突発性難聴を即効で治しました

2017年治療成績

突発性難聴の治療成績

突発性難聴の上頚神経節ブロック(SCGB)での治療成績を公表します(2017/06/01)こちらです。


突発性難聴の真実をまず知る必要があります。それは「いまだに原因不明」ということと、耳鼻咽喉科学会で「診断基準や治療法が迷走している」ことです。


ここではその「迷走」について軽く触れておきます。


突発性難聴の研究調査では「治療しなくても65%は自然治癒する」という論文や、「ステロイドで61%が改善」という論文や、「ステロイドで治療効果に有意差は認められない」という反論や、「初期に鼓室内ステロイド注射で74%が治癒」という論文、「いかなる治療を行っても3割は全く治らない」という論文まで、様々な意見が交錯しています。どれも信用レベルが低いものとなっています。


私は、およそ1年半をかけて突発性難聴における上頚神経節ブロックの効果について、研究しました。上頚神経節ブロックは、星状神経節ブロックと類似した手技で、人体の最上位にある交感神経節へのブロックです。はじめは、上頚神経節ブロックが他のどんな治療よりも効果が高いという優位性を示そうと研究していたのですが、意外にも、突発性難聴治療が迷走する真の理由を知ることになります。


それは、突発性難聴の患者は「難聴という大きなハンディを背負うことを命がけで回避しようとしている」ことです。そのため、担当医には内緒で鍼灸、レーザー照射、ブロックなど、あらゆる治療を早期から併用します。ところが、耳鼻咽喉科の医師たちは「患者は自分たちの病院でのみ治療を行っている」と思っていますので、「自分たちの治療のみが患者を治している」と完全に誤解して治療成績を発表しています。この茶番はどうやら世界共通のようです。


自然治癒が65%という数字、鼓室内注射が71%という数字などは患者が「ほかの治療を併用していない」ことが条件となっていますが、実際は「聴力が激減している患者は命がけでいろんな治療法を併用している」のです。それを担当医には隠しています。そのことが判明したのは、当院に来院した患者の97%が「担当医に内緒」にしていることを知ったからです。


耳鼻咽喉科の医師たちは、代替医療、鍼灸・ブロックなどが「彼らの治療よりも治療効果が高い可能性がある」ことを知る機会がほとんどありません(世界に共通)。そうした「信用性の低い状態」での研究ですので、彼らの論文は「きわめてエビデンスレベルの低いもの」となっています。


私は今回、上頚神経節ブロックの治療成績を発表しました(文頭にある)。それ以前の61例の症例報告です。以前の症例患者は現在よりも比較的軽症患者が多かったので、結果的に現在よりも治療成績がよいです。


1、私の上頚神経節ブロックを受けにこられる方の多くは1~2週の入通院治療において不変または悪化した(難治性が確定した)患者がほとんど(約80%)であること。つまり自然治癒しないことが確定している重症患者が、発症から長期間経過してから来院します。


2、61例中 完治11.5%、著効31.1%、軽度回復49.2%、無効8.2% この治療成績は一見悪いように見えますが、「1~2週間あらゆる治療を行っても無効」で「発症からかなり時間が経っている」症例たちを「無効8.2%」にまで導くことを考慮すると、きわめて効果的な治療であると結論付けます。おそらく現時点で右に出るものはない治療であると思われます。


3、上頚神経節ブロックを連日行っても、「まったく無効」の患者が8.2%存在し、自分の無力さを感じます。しかしながら、突発性難聴は一般的には「何をやっても治らない症例が3分の1」と言われていおり、、その「治りにくいことが確定している症例を全国から集めたうえでの無効8.2%」は快挙であると思われます。


現在患者様のご厚意により上頚神経節ブロックの体験ブログを書いていただきました。過度に意識的に私の治療を賞賛しないように指示しております。参考にしてみてください。


突発性難聴の1例→こちらをクリック


例耳鳴りの1例→こちらをクリック


本格的に突発性難聴を勉強したい方はこちら→PDF突発性難聴治療の最先端


また、ブロック注射治療にプラスして更なる新しい分野とのコラボ治療による【治療成績アップ】が望めた研究発表がこちらにあります。 これからの未来に大いに期待される治療法です。ぜひご覧ください。 ↓ ↓ ↓ こちらをクリック

