最新医学トピックス

トピックス


難病治療について

私は整形外科医ですが、今では極めて多くの科にまたがる「現医学では治らないとされている病気」、つまり難病を治療できるようになりました。たとえば強迫神経症・不眠症・自律神経失調症・めまい・難聴・視力障害・三叉神経痛・過活動性膀胱…などです。なぜこれほど多くの科にまたがった疾患を治療できたのか? その理由は私が脊椎を研究していたからです。信じられないかもしれませんが、難病の多くはほぼ必ず脊椎疾患が絡んでいます。なぜかというと、脊椎に由来する様々な痛みを徹底治療する際に、副効果として「耳鳴りが消えた」「めまいがなくなった」「よく眠れるようになった」などの恩恵が得られたからです。それ以降、これらの副効果を主体とする治療と研究を始めたことで「多科に渡る難病」を根本的に治療できるようになったといういきさつがあります。現在、私は人類最大の難病である「老い」を治療することに挑戦しています。それには二つの柱があります。一つは運動器の老い、そしてもう一つは脳の老い、つまり認知症です。両者ともに治療にてごたえを感じていますがまだまだ未完成であり、成果は今後報告していきます。ここでは難病に苦しむ方々を応援するために難病治療の可能性について解説したいと思います。続きを読む
 

ALSの早期治療法の確立

ALS(筋委縮性側索硬化症)は発症から3~4年、診断から2年以内に90%以上が死に至る極めて悪質な疾患です。そして有効な治療法がありません。しかし私はALS予備群を早期発見、早期治療することで死を回避できるのではないかと考えています。ところが、ALSの初期は頸椎症性脊髄症とほとんど区別できず、事実上、早期発見は不可能です。死に至ることを回避できないほどの末期になってからでなければ診断つかないという状態にあります。私は現在、ALSの予備群の可能性のある患者を5名抱え、交感神経節ブロックなどを駆使して治療に当たっていますが、これが成功すればALSの治療に応用が利くと考えています。ここでは私が行っている脊髄や脳幹への治療法を紹介し、今後ALSをはじめ不治の脊髄病に早期からどのように対処すればよいかの方法について述べます。続きを読む

子宮内膜症をブロック注射で根本的に治す方法

子宮内膜症による腹痛・腰痛をブロックで根本的に治療するということは現時点で世界で行われていない。ブロックは痛みを一時的に抑えるための手段と考えられているため、「痛みを抑えても子宮内膜症の本態は治らない」と思われているからである。だから子宮内膜症に悩む女性がペインクリニックに通うことはほぼない。あったとしても、腰痛や坐骨神経痛がある女性に限られる。つまり「子宮内膜症を治そう」としてペイン科には行かない。 しかしながら近年、アメリカの線維筋痛症学会では「中枢感作によって生理痛が極めて強くなる」ことを述べている。私は以前から思春期の坐骨神経痛の女児に腰部硬膜外ブロックなどを行い、1度のブロックを行った後にかなり長期的に生理痛が軽くなることを経験していた。半年から1年以上である。よって子宮内膜症の本態は生理出血にあるのではなく、脊髄の中枢感作にあるのではないかと考えていた(全子宮内膜症患者の中に中枢感作の患者が何割いるのかは不明だが、私は少なくないと考えている)。続きを読む

認知症の画期的治療

現在世界を探しても認知症に決定的に有効である治療法はありません。しかしながら、脳細胞への栄養血管の血流量を増加させ、症状を改善させることができるであろう唯一の方法を紹介します。それは交感神経節ブロックです。脳を栄養する大部分の血管平滑筋は上頚神経節からの交感神経に制御されており、この上頚神経節をブロックすることにより血管平滑筋を弛緩させ、脳への血流量を増加させ、脳細胞を再生、活性化を促進さる方法です(近年、脳細胞が再生の可能性があることが言われています)。続きを読む
 

難治性副鼻腔炎の革新的治療法

副鼻腔炎は頭重感や頭痛を起こす耐え難い病気です。生きていることが嫌になるほどの激痛が続く場合もあります。耐え難い症状の場合、多くは手術を選択しますが術後も全く症状が軽快しない例が少なくありません。こうした手術無効の難治性の副鼻腔炎の患者に、私は頸部交感神経節ブロックを行い、厄介な頭重感と頭痛を改善させた症例を経験しました。この治療経過から考えると、頭痛の原因は副鼻腔炎ではなく、三叉神経痛であったと推定されます。つまり、三叉神経痛の痛みに、全く効果のない副鼻腔の手術を行ったと思われ、そのため手術が成功しなかったと思われました。世界にはこうした「無駄に手術を受けて成功しない誤診症例」が多々あると思われるのでここに報告させていただきました。そして、「慢性副鼻腔炎」と診断された場合に交感神経節ブロックが革新的かつ非常に効果的な治療法となる可能性があることを解説します。続きを読む

延髄性高血圧症に対する根治療法の報告

  • 朗報です。週に1回の上頚神経節ブロック(頚部交感神経節ブロック)を10回行って血圧を正常化させることに成功しました。高血圧症はそのほとんどが原因不明であり、降圧薬を服用しつづけることでしか血圧を正常に保つことができなかったのがこれまでの医学常識でした。しかし、ブロックを行うことで降圧薬を服用しなくても正常に安定化させることができました。本ブロックは血圧を調整する中枢である延髄の血流量を増やすことを目的としています。よって本ブロックで正常化する高血圧症は延髄性高血圧であると推測します。続きを読む

