ですが、症状は発症した2年前よりは少しはマシになっているような気がします。しかしながら、机に向かって勉強するのも苦痛でめまいのため文字が読みにくいため、なんとかならないかと調べていたら、星状神経節ブロック注射という治療法を見つけました。そして、自分の通っている大学の付属病院でも行っていると分かりました。そこで、私の症状からすると、整形外科の先生に紹介状を書いてもらって、大学病院の麻酔科で星状神経節ブロックをしてもらった方が良いのでしょうか?それとももう一度整形外科の先生のところで根気強く電気と温熱療法をし続けるべきなのでしょうか?
    長々と読みにくい文章で申し訳ありませんが、先生のお考えを教えていただけると幸いです。

    • 症状から推測するに、根本原因はストレートネックによる延髄損傷です。延髄が下方に引っ張られることにより延髄の神経細胞が直接的に引っ張られて損傷を受ける、または延髄を栄養する毛細血管の破損や閉塞による損傷と考えます。この考えは私の「脊髄・脊椎不適合症候群」の論文に書かれてある仮説が元になっており、また「脊椎の基本」で記してある、陸棲せきつい動物の弱点に由来するものです。

       これらは現医学の発想が及ばない領域の理論であるため、大学病院で治すことは不可能です。

       星状神経節ブロックは確かに有効ですが、あなたの病状は現医学で解明されていないですので、保険適用は難しく、さらに、整形外科医に星状神経節ブロックをたのみこんだところで、ご高診をペイン科に書いてくれる保証はなく、全てにおいて不可能に近いと思います。あなたの発想は妄想と言われて無視されると思いますので、試しに主治医に相談してみれば全てがわかると思います。

       その上、大学病院のペイン科の腕では星状神経節ブロックは的確にヒットしないと思われ、リスクも高く、そして本来は両側に打つべきなのですが、絶対に片方にしかしてくれません。よって効果が期待しにくいと言えます。私の上頚神経節ブロックを学んで実践している医師が奈良県にいますので、そちらにかかることをお勧めします。秘書のほうからメールさせますのでしばらくお待ちください。

  11. 49歳男性です。元々軽度の難聴があり耳鼻科で薬を10年近く処方されていましたが、2年前に左耳が聞こえなくなり、ステロイドえを処方され聴力的には元に戻ったものの感覚としては聞こえが悪いままです。
    急性低音障害型感音難聴と診断されました。従来から耳鼻科で処方されている向精神薬が原因で自律神経を乱し、今では右耳も大幅に聴力が落ち、その上音も大きく割れ日常生活に支障をきたしています。
    また自律神経失調症による不眠、全身がフワフワしたような感覚、頭が膨れるような感覚とつらい毎日で精神的にも参っています。自宅は岡山県のため頻繁な通院は無理ですがこのような症状です。診察を受けることは可能でしょうか?

    • 医療秘書のAと申します。あなたさまの連絡先にご連絡させていただきました。関西でも治療できる情報も合わせてお伝えさせていただいております。ご確認いただければ幸いです。

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