突発性難聴の神経細胞再生(ご加持併用療法)



これより以下の文章は当時(今から1年半前)の私の未熟な発想から書いた恥ずべき文章です。真実ではありますが、適切ではなかったと反省しています。その戒めのために、文章を削除せずそのまま掲載しておきます。


不適切であると思われる部分は、「唯一の根治治療」の「唯一」の単語です。感音性難聴を治療する方法は、鍼灸や星状神経節ブロックなど、効果的なものが存在することを知りました。しかも、某病院のペイン科の医師は、突発性難聴の治療に朝晩1日2回のブロックを献身的に行っているという話も聞きます。そういう方々に大変失礼な文章になっていました。


また「なりたてのほやほやの突発性難聴の治療は楽勝です」との言い方にも熟慮がありませんでした。ただし、仮説ですが、なりたてのほやほやの突発性難聴であれば、そのほとんどを上頚神経節ブロックで完治に導けると推定しています。

あくまで仮説ですが、私は突発性難聴を「MRIでは映らないレベルのプチ梗塞」であると推測しており、細胞が壊死する前に(仮死状態のときに)治療を開始すれば、壊死の範囲を極限まで縮小できると考えています。「楽勝」という言い方は、大変不適切ですが、本当に、難聴が発症して数時間以内であれば、ほとんどを完治させることができると私は信じています。


残念ながら、完全に壊死してしまっている神経細胞に対して、ブロックで血行改善させたところで、治るはずがありません。


突発性難聴の唯一の根治治療

突発性難聴の治療法として星状神経節ブロックがあります。しかし、その根治率は3割程度と言われています。星状神経節ブロックの意味は内耳神経への血管を表面麻酔剤のブロックで拡張させて血流を多くさせることが目的です。しかし、星状神経節は脳幹へ向かう交感神経節の上から3番目の神経節ですから、患部とかなり離れています。これが3割程度しか回復しない理由かと思われます。


ただし、星状神経節は上位の交感神経節へニューロンを送り、星状神経節の信号はそのまま上位の神経節へ流れていくと言われているので、星状神経節のブロックでも確かに脳幹部への血行促進作用は期待できると思われます。しかし、最上部の上頚神経節へのブロックと比較すれば、その効果は劣るでしょう。

本日、突発性難聴を上頚神経節ブロックでその場で治しました

私の外来に突発性難聴の患者(36歳男性)が訪れました。上頚神経節ブロックを行い、その場で右耳の難聴を治しました。左耳は残念ながら治っていません。上頚神経節ブロックが突発性難聴に即効性(右耳)の治癒力があることを示しました。2014.7.10からブロックを開始し2014.7.31までの4回のブロックで左耳の聴力も回復しました。2014.8.7患者自身より「完治した」との報告を受けました。

突発性難聴症例

この男性は3年前に頚部脊柱管狭窄症の手術を受け、頸椎のC3/4/5が内固定されている患者です。1か月前に左頚部の激痛が出現したため、私が頚部の神経根ブロックを3回行い、完治させた患者です。


彼は3日前から耳栓をしたような難聴が出現しましたが、耳鼻科には行かず、私の診察日を待って、本日私のところへ相談しに来ました。私は整形外科医ですが、彼は私のことを「何でも治せるスーパードクター」だと思っていたそうです。なぜならば彼には、過去に死ぬほど激しい痛みで首の手術をした時と同じ痛みが1カ月前に出現し、それを私がたった3回のブロックで治して差し上げたからです。それで耳鼻科ではなく私のところへ来院したと言います。

