ターンオーバーのさらなる研究

ターンオーバーのさらなる研究

はじめに体細胞のターンオーバーを促す細胞として、好中球、リンパ球、マクロファージなどがありますが、以下ではこれらをまとめてマクロファージの食作用と便宜上述べることにします。
 
  1. ターンオーバーの速さは血液循環、ホルモン、外的刺激(生活・気候・風土・感染など)に依存し、遺伝子(自己抗体)にも強く影響を受ける。例:感染症の多い地域ではターンオーバーが速いと生命維持に不利である。
  2. ターンオーバーの速さは男女、老若で異なることから、各種ホルモン(性ホルモンや成長ホルモン)の影響を強く受けることが推測できる。例:真皮細胞や骨細胞のターンオーバーは女性の方が速い。
  3. ターンオーバーの速さは組織ごとの微調整が不可能で、体内のどこか1か所の組織のターンオーバーが速まると他の全ての体細胞のターンオーバーがつられて促進されてしまう(私の仮説)。例:胃炎や感冒で口内炎・口角炎を発症する。膠原病では全身の体細胞の強度が弱くなる。各種手術後は皮膚組織や内臓機能も弱く(デリケートに)なる。重い持病を持つ高齢者の皮膚は極めて薄く弱くなる。むち打ち損傷後に全身浮腫が起こるマレな例。腎不全がないにもかかわらず全身のむくみが出現する例。
  4. ターンオーバーが亢進している状態(マクロファージを活性化させる抗原、壊死細胞などが多く存在している状態)ではマクロファージの抗原認識閾値が低下しており、わずかな炎症にでも強く反応し、マクロファージはその炎症細胞除去にとりかかる。例:円形脱毛症、各種皮膚疾患、単純性股関節炎、口角炎・口内炎などがマクロファージの抗原認識閾値低下が原因で生じているという私の説(3と重複)。
  5. マクロファージ、マスト細胞などの抗原認識閾値は恐らく生後数週間で設定されると推測。この時期に不衛生であると閾値は高くなり、超衛生的であると閾値が低くなる。この閾値がターンオーバーの速度にもっとも関与している。例:アトピー性皮膚炎、喘息は開発途上国では少ない。遺伝的な素因も多少あると思われるが。閾値は生活環境に応じ、年齢と共に非常に緩やかに変化していく(私の説)。
  6. 細胞年齢が高い(ターンオーバーが遅い)ほど組織強度が上昇するが細胞適応(腫瘍化も含む)が必発である(私の説)。逆に言うと細胞は細胞適応を起こすことで細胞寿命と強度を得るということを行っていると考える。細胞適応化するとマクロファージからの攻撃を受けにくくなることを意味する。これが「癌細胞(究極の細胞適応)がマクロファージに食されず増殖し続けてしまう理由」であろう。
  7. ターンオーバーが無数に繰り返されるとDNAの複製ミスが多くなる(コピーのコピーを繰り返すと原文が読めなくなるのと同様)。複製ミスした細胞はマクロファージに処理されるが、処理には限界があるため限界を超えると不良細胞、高齢細胞が増えて死に至る(テロメア説(コピー限界数がDNAに設計されている、と類似の考え方)。また、マクロファージによる細胞処理の限界に至ると抗原認識閾値が上昇せざるを得ない。
  8. 人体細胞は細胞強度を優先させるか細胞適応化防止を優先させるかの究極の選択を常に迫られている。細胞強度と細胞の若さは両立できない。例:風土や性差によりどちらを優先した方が有利なのかが異なり、自然淘汰においてこれらが適応する。感染の多い地域の人・肉体労働者の肌はしわが多いが強度が高い。女性では強度よりも細胞年齢が若い方が有利。樹齢千年を超える老木は細胞のターンオーバーが極めて遅く、老木の樹皮の厚みはまさに細胞適応の蓄積の結果であり強度が極めて高い。
  9. ターンオーバーを繰り返すうちに活性化酸素などのマクロファージでは処理できない物質、排泄できない物質が細胞の内外に蓄積する(活性化酸素説)。これは不可逆の老化であり一般的な老化の概念と分けて考えるべきである(一般的な老化はターンオーバーが極めて緩慢になった状態をいう)。私たちが死を迎えるのは細胞内では処理できない毒性物質(活性化酸素など)が体内に蓄積する一因があり、この毒性物質を除去する方法が発明されれば不老不死に一歩近づく。
  10. 高齢になるとターンオーバーが必ず遅くなり細胞年齢の高齢化が進む。これはマクロファージの自己細胞に対する抗原認識閾値が上昇していることを意味する。アトピーなどが高齢になると緩和されるのはこのためであろう。前述しているが不衛生な地域で育つとターンオーバーが遅くなる(抗原認識閾値が上昇する(私の説)。よって開発途上国では細胞年齢は高くなる傾向があり見た目の年齢が先進国の人たちよりも早期に老けやすい。アトピーも喘息も少ない。早老病ではターンオーバーが何らかの理由で極めて遅くなっていると考えられる。

ターンオーバーのさらなる研究」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。私は6年程前から原因不明の体調不良で模索中です。
    症状は、吐き気、胸焼け、頭痛、頭や胸のもやもや、息苦しさ、腹部不快感、膨張間、便秘やたまに下痢、パニック発作で血圧低下、これらが日により代わる代わる起こります。何も症状がない日も続きます。良くなったり悪くなったりです。このような症状にも有効ですか?

    • 私の元へはあなたと同じような症状をお持ちの方が多数来院されます。一言でいうと脳幹の血流障害です(推測ですが)。そのせいで自律神経や舌咽神経、舌下神経、三叉神経などの動作が不良になります。自律神経が不良になると、胃腸や内臓が協調して動かなくなるため、様々な胃腸症状が出ます。私は脳幹の血流障害の治療をブロック注射で行っています。治療をされた方のほとんどが改善しており、全く無反応の方はほぼいません。

       しかしながら、パニック障害や睡眠障害をまぎらわせるために、いろんな精神薬を飲んでいる方の場合、治療により厳しいリバウンドが出ることがほぼ確定的であり、その対策が難しく、治療が不成功に終わるパターンがあります。

       いろんな症状を紛らわせるために、長年精神科薬をのんでいる方は、神経細胞の受容体に様々な耐性ができてしまい、ブロック治療をして血流を良くすると、狂った神経受容体のせいで、耐え難い苦痛が来ることが確定的です。薬をのんで体の苦痛から逃げてきた罪と罰が襲ってきます。それが私の治療の最大の妨げとなります。今後は、こうした精神科薬の禁断症状をどうやって解決するかの研究をしていく予定ですが、今のところ、よい方法がみつかっていません。

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