脳梗塞後遺症に革命的な新治療

  • 脳梗塞後遺症のために右片麻痺があり、右足尖足、右上肢の巧緻性障害がある患者に上頚神経節ブロックを9回行った。当初は左耳の難聴を治療するために始めた治療であるが、それ以外に脳の機能が明らかに回復していると思えるような変化が起こった。それは以前は不可能だった皮むき器での皮むき作業、包丁を用いての大根の千切り作業である。そして尖足の右足が若干ではあるが背屈他動がスムーズになった。また、左耳がほとんど聞こえなかったが、ブロック以来徐々に張力が回復し、現在は右耳の半分程度まで聞こえるようになった。上頚神経節ブロックで脳神経細胞を回復させ、脳梗塞後遺症を改善させることができる可能性が高い。続きを読む

膝関節の消耗と経年変化を止める新治療法

  • 私の行っている膝関節の保存療法は「痛みに応じてその治療強度を増減する方法であり、それは除痛を徹底的に行う方法」です。痛みを完全に制御できれば、他の一般的な整形外科医の膝治療の3~4倍の寿命延長効果があることが判明しました。他の医師にかかっている膝関節症の関節は平均して6.7年で手術を必要とするレベルまで変形が進みますが、私の治療法では25年を要します。つまり変形を抑止し、自分の足で天寿をまっとうできる25年です。私の治療法は膝関節にとどまらず、全ての関節で効果を発揮し、スポーツ選手の寿命を大幅に延命できるでしょう。続きを読む

画期的治療法開発!上頚神経節ブロック(頚部交感神経節ブロック)について

  • 難治性の三叉神経痛やめまい・耳鳴り・不眠症・重度の眼精疲労・バレーリー症候群・自律神経失調症によると思われる不定愁訴など、様々な疾患に驚異の効果を発揮する上頚神経節ブロックを開発・安全性を確立しましたので報告します。続きを読む

感音性難聴の根本治療に成功

  • 難聴には治る難聴と治せない難聴があり、伝音性難聴は治すことができますが、感音性難聴は現医学ではほとんど治せないとされています。感音性難聴は内耳神経の不具合による難聴ですから、治療には脳幹へのアプローチが必要であり、現医学では治療法なしとされてきました。しかしながら、私が独自に開発した上頚神経節ブロックで脳幹への血流改善療法を行い、難聴が見事に回復した症例を経験したので報告します。続きを読む

脊髄脊椎不適合症候群

  • 脊髄と脊椎の長さのバランスが悪いために脊髄が尾側に引っ張られて起こる様々な症状を脊髄脊椎不適合症候群と名付けました。この概念は現在の脊椎外科学には皆無に等しく、脊椎の手術を受けても改善しなかった患者の多くは、この疾患だったのではないかと思われます。本症は成長痛・自律神経失調症・肩こり・肋間の痛み・腰痛・神経痛・生理痛など様々な症状を呈すると思われ、しかもMRIなどでは異常が認められないことを特徴とします。続きを読む

画期的な治療法、脱中枢感作療法

  • 中枢感作とは末梢神経よりも中枢の刺激伝導系が過敏になり様々な刺激が増幅された苦痛として脳に伝わるシステムが出来上がった状態です。現在はすでに脱中枢感作療法で様々な不定愁訴を改善させている。ここでは中枢感作とは何かについて学ぶ。続きを読む

腰椎と布団の話(Bed rest 症候群)

  • 薄く平らな布団に寝ていると高齢者の場合、神経根を損傷し腰痛や神経痛を悪化させていくということを実際に寝ているところのXPを用いて検証しています。この事実をいちはやく多くの高齢者たちに広め、これまでの俗説を駆逐していかなければなりません。続きを読む

高齢腰椎前弯症候群

  • 高齢者が姿勢よく歩くとそれだけで重篤な神経根症が発生し、歩行困難になるということを実際にXP撮影を用いて検証しました。これは大変重要な、高齢者全員が知っておくべき真実ですので真剣にお読みください。続きを読む

 

概念「自己虐待症候群」とは

  • 高齢になり運動機能が崩壊しているにも関わらず無理して仕事を続け、医師のアドバイスも無視して自らどんどん症状を悪化させていく患者たちを「自己虐待症候群」と名付けました。これらの患者は反社会性人格障害が根底にあることが多く、どんな治療を行っても全く効果がなく、つける薬がないのが特徴です。要介護支援の高齢者を1人でも減らしていくために、こういう患者が生まれないように教育していく必要があります。これも高齢化社会が生んだ日常難病の一つと言えます。続きを読む

動眼神経由来の眼振に頸部交感神経節ブロックが著効した例

上頚交感神経節ブロックで嗅覚障害が治癒した例

  • もっとも大脳基底核に近い脳神経である嗅覚の障害まで治してしまえる上頚交感神経節ブロックの威力、これによりさらに種々の疾患を治せる可能性も見えてくる。続きを読む
 

減速・停止時間差の法則

  • 急性増悪期に本当に効果がある薬を使ったとしても病状が悪化することがあることを知っていますか? 臨床医に限らず一般の方々にも知っておいてほしいことです。続きを読む

骨粗鬆症治療薬で顎骨壊死を引き起こすの真偽

  • 本当にBP製剤で顎骨壊死が起こるのかについて日本でもっとも真摯に考えた論文です。整形外科医も歯科医も必見。いろんな知識人の見解をまとめてあります(長文です)。続きを読む
 

人のからだは正規分布に従わない

  • 薬効が人によって真逆にでることがある理由を科学的に考えた興味深い読み物。それと同時に統計学の嘘を暴きます。続きを読む
 

膝の痛みと経年変化の関係について

  • 治療内容とXPの変化を平均約2年間追った。その結果、症状(痛み)が悪化した症例が経年変化を起こしやすいという関連性が認められた。これを逆に考えると、症状を悪化させなければ関節の変形はほぼ進行しない。これをふまえ、患者の膝の痛みを改善させることのできる保存療法をしっかり行えば、膝の手術の必要性が激減すると思われた。続きを読む