上頚神経節ブロックの即効性

その話を聞いて私は笑ってしまいましたが、「わかりました。では治療してみます。今日もブロックしますが、今回は耳の下の少し前方に注射しますね」と言って上頚神経節ブロックを行いました。ブロックして10秒後、「右の耳の詰まった感がなくなりました。治りました。」と彼は言いました。「でも左耳はまだダメです」と。


私は彼に「それはそうでしょう。内耳神経もダメージを受けていると思われるので、改善するには最低でも半日はかかると思いますよ。ただ、今回1回キリの治療では左耳は完治しないかもしれませんね。来週も来てください。」と話しは終わった。


発症して3日しか経っていないので右耳は即効で治ったのでしょう。それにしても上頚神経節ブロックの効果はすさまじい力だなあと私が感心してしまいました。左耳の治療経過は後日報告します。

突発性難聴の症例が集まりません

突発性難聴の患者はまず耳鼻科に行くでしょう。だから私の外来には突発性難聴の患者が集まりません。よって今回の症例が私の治療実績の記念すべき第1号です。ですが、「治らない」と言われて放置されて20年という難聴の患者でさえ、繰り返しの上頚神経節ブロックで治療してさしあげていますから、私にとって突発性難聴の治療は比較的楽勝です。固定化した感音性難聴を治せるのですから、なりたてホヤホヤの突発性難聴は楽勝です。

突発性難聴の原因は硬膜緊張症

突発性難聴は原因不明だからこそ突発性という名がつきますが、既に何人もの難聴や耳鳴りを治療している私にとっては突発性(原因不明)ではありません。病態生理は硬膜管の緊張であると推定しています。そこに免疫学的な要素や感染症、音響外傷、気圧差、睡眠不足などのストレスが加わることで発生しやすくなると考えます。この理論を証明するために、難聴・耳鳴り患者の全員の頸椎を撮影して調査中です。概算ですがおよそ8~9割がストレートネックや側弯症があります。おそらく、難聴のない健康な人の頸椎と比べて、ストレートネックの有病率は明らかに高いと思われます。


根本原因に硬膜管の緊張があり、そのせいで脳幹が下方に引っ張られ、脳幹の断面積が低下→血流低下→難聴発症、と考えています。だからこそ、上頚神経節ブロックで脳幹の血流を上げてしまえば、即効で治ってしまうのです。もちろん血流障害説に異論があることは知っています。血流障害が原因ならば再発・再燃が多いはずだが、突発性難聴にはそれがないという意見があるからです。しかし、私の調査では再燃・再発例が全体の20%に存在していました。このことに関しては今後詳しく調査結果を示していきます。

最後に

突発性難聴の調査研究の論文を現在進行形で書いています。近日中に公開します。

 

突発性難聴を即効で治しました」への314件のフィードバック

  1. 夫がH25年1月に突発性難聴になり、左耳が聴こえません。(高音域は少し聴こえるようです)入院でのステロイド治療、鍼治療など行いましたがダメでした。先生の治療で可能性があるのなら、相談させて頂きたくメールしました。宜しくお願いします。

    • 難聴治療で有名な新橋の針灸の治療でダメだった方が、私のところに来院されるケースが多いようです。つまり私の治療はどのみち、現医療での最後の砦となっています。治せるかどうかはわかりませんが、最後の望みをかけたいのなら私のところへこられるしか方法はないと思います。ただし、週1通院が最低でも数ヶ月必要と思われます。東京ですが、大丈夫でしょうか?
      そして数ヶ月で完治は難しいと思われますが、今よりは多少改善ができるのではないかと思います。大きな期待はできませんが、それでもよろしいでしょうか?

      • お忙しいところ、早速お返事いただきありがとうございました。夫に話したところ、やはり遠距離にて週1回、数ヶ月通うことは難しいということになりました。お返事いただきながら申し訳ありません。

      • 初めまして。
        3日前に突発性難聴と診断され、現在左耳がほぼ聞こえない状態です。めまいも初日よりは改善されていますが、まだ少しあります。少し焦っている自分もいますが、是非見ていただきたいです。
        どうぞよろしくお願い致します。

        • 医療秘書のAと申します。あなたさまの連絡先にご連絡させていただきました。まずは焦らず落ち着かれてご確認いただければ幸いです。

    • 52歳男性です。先月の4月15日に発症し、最寄りのクリニックで右耳高音部の突発性難聴と診断、一週間飲み薬で改善せず、即病院に一週間のステロイド点滴治療で入院、28日に改善せず退院、10回針治療も行ってるが改善せず、次回は鼓膜からステロイド注射予定、高音部が60デシベルの難聴、耳鳴り、音割れが続いている、是非ご相談いたしたく、品川近辺在住です。ご返信よろしくお願いいたします。

      • 私が治療を行う時期としてはかなり遅れをとっています。優れた治療も、神経細胞が死んでからの治療は効果がほとんどないでしょう。ステロイド治療が有効であると言う症候は、あるようで、ありませんのが、あまりステロイドばかりをやっていると、治療を止めた時のリバウンドで、逆に体調がおかしくなって難聴がひどくなることがあります。あまり西洋医学を信じすぎると、治るものが治らないでしょう。さて、時期が遅れてしまいましたが、回復の余地があるかどうかは、治療してみないことにはわかりません。また、聞こえがよくなると共に音割れは今よりも強くなるかもしれません。

        • はじめまして
          50代、女性です。
          五年前から耳鳴りがあり、左耳の聴力低下でしたが、今日、右耳が突発性難聴と診断をされました。右耳では会話はできません。このままでは両耳が聴こえなくなるのではないかと不安です。どうか、診察を受けたいと思います。連絡先を教えてください。よろしくお願いします。

          • 医療秘書のAと申します。あなたさまの連絡先にご連絡させていただきました。ご確認いただければ幸いです。

    • はじめまして。現在、突発性難聴と耳鼻科で診断されて、4月1日から入院しています、40代の女性です。

      発症は、3月31日の昼間から今までに感じた事のない強い耳鳴りがあり、夕方からは聴こえないほどになり、翌朝に受診して音の検査では、全く聴こえず空気の圧を感じる程度でした。
      入院治療では、ステロイド点滴と抗ウイルス剤などの薬を飲み、鼓膜内に注射を続けています。聴力は変わらず全く聴こえていません。もっと閉塞感が強くなり、また、こちらの病院では、「この治療法が最善最良ですので…」と、半ば諦めた事をおっしゃり不安です。この先どうしたら良いのかと調べて、こちらのホームページに辿りつきました。

      病気のご相談させて頂きたいと思いますので、ご連絡先を教えていただけませんでしょうか。

      • 医療秘書のAと申します。あなたさまのご連絡先に連絡させていただきました。ご確認いただければと幸いです。

  2. 72歳の母が7/9の夕食後
    突然の耳鳴り(飛行機に乗った時の様な耳の圧迫)を感じ、その後 嘔吐し頭痛を訴え目を開けていられなくなり、救急車で病院へ
    脳外科でMRIを撮りましたが脳梗塞などの疑いがないとゆうことで原因がわからないまま入院
    目眩止め、吐き気止めを点滴し4日目からトイレなどつたえ歩きながら立つ事もできる様になりましたが当初より右耳が聞こえないカチカチと音が聞こえると本人が脳外科担当医に伝え耳鼻科にて検査
    結果、突発性難聴と診断され明日からステロイド投与との事
    母は先月、膵臓癌の為 膵臓を体尾部切除の手術を受け現在糖尿病のためインシュリン生活になっています
    ステロイド投与により副作用の血糖値の上昇は免れないが右耳がほぼ聞こえていない状態なので副作用覚悟で受けるか悩んでいます
    糖尿性腎症もステージ3まできている事もあり血糖値の上昇はそうとうな負担ではないかと思っていましてステロイド以外の方法はないか調べていたところこちらで先生の記事を読ませていただきコメントを入れさせていただきました
    現在、主治医にはステロイド投与の最終ジャッジを明日の朝までに返事をしなくてはいけません
    ご意見をお聞かせいただけると有り難いです